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“マスコミ”概観2。“マス”メディアで有る事が最大の目的。 [マスコミ]

前回の続き。

選挙前のエントリで、ノリピー空けで、一気にマスコミ翻って、世論調査を今更出して来たと書きましたが、
何日か前の森田さんのblogによれば、選挙1週間くらい前に、マスコミ大幹部達が、小泉時代の時の様に、露骨な介入を回避しながら、世論調査の発表する形で、民主が勝つ方向に慎重に転換する事を決めたと言う事でした。

そらそうでしょうね。お客の入れ替え、ビクビクの大転換期ですから。私あまりテレビを見ませんが、それは良く判った。

民主圧勝の報道は最後の1週間ですが、それまで操作して出していたと思われる世論調査結果も、マスコミの知人に拠れば4ヶ月前時点ですでに民主の圧勝でした。
マスメディアとその客で、民主、小沢のネガキャンをし続けてなお、その結果ですから、選挙の大勢その物について、小泉の時と同じ様に国民がマスコミに踊らされた訳ではないと思う。

ただ、オバマ選挙時のブラッドリー効果ではないけど、「そうは言っても自民以外が政権を、ねえ。。。」というような空気を作らせない効果はあったでしょうし、
森田さん的には、それを更に煽って、重要なカウンターパートを担わなければいけない優れた自民候補までたたき落とし、公共事業を片端から悪と決めつけるようなムーブメントが起こった事にフォーカスして仰っているのだと思います。

そして今、正に最初からそうで有ったかの様に、勝ち馬の尻馬に遅まきながら乗って、再び息を吹き返す様にエスカレートする感もあって、権威的でウソツキな人は世の中に沢山いますが、見てるとセコくていやなものです。

一つやはり肝に銘じたいのは、

前回一番書きたかった事でもありますが、マスメディアの客は我々ではないと言う事です。
なので、マスメディアの人々、マスコミ装置という物に、某かの反省を求めても、彼らには反省すべき理由は無い。
彼等は、オマエの読者、視聴者を情報の入力対象としてそういう情報を撒け、と客から注文されて、はい喜んで!とやってるだけです。

例えば業界紙と言う物があって、必要な人に必要な情報を金で提供しますが、”マス”メディアは違う。
彼らの第一の目的は「マスである事」なのです。

読者、視聴者へのアピールは、プロパガンダ効果を高める為の物。
うちはプロパガンダ効果のあるマス媒体ですよとスポンサーに示すための施策です。
この単純な事実を忘れない様にしたい。

マスコミが「社会の木鐸」やら「ジャーナリズム」やらを言ったり装ったりする目的は、主に読者、視聴者を釣る為の「疑似餌」である部分が大きいという事になります。

その昔、まだスポンサーより少し読者、視聴者を大事にしていた頃は、嘘でももう少し「不偏不党、知る権利、言論の自由、報道の自由」という物が一定程度リテラシーのガイドラインになっていたけど、それから時を経て、今は冗談や皮肉でしか無い感もある。

当然、マスメディアの中には、頑張る良心派や、悪い事は避けたい人もいます。
制限だらけで無理な中でもサインを記事に残す。そう言う優れた記者の意図を読み取り、報道スタンスを読み取り、言論人の背景をよく見て、我々は情報を取捨選択して、良い媒体に、お金を払ったり、スポンサーの物を買えばいいのです。

逆に、街金、精力剤、風俗、そういった小口のスポンサーを集めた、主に読者からの売り上げが大きい、エロやスキャンダルを売り物にした雑誌やタブロイドでは、驚く様な鋭い情報があったものです。テレビも、ケーブルの政治、報道番組は鋭い。

若干蛇足になりますが、

日本のジャーナリズムを長年守ってきたのは、各巨大新聞の論説委員、主筆やらの、まるで、言論人、知識人のモラルと見識が有るかの様に権威的に装った、ジャーナリズム風味の伝統芸能をどり、ではない。
象徴的に言えば、どんな記事が来たってOKの偉大なるスポンサー「赤ひげ薬局」の方が守っている。

そういう営為の受け皿が、今はネットなので、規制と占有をしたがる訳ですよね。
確かに政治関係でも何万ビューもある個人blogも沢山あるので、ヘッドフォワードに見に来るという意味では、もうこちらもマスになりつつある。
しかし一般の多くの人は、訓練も受けていないし、リテラシーが無いから、暴走したり、左翼リンチ的イジメ、ネトウヨとか一杯出る訳ですが。

どうでしょう。ネットの場のリテラシーを形作る為に、全マスコミの記者の人が、ひとつひとつblog持って、そこでは自由に発言できたりしたら、面白いですね。

2009年05月23日15:26
「簡単な話しの続き2(マスコミ概観」
の転載です。

◇◇◇
(転載はじめ)

つづきです。

 前回書いたように、テレビの放送局は地デジとかと同じ、国策的なインフラ業。波の割当以外、もともと制作や報道のしつらえは無い訳で、それ以前のマスメディア、新聞社が系列的に運営する事になった。

その新聞はまた、いろいろある。
戦時に一番煽ったのが朝日新聞で、だから主筆を置く事をは禁じていたと聞いてます。主筆で煽ったのはなんとあの緒方貞子の義理の爺さん。緒方竹虎。彼は単に煽っていたというよりは、元々あの頭山満に師事していたそうで、元はアジア主義だったでしょう。

