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この国の官僚の位置づけ。公報を見て思う事。(2 [政治]

続きです。

前書いてますが、官僚が「国滅びても、官僚あり」の原則で行動するから異常なのです。
「官僚」は中国の古の科挙をモデルにしているんでしょう。公務員でなくて、エリートがなる「役人階級」だった訳ですね。で、それは皇帝の為な訳で、だから天皇はエンペラーと翻訳されたのかなあ。順番が違うか。

昔は天皇の国体護持の為の役人階級だったから、当たり前の様に特権を享受していた。
一般国民は単に国体を奉じ奉る末端の民草であった。戦争に送り込み、私有財産を召し上げた。それを良い事とはいいませんが、そういう国だった。
その意味ではモラルも少しは高かったでしょう。 父なし子でも優秀な人材であれば、素封家中心に村を上げてサポートしたのですから。

だから、今は何のための「官僚」なのか、という事ですね。

いま、アメリカの作った憲法の中で、国民主権といいつつも、小沢によって実現した昨年8月30まで、一度もそういう時代は無かった。アメリカの日本統治には、天皇を象徴に引き下げて、「官僚」を引き続きそのまま使った。
官僚はかしづく相手が、別の国の人に変わった。ただその人は、世界で一番暴力と頭の強い、普段は家に帰ってこないお父さんみたいな人です。

でも、80年代までは、プロジェクトX的な「官僚の夏」、日本の夏みたいな、失った国体への後悔と遅まきながらの反骨精神みたいな物があった訳です。政治家立てながら「経済立国」という形で。
ところが官僚を唯一使いこなしたという田中角栄がアメリカに倒され、プラザ合意、この辺はむしろ政治家がアメリカと結んで主導した。中曽根氏です。そのあとさらに、芽を潰し、刈り取る為に、「菊と刀」再びという事で「日米構造協議」で丸裸にされて、小泉時代の「年次改革要望書」まで延々とつながる。

政治家は反抗すれば消え、官僚もノーパンで消え。ドナドナ政権小泉登場という感じです。
この頃はもうアメリカ帰り組が官僚の中心に座り、年次改革要望書ももう直接官僚のとこいっちゃう。民間のシンクタンクがたくさん有ればいいですが、それは排除されてきた。その点ではアメリカ、官僚双方の利害が一致している。

ここに至ると、立憲君主制の国体護持の官僚組織のまま、君主が消えた。国民主権の代表たる政治家の行動はむしろ妨害してでも、宗主国の要求をたまに飲んでおけば、後は予算を好きに使い、天下りを何十年も続けてOKな古く強固な組織が作られている。それが今の官僚組織です。

この、国滅びてもなお官僚あり、という状況を打破するのが目下の喫緊にして最大の課題でしょう。でも、官僚自身の協力がいる。なんとまあ難しい状況でしょう。

 古くは「国体」と言った言葉があったですが、これに変わる物はいったい何かと言うのが最大の問題と言える。その為に働くという名目があれば、変わる事が出来るかもしれない。
本当にこれは1000年単位の問題です。
素人なりに言い切ってしまいますが、民主政体の瞬間は日本史上において、昨年の8月初めて起きた。これはエポックメイキングな事です。しかし、官僚は膨大な権力を行使して、ヒステリックにそれを徹底して潰した。

これを「日本の為に」と思ってマジでやっている官僚は殆どカルトです。そのような日本はどんな日本なのか(笑)頭の中にある説明も出来ない妄想でしか無い。この事を、ちゃんと「国体」を解説してみせる佐藤優氏は「青年将校化」というのかしら。そして、2.26と最大の違いにして、何一つ同情の余地もない所ですが、2.26の時と違って何度やっても無罪放免、オトガメ無しどころか、出世してしまう。

それを、日本の”受験エリート”レベルの人材が、俺たちの国だー!とはっきり言わずに、天皇の国体を守るようなノリで、国民主権の国の公務員面をしてやる訳です。本人達はそこまで悪い事をしていると思っていないのかも知れませんが、これはガキの妄想オナニーを鉄砲突きつけられて見せられるような、腹立たしく、気持ちが悪い事です。

むしろ、主客入れ替えてこそこそしないで、単独の特権的国家主権者として国会で毎回、詳細なビジョンを示して国民に下達しろよという気さえする(笑

そうでない官僚が冷静さを保つとすれば、宗主国の価値観に縋って同じ目線で自国を笑うとか、後はこんな事で平気なのかと悶々としているか、割り切って仕事をしている。そういう感じでしょうか後者2人は風当たりも強いでしょうから、困難な事ですね。

これから長くかけて言論を活発にして、我々が作っていく物というのが、本当の所なんでしょうね。70年以上放置してきた事ですから、そう簡単にはいかんでしょう。起きた物事、やった事で作って行く物ですから。

長丁場ですね。歴史観も持って望まないと。

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