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サッカーの主権者。 [日記]

タイトルがちと無理矢理ですが(笑
ワールドカップ楽しんでおりますが、息抜き的雑感等。

日記からの転載です。

◇◇◇
(転載はじめ)

ブブーベベーとブブセラ凄いWカップですが、アフリカってのは良いですね。非常に中立で遠くて、アジア選手にとって良い場所。デンマーク戦見てましたが、決勝T進出しました。良かった。

そりゃ今までの歴史からみれば凄い話ではあるんですが、そして決勝T進出したとたん、ちょっと人気下火だったのが大騒ぎなのも解るんですが、
強化試合4連敗の時から、今回は静かな気分なんですよ(笑)どうも。
一方、私経験者でもありますから、凄く感慨は深い。今のチームって、試合見ててサッカーとして面白い。

当然自国のチームは、内容関係なしでも盛り上がれるんですが、今まではサッカー風の何かで、言ってみれば、人気有るから、おらもやってみるべーとまねしているような。

能力のある選手いるんですが、サッカーチームとしてなってなかった。
そうなると、技術うまくても全員一人芸人みたいなもんですから、サッカーではない。チームの流れで技術を生かす事ができないと、いつまでも実際に使えない技術のまま終わる。うまいんだけどねえで終わる。

戦術とか、チームワークとかいろいろ有るんですが、日本人はすぐ名詞化してしまうので、手段が目的に変質してしまうからヤッカイです。

チームワークが大事、とかやってみんなふんふん聞いてしまい、その言葉を使ってしまう。しかも翻訳語も多いからますます混乱する。なんかそのチームの構成員が仲良しで裏切らない平等だよみんな!みたいな(笑
チームのワークでなくて、いつの間にか公私混ざった精神的相互の監視と縛りになったりして、ばっかじゃないかと思う訳ですが、言葉というのは結果なんで、目的の明確な人以外には余計な脳の肥やしでしかない。

サポーターも、スポンサーもマスコミも悪さしてます。みな良い選手はマスコミ嫌いでしょ。驚き、サプライズ、感動、泣くとか、FKとかサムライとか、誇りとか、折れない心とかそうやって群がって足引っ張る。サッカーそのものからすると、そういうのは余計なマニアックな事です。

卓越した技術も十分条件。外人に当たり負けしない体格、それも十分条件、司令塔、システム、キラーパスそういった事もすべて十分条件。何一つ絶対じゃない。だっていま司令塔ないし、みんな司令塔って言いたかっただけじゃないのか(笑)
名詞化された言葉は、目的に向けた状況、要素の批評したものですから、覚醒している当事者以外には縛りであり全く無意味。

そんなこんなで、日本代表だから見ますが、そうでないとして見るかと言われると正直見ない。一流チームと比べると、下手というよりぼけっとした散漫な印象。緩い。またそれを、ニュースや批評では「集中力を欠いた」とやる。むしろ目的が解らなくなった事に直面したと言う方が正しい。集中した時に出来る事は、集中しているその事のみ。

チームでの攻守の流れそのものがサッカーで、それを我々は楽しむ。それ以外の部分集合は考えてみりゃ一つもサッカーではない。
そして相手ゴールを揺らす為に、その流れを作り続けて相手の流れを切る。それがサッカーチームの目的。すべて流動的で、設定されたタスクの中身も、状況で変化して行くのだけれども、それに追いつき先を読んで、仕掛け続ける。

 で、あのGPリーグ前4連敗。
イギリス戦オウンゴール祭り。あの時、日本代表が脱皮した事を知った。今のメンツと一緒です。

振り返れば、意思と目的をうまく組めない日本人の特性を、上からの戦術と強制でなんとかチームを持たせたのが、トルシエ時代かなと思う。「俺の言った通りに動け!東洋人ども!」と。

ジーコ時代は批判も多いですが、大事な事を一生懸命教えようとしていた訳です。「シュートはゴールへのパスである」と。そして日本人の素養でもある、テクニックのある選手を使ってパスサッカーを作ろうとした。しかし目的の不明確なパスまわし、すぐ蹴散らされるパスまわしになってしまい、サッカー自体の理解が薄い人種に対してうまく指導できなかった。
結局トルシエの意図を行うローカル武官である中田ヒデを入れざるを得ずバラバラに。

今のチームはオシムの資産でもある。オシムは、「走れ走れ、しかも考えながらな!」もうこれだけだった。
今までダラダラ書いた事を払拭する為には、凄く効率的な一手。
多分考え続ける頭の強さがなく、目的を置き去りにしたベキ論や技術や前提が日本人のネックだなと思ったはず。
これは日本の馬鹿サッカーには本質的な良い影響を与えた。マニアックに生きたい人は途中で脱落するし。余裕が無い選手も脱落する。

で、4連敗のイギリス戦。あの相手に、試合中ずっと、どのプレーにも意思があった。その時変わったなと解った。ちゃんとサッカーをやっている。
岡ちゃんも最後決断したんですよね。過去を捨てて。選手側がチームとして育つこのメンツを。それがあの4連戦だった。で自分が思っている以上のチームになった。

そして、Wカップが始まって、他国の試合を見たときに、ますますその思いを強くしました。日本より荒削りなチームが結構ある。

今、まるで子供の頃、世界のトップリーグの試合を放送していた、三菱ダイヤモンドサッカーを見ているかの様に、初めて日本代表を見る事が出来ている自分を発見して幸せな気分です。
「サッカー」を見ている気持ちになった。オランダ、デンマーク戦なんかは、別の国の人が見ても、きっと十分に面白いサッカーの試合です。

デンマーク戦なんて、FKなども素晴らしいのですが、最初の10分がたがたで、そこからバシッと修正できた。これが何より凄い。昔の日本チームであり得なかった。

なので、そんな感じで切迫した応援マインドは初戦前に落ち着いちゃって、さてあれがどれだけ通じるかと、楽しんでいる感じです。

日本代表は、別にサッカーをしない人々の妙な思い込みなんて背負わなくていい。もっと我々の国の選手で出来る素晴らしいサッカーをこれからも追って、やり続けてくれればいい。今初めて日本代表がサッカーをやっている。それを切らさず後に伝えて欲しい。
そして自分はそれを必ず応援して、楽しませてもらうよと、そんな気持ちなのです。

いつも書いてる事に無理矢理つなげると、初めてサッカーと言うものの「主権者」に日本代表はなった。こういう時代精神みたいな物って伝播しますから、共時性として捉えたい。あの世界一諦めなさすぎる日本オリジナルなプロジェクトのハヤブサも遂に日本に帰ってきたし(笑

しかし昨日のポルトガル、ブラジル戦見たんですが、あの連中はやっぱり凄すぎるわ。余計な物が無い。研ぎすまされてますな。

◇◇◇
(転載おわり)

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