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”お勤めリベラル” [政治]

本年最終日です。

今年は、既存のリベラル諸派が伸び悩む中で、山本太郎氏や立花孝志氏が、それぞれの選挙戦略が優れているという事は置いて、選挙期間中メディアで封殺されたにも関わらず、また、昨今政権側の不正選挙の噂も絶えない中、政党に昇格出来たという、一見すると奇跡について考えると、意外にも、実業セクターである大企業と似た面が思い浮かびました。

大企業というよりは、”大企業病”という側面ですが。

山本氏は、国の社会問題について、愛にできることはまだあるかい、あれば一緒にやりましょう。方法はこれだと説法して回る。
立花氏は、選挙というのは、日本の自治体選挙から国政選挙はこういうからくりなんだよと実際に一つ目標を掲げた政党を作り実践し、日々、あえて荒唐無稽に見える策を実施しながら内側から長年秘された内実を明らかにしていってしまう。

会社で言うと、山本氏は、本来目的、ビジョンを持つ創業者。
立花氏は、特殊化の果てに本来目的を忘れ内部留保を貪っているHQの岩の様な巨大コストセンターに立ち向かう解体者。この様に見える。グループの中でもっとも強力な愛社精神をもつ。

と、なりますと(笑)現政権は保守でもなんでもなく売国的寄生者で、解体される側と言う構図に。ちなみに立花氏の、愛の代わりにルサンチマンが入っているのが大阪中心の某党主。リベラルを語りながら本来目的が実は無い(ポジションを継続)のが他の野党という事に現時点ではなる。

ここで、愛を本来目的にする宗教党は分裂し始め、成立上インターナショナルを掲げざるを得ない、かつ、政党交付金を受け取らない党もやはり愛に傾いた。いずれも大きな決断だと思います。国の範囲内で問題を解決しようと思う人間は、言って見れば愛国と言えるでしょうか。志位さんも愛国か。

残りのリベラルズですけども、社会問題は、”その”社会の問題なので、ジェンダー問題等の言語化等は有用なんですが、解決法はローカルケースで全部違って来る。セクトに分かれ、労働組合、社会問題の解消に取り組むプロ的なメンバーを基盤にして、社会契約的な権利の獲得、と言う面で左派の野党は30年前くらいまではやってきた。
ところがその基盤は現実社会で新しい転換ができずにどんどんポジションが弱まっている。マルクスは偉大なのですが、限界がある。地球環境保全のポジションも試みはあったけど潰えた。中途半端にリベラルズが取り込んでいる。移民を抑えて来たので、新しい集団がリベラルズを洗い替える事もない。本来最貧困層を救う方向に移るべきだけども、把握自体ができていない、またはシステムとして対象としていない。

こうなると、また会社の例で言いますが、代議士の方もその政党から出る必然はない訳で、リベラルの暖簾で選ぶか、序列が凄くて食い込みにくい政権党を避けてのお勤め先です。何年かに1度頑張れば高収入と特権が貰える代議士業の中で、与野党も電通と博報堂見たいなものであまり変わらないのではないか。
結果上級国民対象に作られる政策、法案のアジェンダに対して、台本上の左翼の配役を受ける俳優さんと言うノリで、ガチンコで政権交代を成し遂げた小沢、鳩山両氏をクーデターで倒した菅政権以降になると特にそんな感じ。この辺りも立花氏が”結果的に”バンバン明らかにしている。

少し脱線しますと、所謂左派のリベラリ”ズム”は、インターナショナルでグローバルな物ですね。つまり共産党の第●インターナショナル、や、ネオコンのグローバリズムと同じポジション。90年代初頭までの日本は、知性を代表していたのは左派だと思う。懐かしき中流はそう言った人々の本や言説で育って来た。
私もそうで、社会問題の解決を社会学で言語化された中に探していた。社会問題の解決のアジェンダが他国から降って来るのは昔からありましたけど、90年代初頭以降、中流崩壊と知識層の崩壊で、日本語での知の蓄積がほぼできなくなって来ていますから、ローカルの必然性を整える事もされず、優先度的に「なんで今やるんだっけ?」と言うものも多いですね。
もとい、日本の社会問題を解決するポジションでは、これはもう無いと言う事になる(宗主国アメリカのリベラル的政策の受け皿ではあるけど)。

社会問題を追求し、今財布にはこれしかないがあるところにはある。愛(=人への)がある政策をするにはこう使おう、だから我々に政権をくれと明確に働きかける人がいない。
けど最近現れた。それが山本氏と言う事になります。

リベラルズの基盤崩壊と共に、知性と比例するモラルの劣化も激しい。
昔日なら議員辞任レベルの不祥事が日常で、既得権益を守るため日々隠蔽しまくり、雰囲気ワード答弁、政策しかできない政権のその体たらくを、自分も低モラルに振る舞いながら、”選挙不正は大臣、政務官辞職ではなく、議員辞職が先だ”とクリアに示したり、訴えられ、訴えもする内容をYuTubeで明らかにし、結果的にどの政治家よりも厳しく全てを遵法で行っていく事で、政権の体たらくを丸出しにしてゆく立花氏。

ここにはリベラルズはいない訳ですね。

リムジンリベラル、シャンパン社会主義者という的確な言葉が海外では昔からあり、支持者層もその嫌いがある。ただ、なんと言ったら良いか、日本のはそんな景気も良くなくて、役所勤めと言うか、内勤スタッフ部門と言うか(笑 いずれにしろ、お勤め感溢れるので、会社の話で書き出したので、「お勤めリベラル」ではどうでしょう。

起業して、時代に合わせて変わっていかないと、「AIリベラル」にとって変わられるよというところで今年はおしまいです。

良い年をお迎えください。
タグ:れいわ N国
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