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人種問題。 [Obama]

連休中に捻挫。

だましだまし歩いて、昨晩の帰宅時点で休み休みで、何とか這々の体で帰ってギヴアップ。今日は休み。

バンダナで冷凍した保冷剤ギュッと縛り付けて寝て、走り読みした本を何冊か読み返してます。とても良い休日であった。明日復活してなきゃ剥離骨折の疑いもあるから医者ですね。

ところで新オフィスで稼働してます。

築浅の、高級マンションとか合わせて立ってる、タリーズがテラスを広げる見かけいい感じの再開発地域。多分このビル知らない社員さんは、あれ?結構いいじゃないスカと思ったかも。
青山の頃はいろいろあって、広い割に茫洋とした妙なオフィス形体だったんですが、今はぴっとウチに適性なオフィスらしい感じで、最初からこんなもんで良かったのにと思う。

ただ数日経ってやはり心配していた通りの気分になって来る。
心配は土地柄。持論ですが、山手線を十字で割ったら、下左1/4かそこと導線の切れていない土地でないとダメですね。コンテンツ絡みは。少し外れている。

前のオフィスは、外に出れば、外人モデルや海外の御登りさんが歩いてて、チャリ便が無線待ち。タバコ吸ってればとなりのオフィスの外資務めに疲れた女。レーベルの紙袋もってサボる奴、狭くとも割高でも一言唸らせようと緊張感ある店。マセラティにロールスもちらちら。そんな所にいた。

そこまででなくても、今コンビニに並ぶ人を見て、会話を聞くにつれ、結構都落ち感溢れ、しみじみします。ひねりの無い会話と暮らしが沁み出た一様な姿。だれも、プライドや見栄に、武士は食わねど高楊枝みたいな人が居ない。

旧オフィス近所の移転予定地を、ギリで断った連中覚えてろよ。ぬるま湯でそんな目にあった事も無いくせに。独立性を少し保った部分は上出来でしたが。

俺はおっさんだからどうにもなるけど、こういうのは日々結構効いて来ます。もともとそういうセンスが無いマネジメントは気付かないけど、若いのが少し違う目をして来ている。
良い本屋やレコード屋の無いような土地は、コンテンツ的文化はどうしても浅い。クラブの一件もあるんだろうか。そんなだったらむしろ湘南や横浜の方が遥かにいい。何かちょっと考えないと。

会社設立の頃、日比谷線沿いで恵比寿辺りの雑居ビルで今の面積くらいで丁度良いと何度も言った。最初からそうしていればまだ同じ金で数年は引っ越ししなくて済んだのに。勘の無い人々は難しいもの。

ただ、食やアジア方面文化に関しては、かなりナイスな土地柄で、社会学者は好むかな(笑)いい飯、安い飲み屋、望む物の大半は何でもあります。そこはグレート。

さて、オバマに対する人種差別的な事件やニュースが増えて来ました。といってもう日本のマスコミにはまだそれ程出ていませんが、オズワルドワナビーみたいなデモも結構有るらしい。
昔オバマ当選の際に書きました。転載します。丁度その頃筑紫さんが亡くなった。

大学時代に受講した講座のテキスト、下記の日記にある猿谷要の「アメリカ黒人解放史」は、なんと就任後再発されました。めでたい。

2008年11月10日22:46
「Obama、そして筑紫。」
の転載です。

◇◇◇
(転載始め)

今日も寒いスネ。

昨日は知人のオミヤで買って来たバーゲンのベーグルを網焼きで焼いて、ブラジルのチーズ焼いて、行きつけのスーパーの100円のアンチョビと湯通ししたキャベツを、ガーリック炒めたオリーブオイルでさっと炒めたり、180円のクセに望外に旨いオリーブ摘みながら、有機ワインぺろっと空ける。

ざっかけで安くて実に楽しき食卓。どうもキャンプっぽいけどね(笑)寒い日は家で暖かくが基本ですね。日本シリーズで騒いだりしましたが、視聴率良かったらしいすね。

しかしこのアンチョビとオリーブ絶品。
特に100円のアンチョビの、小さな缶にオイルに浮いて、等間隔に7匹整列してる美しさは、METに展示してもいい(笑)
しかもバランス良くパンチの効いた味と言ったら、本年度最高レベルのCPです。アンチョビ詰めのオリーブの味もいい。あのスーパー侮れないなあ...。買いだめしとこ。

もとい、大統領選と、筑紫さんの話。書きかけで長くなってしまったので、なかなかアップ出来ませんでした。

 大統領選当日は仕事しながらマルチモニタの片側に、NYTとLATの自動更新。当然ながら、西と東が青く染まり中部は赤い。ふと見上げるとバーが270を越えている。ああ、やはりオバマ勝った!

