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プラザ合意以上の大波が来る中で。 [政治]

25年前の事です。

未だに状況と原因が判明していない、日航機の御巣鷹山の大惨事が起こってすぐ、未曾有の大事件が起こった。

一国の代表が高級ホテルに呼び出され、お前の外貨の資産を半分、製造業の売り上げ、利益を黙って渡せとカツアゲ。こんなバカな話、だまって受ける理由はない。一体何を使って脅されたのでしょうか。

アメリカが日本を脅し、各国協調した。プラザホテル国際恐喝事件。一般的にはプラザ合意と、果てしなくぬるく、日本の主体性さえも加味して言われるヤツですね。

だから、正誤別にして直前の御巣鷹山が使われたと結びつける陰謀論がいくら消しても出てくるのも当然。これも数十年経って、核密約の様に何かが出て来るんでしょうか。

 その後の流れを思い出してみる。

倍近い円高になって、製造業主体の日本は不況。海外に移転で国内空洞化。
日銀は景気策だと歴史的な転換。金利を下げる。
銀行の資金調達を容易にし、内需拡大が叫ばれ、公共事業も無理に増やして、少し景気は回復した。資金調達は楽になって金が増えた。けど国内投資先が無い。かつ金利も配当の意味もこの時消えてしまった。

そして一般人にはこの瞬間、戦後からずっと続いていた、定期預金に入れていれば資産が増えた幸福な時代は終焉。中流を形成していた土壌はこの日銀の金利操作で永遠に終わった。

ここからは椅子取りゲームが始まる。そこを狙ったスポンサーの要請でマスメディアは「財テク」=投機を徹底的に煽る。人間欲深いですから、そこで日本の一般人も史上初めて不動産や株への投機に入り込む。バブルのスパイラルへ。

当時、実家も購入価格の2倍になった。定期預金しかしない我が一家には、単なる基準価額増加の増税でした。金が動くという意味で景気は上がった。でも株と土地の値上がり神話への投機で価格が上がり、上がった分でまた再投機されるだけの事。実質価値はなにも変わらない。投機の景気は中身がありません。

そして日銀がまたやる。
自己資本率のBIS規制が銀行に襲いかかるのと同期して、不動産投資の総量規制&金利上昇操作。このタイミングもまたかなり怪しいものです。

土地の価格は一気に崩れ、実業収入はもともと微々たる物で、投機マネーですから担保の価値が落ちれば、一気に返済不能。自己破産という言葉を良く聞くのもこの頃から。値がつかない土地等が不良債権として溜まっていく。
銀行は自己資本率8%を維持しないと国際業務を停止させられるのに、自前資産や担保の価値がどんどん下がるので、日々自己資本が割れて行く危機に、客が首つろうがなにしようが、なりふり構わず貸し剥がす。無かった事にして資本を縮小。そして2度と貸さない。

銀行というか、ただの金庫になった。

日銀がいくら金利下げようが、何も動かなくなる。民間はいつ首切られるかというリストラ時代に入り、消費は低迷するから不況に拍車が架かる。そしてまた担保が下落。遂に長い歴史をもつ大規模金融が次々に倒産。小口の預金を集めている大手金融が合併合併を繰り返しなんとか生き残る。投資系は破綻した。マネジメントは公開リンチの様に裁判に架けられる。

この間裏番組で構造協議が動く。

日本経済の緻密にして徹底的な解析と変更要求が行われて行く。経済版の緻密な「菊と刀」。これは経済研究なんて甘いもんじゃなかったようです。

日本経済を軸に社会構造が、製造、流通、町工場の親父からトヨタまで、風俗、裏社会、宗教まで、官僚の役割、時節の贈り物、賄賂、年中行事まで、業界毎、エリア毎、完全にスケルトンにされます。日本人のぬるい常識では想像しがたいレベル、軍事占領の分析のように行われたと思った方がよい。

アメリカの日本研究シンクタンクがそれをやりますが、情報を集めるのは当然CIAでしょう。彼らは日本に半分根付いて、日本人とうまくやっている人々です。日本文化を本当に愛でもし、日本人妻をもったりします。皆さんよくテレビで見ている人たちも沢山いるでしょう。シーボルトとかグラバーみたいな物な訳ですね。そして彼らの日本人の「友人」達です。龍馬みたいな連中です。