その後、丁度本多勝一時代か、超親中国の広岡さんていう方が社主兼主筆となった。中ソの対立が絡んで、旧社主家と親ソ連派に追われ消えた。
そして、最近主筆に座ったのが、親米、ソフトパワーの子飼の船橋洋一。
この船橋って人は、中川泥酔会見をお膳立てした、愛人の年増美人の越前なんとかを使ったの玉木局長にも似て、赴任中に親米として取り込まれた人という感じらしいです。
で、前々回、日本大使を投げ出したナイと船橋が歩いて話していたのを中田さんが目撃したという話につながります。

これで、戦後日本史上最もへんてこな「親米左翼」言論が出来たのかな。
恐慌で社会政策寄りに世界中がなる中で、オバマ政権もそれをリアリストの戦略で装う。成り立つと踏んでるんですかね(笑
まあ、今となっては旧親米保守の読売より勝ち目有るか。

部数も多い朝日は主筆を空席にしているので、中国、ソ連、アメリカと、それぞれ入り込まれたような感じ。
こうハッキリ書いている物は読んだ事がないですが、そうだと思います。
NHKも似た様な事になっていると思います。

ナベツネは戦後体制そのものの永遠の主筆。占領政策と人生、言論が一つになって、死ぬまでそうでしょう。彼は読売に居た、本田靖春、黒田氏等、報道に自分自身のポリシーを持ったジャーナリストと違って、占領政策の中、菊とバットのロバート・ホワイティングをカテキョーに、親米保守メディアとして育てられた存在です。今回の政局次第で、遂に彼も終わりを迎えるでしょう。

産経も経済紙でしたが、古森氏とか、親米保守の牙城。毎日は、煽りは少なく、比較的良いけどタブーには口ごもる。広告見ると台所苦しそうですね。殆どスポーツ、夕刊紙とかと変わらない。

 その新聞社は、プリントと流通の発展で、一般人に読むべき物となって金を集めた。忙しい市井の人々に変わって、それぞれ得意な分野で、ニュースを集めて知らせて広告主と読者から金を貰う。

でもその為にニュース、通信網が世に整備された訳ではないんです。じゃあ何の為だったか。

元々は通信社というのが有る訳です。彼らは何の為に情報網を作ったかと言えば、資本家が株式市場で有利に取引を進める為の情報収集のエージェントでした。投資を間違わせない為の限られた人への正確なジャーナリズムが、報道の倫理やらなにやら温い事言ってる前にあったのです。

戦況、天候、政治状況、農産物の収穫、産業、新製品、投資には正確な情報を早くとらなければいけない。意外と知らない人が多いようなので、一度書いておきたかった。

ロイターもAPもきっとそうです。日本の事は、興味ある方は調べてみて下さい。戦前は諜報とプロパガンダを担っていた、最近傾き始めた代理店と、通信社の絡みをきっと発見するでしょう。

経済通信社の現代型が、ブルンバーグです。実は仕事で呼ばれてNY本社に行った事がありますが、一次情報及び仕事がらみなんで書きませんけども、NY市長を給料1ドルでやってる人の会社。知ってますよね。高額な専用端末を、ウオール街の人々にレンタルして、高額なお金を貰う。そっからスレスレの良いネタ貰って、投資会社はバンバン稼ぐ訳です。中川の時の3人のクノイチの一人がここの記者。

国家や政権の諜報、資本家の情報収集網から、こういった通信社が生まれる。
メディア、通信の発達で、マスメディア=プロパガンダ機関が出来、一般人向けマスメディアが出来た。

新聞は昔のインターネットですから、一般読者が増える。
購読者の良心の割合に応じ、特にアメリカではアメリカンマインド、フェアネスの割合が必ずあったでしょう。そこで初めて報道、ジャーナリズムに対するロマンや倫理等が生まれた。

まあ、身も蓋も無い話しですが。

誰もが新聞をとった時代がありますが、もう廃れた。日本はいまでもそういう残滓は残っていて、結果的に世界最大の発行部数を持っているのが、読売新聞(笑

イギリス等では、FT等の経済クオリティーペーパーを除いて、ほぼ新聞はフリーペーパーになって、久しいそうです。日経はそれをビジネスモデルとしてまねて、なんとか生き残ろうとしてる。有る意味昔のように、経済に特化された部分でしかかせげない。
それ以外のマスの新聞は、消え行く運命にあるのかもしれません。プロパガンダ機関としては、主力はすでにテレビを経て、ネットに移りつつある。

「マスコミ」という物をザラッと総なめしてみました。このような物です。長いけど簡単な話しだった(笑

やはりreasonと、主客に集中すると話しがシンプルになる。
論理的で合理性に欠けた話はとても多い。主客やリーズンを間違えたり、抜いたり操作したりしているとそうなります。まさにマスコミ上の情報操作のみならず、一般的な嘘の一番主要で簡単な方法でもあります。

で、ハッキリ書かれると、それを陰謀論と非難する。
ずっとその中に居ると、ほんとにアタマがそうなっちゃう人もいるんでしょうね。

ちょっと前にYamato Dynastyの原著を読んでると言いましたが、どうやら南京やレイプ関連のムーブメントの基本となっている書らしい。それは置いて、明治から戦後までの、まさにreasonと主客が遠慮無しに書かれていて面白い。
それを見つつ今の政局を迎えているというのは、感慨深い物があります。

総選挙と、インフル蔓延がかぶらないといいんですが。

今日はつかれたのでおしまい。

※写真は小さいローカル尾頭付シリーズ。
これから焼いちゃう、のどくろちゃん。口をあけると確かに喉が黒い(笑

◇◇◇
(転載終わり)

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