おっとり刀で日本の報道各社が報じる。モニタを見つめながら少し動きが止まる。今はすっかり忘れてしまった記憶が蘇って来て感慨に包まれる。

塗り分けられた地図を見て、ああ、そうか、勝つ地盤はすでに形成されていたんだと気付く。もう白人が黙って勝つ場所は真ん中だけで少なくなっている。ただしそれは知的で人気のある抵抗無く受け入れられる黒人候補者が存在できた場合。ウエズリー・スナイプスでなくて、デンゼル・ワシントンタイプ(笑
それ以前に、最後の候補に選出されるか否かの本当に狭いゲートがある。
だから、副島さんなんかは、格別に人種問題をあげつらわないアングロアメリカ的な知的なクールさを持った黒人候補者が大事に育てられて民主から出て来た時点で、アメリカの思想地図が頭に入っていたのですぐに合点が行ったんだなと凡夫の私はようやく気付きました。

そしてやはり選挙戦の最後の話題は、ブラッドリー効果。
「そうは言ってもまだちょっと黒人は...だよねえ...」っていう隠れ人種差別的な及び腰です。昔西部で起こってそう言われた。人種差別的には、伝統的に東部に多かった。でも見事にそれは投票には現れなかった!

本棚に、20年前に読んだ本が有ります。
猿谷要の「アメリカ黒人解放史」。口絵にM.L.Kの写真と共に、”黒人大統領、出現の日近く”と書いてある。

初版は私の生まれた年。
その年にMLK、キング牧師は暗殺されました。俺が生まれる4ヶ月前の事です。ちょっと前にマルコムXが暗殺されている。そのちょっと前にケネディ。そんな年に、実は、赤子の私は母に抱かれて渡米しています。英語が全く喋れない母は、特攻隊みたいな気持だったかもしれませんが。

アメリカの黒人の歴史を奴隷時代から詳細に丁寧に、当時の解放勢力分類までしっかりと書かれていて、今めくってもスタディと言える立派なものです。翻訳されてもその国で立派に黒人解放史の教科書となりうる。
多分日本の知識人層にもの凄い衝撃を与えた筈。それから40年。

この間世界の音楽軸はRockからHip Hopに移行。
80年代のロックのメロディと技術の爆発を経て、ダンスミュージックでリミックスの10年。今はHip hop R&Bにメロディが完全に織り込まれた。

銀幕も、スナイプス、ワシントン、モーガン、ウィル・スミス、サミュエル・L・ジャクソン、ローレンス・フィッシュバーン、そしてハル・ベリー。政界ではパウエルにライス。一番進出の遅いモータースポーツ、F1でもハミルトン。
我々にとっても、この間時代を背負った顔で覚えているのは黒人が多い。

図書館で、不十分な部分訳しか無かったマルコムXの自伝を探しましたが見つからず、完訳が出た際は、飛びついて読んだ物ですが、今や、デンゼル主演の映画も成功し、ゲバラの様な少しカジュアルな存在にもなった。映画化されたと言えばモハメド・アリもウィルが主演で映画化された。
アリは徴兵の際、「おれはベトナムに恨みはねえよ」と言って拒否して投獄された、リベラルズの中の超カッコいい大物だそうです。

こうやってハリウッドでも、黒人の歴史を再評価する大作が続き、地位を上げ、人々が自然に受け入れる様な土台作りが行われて、オバマの時代を迎えた。
事実として、奴隷売買で入って来た人以外、昔からの黒人は居ない。そこから大統領に至るまでは、アメリカの覇権が失墜するまでかかった訳です。

なので、当確の瞬間、”黒人大統領、出現の日近く”とMLKの横のキャプションにあったあの本と、この40年が思い出されて、仕事の隙間に溢れる様に、長い物語を読み終わった様に、感慨が押し寄せた次第。

この分野は暫く読んでいなかったのですが、奴隷貿易時代のアフリカを知らない事に気付いて「闇の奥」の奥”を探して読みかけだったの思い出しました。残り読まなきゃ。

 ちょっと長くなるのですが、筑紫さんが亡くなったので、続きを次項でもう少し書きます。

◇◇◇
(転載終わり)

我が国と違って、人種が違おうが、他国に利する気配は無く、自国の為に頑張る人々の筈なんですがやはり根深いんですね。
暗殺された弟のケネディが、後40年後といったその年に、黒人大統領になった。もの凄い予言か、それを織り込んだ戦略か。我が国は他国の2世がすでに何度も首相になってる。

日本の例の参政権に関しては、少し思っている所があるのでまた別に書きます。
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