こういう友人達は、後ろ暗いの、無邪気なの含め、後の規制緩和、民営化の際の初期インサイダー利権を貰い、留学組といっしょになって、次の小泉竹中時代に我が世の春を謳歌する事になる。このころ伸してはしゃいだ連中は名前はいちいち言わない。
龍馬伝的に、Saving the Sunとか書いて礼賛されたり。一方国益を主張する人間はどんどんマスメディアも使って、公開リンチやホントに死に追いやられたりされる。

破綻させられた長銀も2足3文で買われて、日本で最も詳細な企業データが渡ってしまう。そうして出来た蟻さえも写るような完全な地図で攻略していく。表向き規制の撤廃、主語の無い自由化の名の下に。この構造協議が、後に他国の官僚に直接命令するという常識はずれの年次改革要望書に繋がって行った。

 この時期日本中に唐突に景色に会わないスーツの白人青年が目撃されます。これはモルモン布教の聖☆おにいさんではなく、銀行潰したあと、残った不良債権の実質価値の査定しにきた、金融$おにいさん(笑)でした。
何処攻めて買いたたくか、目処付けに来たわけですね。想定済みなんです。幕末外国船が勝手に入り込んで日本を測量した様な物です。

ホントに戦後や明治と似ている。似過ぎだ。
この構造協議で、江藤淳や吉本隆明は、これがほんとの敗戦だと言ったそうですが、本当にそのようでありますね、と今はバカな自分でも分かる。

ここからは、昨年の政権交代のきっかけになった顕示的な悪政、まだ記憶に新しい小泉竹中時代に繋がって行きます。ここからは繰り返しません。郵貯とかぱそなりそなとか。

 プラザホテル恐喝事件でカツアゲされた当時の首相は中曽根氏でした。かれはロッキードの灰色高官だった。田中角栄を売ったのでしょう。マスメディア、検察も立花隆筆頭に一気に小沢を叩いたように潰しに入った。

自民党から角栄の影響力を排除するなんて言ったのは菅さんと似ているし、その後角栄に詫びを入れたそうですが、首相でいるのも似ている。彼は消費税も無理矢理導入したけどこれも似ている。公社を民営化したのもこの人だったな。

多分アメリカの万力に金玉握られている政治家の典型的な姿なのでしょう。

黙っても人気のあるポピュリズムに支えられた本物の将軍クラスの政治家の周辺にいて裏切るWant to beタイプ。右翼バージョンと左翼バージョンですね。スケールは小さいので仙石枝野と一束ですが。右翼の前原とか、途中で日寄った岡田含めて、中曽根的と言えます。つまり王ではなくて、自己実現と人間都合で生きる人たちという事になるんでしょう。

そして、ロッキード事件のの控訴審が始まる1985年、創政会発足のすぐ後、田中はひどい脳梗塞になり喋る事も出来なくなる。
その1985年の夏、御巣鷹山にJAL機が墜落し、9月にプラザホテルで日本は嵌め込まれた。
前後してロッキードの控訴審は、角栄が欠席のまま行われる。

その後、角栄の姿なき選挙でもトップ当選というのは、本当の国民の人気を物語っていますね。当時もちゃんと見ている人がいた。

 これから、プラザのカツアゲより、大きな波が待っている。
日本から25年カツアゲした手形がしまってある家に、アメリカは自分で放火して、チャラにしようとしている。

この難局に、立っていて貰わなければ行けない政治家はどういう人間か。
「あまり返ってこなくてもしょうがない。ただそれ以上の要求は勘弁下さいと」そう言える人は。

いまはまさに田中直系の小沢さんしかいないでしょう。誰も出来ない。下が育つには時間がかかる。しかし下の連中も、そういう将軍クラスの人間に教育を受けたのだと自覚して欲しい。10年、20年の計で政治にあたって欲しい。お願いします。

後の人は、気が狂って火事に向かって国民の資産を限界まで投げ込むようなヤツしかいません。もしくはここに書いて来た事さえ分からないんじゃないかというバカも居る。官僚は犬、というと語弊がありますが、上の言う事をやる単なるスタッフですから、このレベルのやり取りは関係ない。
そのスタッフに牛耳られる政治家のレベルの低さよ。

首相である事は望ましいですが、党首選に立っても立たなくてもいい。一番効率的に、身の危険なく、国民の為の政治を行ってくれる状況を作って欲しい。

そして恫喝や脅しで突きつけられる様々な要求を、当然全部突っぱねる事なんて出来ないけども、完全には屈せずに、少しでも日本にとって好条件を引き出す努力を継続して欲しい。

そう願います。

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