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満州国の住人であるという事。 [政治]

 ご時勢ですので、連投の最後にひとつ。日米関係を考えるに大変重要だと思っている事があるのでそれを。

アメリカの属国である我が日本の事を、これまでも沢山書いて、副島さんを始めとした書籍を紹介して来ましたが、何度か書評も書かせて頂いた古村治彦さんのブログのあるエントリを見て、理解が甘かったと衝撃を受けると共に、とても腹落ちした事があります。

いろいろ語るより、まず私的経験をお伝えするのが良いかもしれません。

家の事情でアメリカの公務員との付き合いが子供の頃からありました。
そのなかには、個別の人間的つきあいや信頼、そう言ったものと別に、ある感情を持っている人がいる。

現地日本妻とのラブアフェアとか、東京アンダーワールド時代のさんざんやらかした的占領ノスタルジーとか、プチシーボルト的冒険心、マニアックな日本文化好きとか、旨いこと日本を利用してやったとか、いろんな人がいます。しかしそれらとは違う次元の物。

それは、なんといったらいいか、日本との関係に従事してきた事への独特の愛と誇りのような物です。
もはや終焉してしまったアメリカンマインドの発露かとも思ったのですが、それは違う。何故なら日本や我々に向けて持つ感情でないのです。
日本との関係に従事して来た自分や、やってきた事に対する感情で、我々は不在です。それは最近退役される位の高い軍属の方でも見かけるもので、その実感が昔から不思議だった。

で、以下の古村さんのblogを読んだ。

http://suinikki.blog.jp/archives/37150706.html

題名みた瞬間に、はっとして一気に読み通し、衝撃を受けました。
確かに、そのように最初から思っていたのならそうだろう、と言う事がいちいち腹落ちしてゆく。

そのように、というのは

「日本の生命線だった満州国をモデルにして、満州国を作った日本に、アメリカが同じ事をした。つまり、無条件降伏後、自らの満州国に作り替えて、運営してきた。」

と言う事です。
タッチーな話ですが、「皇帝の権威」の扱い方からして似ていると思いませんか。

自分たちが作って運営した“満州国”が、反共、富の借り採り場、反中の防波堤となって、70年物間本当に素晴らしい成果を上げた。長期スパンでは世界史に例を見ない奇跡と言える大変な成功を収めた。

もし満州国がそのまま継続し、70年間、経営に従事し、利益を最大に活用出来て来たとすれば。それに従事した退役する高官がいたとすれば。
新しい国を作って運営し、自国の発展、拡大、存続の為にどれだけ貢献してきたかと、彼の中には、人生の満足感と特殊な愛が生まれるだろうなと。自分は得難い素晴らしい経験をしたと。
政治にまでは関係しない、広い視野を持った、職務にモラルの高い高官である程思うでしょう。

彼の公務員達の感慨は、これだったのではないか。
そう思ったときに、恐らくは古村さんの認識は正しいと直感しました。

我々は、満州国の住人であるという認識、マインドセット。
安保法制ほか、様々な問題について、日本がなぜ?という立場でなく、ここまで戻って考える必要があるのではないでしょうか。そして、その認識は、過去日本が占領した国の方々を理解するに当たっても最も必要とされる事でもあるように感じます。

戦後70年ですが、何も構図が変わっているわけではない。
ではこの辺で。

※スマホからアップした所改行がむちゃくちゃになったので、修正しました。
失礼しました。

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