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「ビッグテック5社を解体せよ」ショック・ドクトリンと、知の消去。 [本]

何年振りかくらいの投稿です。

両親の介護も、他界と共に終わり、今だに故なき焦燥に駆られるのですが、少し余裕も出てきました。そんな中、発言もろくにせずに、ショック・ドクトリンに世の中がやられて行くのを力なく見ておりました。

特に詰めて書いてもいないので、スルー上等なんですけども、
先日時間があって、ブックマークを整理したんですね。PCやブラウザ環境が変わる度、整理できてない引っ越し荷物の様にブックマークの塊がいくつも残る。長いものは本当に前世紀からあったりする。

これなんかも、
http://misoji.client.jp/index.html
はや15年以上になるか。今でもたまに覗いたりしていて、元気でやってるなとホッとします。プラットフォームを追加しつつオリジナルは今だにやってます。もはや彼は五十路かもしれない(笑

とてもさみしい話ですが、見直すと8割方が404だったり、ドメイン販売ページだったりで、消えてしまっている。

インターネットの黎明期、本当に皆無限の可能性を感じて、自分の場所をこさえ、ビューなどなくても発信して、Blogのツールができてからは更に、参加する人も増えて知的にも楽しい世界があった。ECのアフィリエイトが流行った頃か。

その頃何が楽しかった、ワクワクしたかといえば、およそ全ての事象には、沢山の表に出ない”シリアスな当事者”が存在し、その言説を伺うことができたってことです。

例えば学生の頃、解決のつかなかった課題が、同じ様な思考で学究的に探求し続けている人を見つけたりするとこれは大ハピーですね。同じ様に有るマイナーな趣味、社会問題、事件の疑問、地域の情勢、そう言ったものの当事者の言説を知ることができる。この立場からはそういうことだったのか、と分かるわけです。しかも一次情報だったりする。

ここも、どこにも日本の言語空間になかった海外書籍の、翻訳を乗せることから始まった。ショック・ドクトリンですね。拙いものでしたが。

それと共に、いわゆる本読みの知性の有る方は世の中結構多いのだという事がとてもよく分かって嬉しかった。知性は人間のコミュニケーションの大きな安全弁ですから、そんな、遠くの国の人とタルムードで、共通理解が得られる様な、そんな安心感もあった。

コンテンツが消える理由の一つは、やはり年齢、都合もありますね。
当時50代、60代の知見の整った熱量を感じる思考を持っていた人も、もはや70才を超えつつ有る。私のFacebookの友達も、すでに4名が鬼籍に入っています。作家やライターも沢山なくなりました。

そして大きな理由の一つは、PF側がサービスをやめることです。準備期間があれば頑張って移す事もできますが、全部消されてしまう。YahooのBlogは皆さん記憶に新しいと思いますが、今見ると、社会問題や批評、政治、事件系のBlogは結構多かった。これががっさり蒸発してしまった訳です。同じ様なケースはすごく多い。同じタイトルで検索すると、頑張って移植している人もいますが、途切れてしまう人も多い。

適菜さんや佐藤優さんの言う反知性時代というのも、その前の時代があったから言えた事ですが、今やそうでない時代の言説が、ばっさりとネット上から消去されてしまった事に気付いた。大統領選と、Covid関係で皆うすら寒く感じたと思いますが、言論規制が当たり前になり、理由も明確でないポストやアカウント削除が日常になってしまった。世界のPFと誘導を一手に握るGAFAがそうなった。皆その中の活動という事になるので、逆に古臭いhtmlページは皆カルト的に見える様な異常な時代になった。連続性が途絶えてしまったんですね。

皆、ここでお伝えしようとした、ショック・ドクトリンにやられてしまった訳です。

今のネット上のコンテンツは消費そのもので、GAFAに準じほとんど”認証”に近い様なスクリーニングになっています。今掲載をBANしないplatformも影響力が出てくると、今はバックエンドは全部GAFAの店子ですから、いうことを聞かされるという訳です。

そんな中、古村さん訳のジョシュ・ホウリー「ビッグテック5社を解体せよ」を読みました。
著者は、今メタのザックを議会でガチガチに詰めていたあの人ですね。

解体するに当たり、グラス=スティーガル法のように、サービスとPFを分けるというのはとても自然に理解できる良い案。それと追跡されない権利も非常に落ちる所に落ちています。PFだけになれば、主筆のいない、政治部長会議に参加しない朝日新聞みたいなものですね(笑

著者が守りたいアメリカの共和制が、民主政体を獲得していない国々には解りづらいかも。輸入概念によってのプロテストの経験しかない人々からすれば、民主党とリベラルSNS側のシンパになるねじれが起きているのは日本のアルアル。

最近スマホ変えたんですが、サービスがほぼ全部、許していない紐づけの候補を上げて迫ってくる。
全部紐づけ終わって、見かけのコンプラ確認のみ。で運用に対する監査はゼロに等しいですから、ビッグブラザーも思わず興奮(笑)ボーナス弾むョ!くらいになってる状況です。

我々、ガラケーになってもオッケーな状況をポツポツ選んでおくのが良いのかなあと思いますし、貴重な言説というのは、ネットに頼らずにやはり一部は書籍にすることが大切なのではないかと思います。

久々でした。この辺で。


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