SSブログ
The Shock Doctrine ブログトップ
前の5件 | -

イベルメクチンの有効性についてのリリース。 [The Shock Doctrine]

製薬会社のコーワが、イベルメクチンの有効性を認めるリリースを行いました。
随分長い間膠着していた話題に動きが出た。

https://www.kowa.co.jp/news/2022/press220131.pdf?fbclid=IwAR0X-Xsh0TH8xYRB4bfsZB52ji9qDTbdHA85V2CBrIU37EFkctdcN2jerhE

ジェネリックで安価、歴史ある安全な薬で防げるならば、人々にとってとてもいいですね。
ワクチンで代表的な某社の新薬も、同じ”プロテアーゼ阻害薬”という事で、機序が似ててやっぱり効くのかねー等と想像します。

元々インド他数か国で、処方開始と共にドガッと下がったというbigデータがあるので、有効なんだろうなと皆想像はするけど、いつまで経っても証明されない状況が続いていました。
すでにコロナ患者への処方も許可されてますが、恐らくは、こうした事後の帰納的なレポート、データなどは単なる情報であって、業界的に正しい治験を行わなければ、認められることはないのかと思います。”どうも効いていると思わざるを得ないデータは出ても、有効性の証明としては認められない”という事ですね。

あんまりここで、ワクチンの話はしません。政府も自身の判断でという姿勢を変えていない。これは健康な態度ですね。

事情の違う国々の日々変わるビッグデータを触れるサイトもありご自身の判断で。イベルメクチンの方も同じで、「あー、有効じゃないと報道されているから効かないんだ」と思うか「証明として出来ないらしいけど、どう見ても。。。」と思うかも個人の判断ですね。

何で認められないか。それは例えば、新薬でいう治験を、薬の用途が違うコロナではしてない事になっているからだよな、と思います。
ワクチンもプロセスを完全にすっ飛ばしてるとはいえ、ある程度の治験はしているはず。コンプラ的にすっ飛ばしている事を理解して貰い、一義的な免責を承諾する国家に、全人口単位で購入契約するビジネスです。リスクも薄いビッグビジネスとなっています。

以下によれば、ですが
「21年度にワクチン確保のために海外の3社に支払う金額の総計は、1兆6,685億円」だそうで、
22年度も似たような数を最終合意済みだそうです。
https://hodanren.doc-net.or.jp/news/iryounews/211205_exdrg1.html

薬価そのものは2450円とありますが、契約上本当にそうなのか(一応絵面的に国家間で取り合いで確保なので、プレミアムもあるかも)はおいて、輸送保管コストなどのぞいて、打つ時点のコストは倍だそうです。表の数字なのでこれはミニマムでしょうが、それでも一括送金すれば為替影響が出そうなレベル。
このためならエンヤコラで、億どころか桁上がっても有効性の基盤を固める治験は、これは即座にGoでしょう。プロモーションですから。

それと比較して、新薬でもない何十年も売ってる安価なジェネリック主体の薬、これをランセットみたいな所にのせて査読されるレベル(なのかどうか分からないですけどそうだとして)で有効性をあげる論文に仕立てるとする。大分条件違いそうですよね。

例えばそんな治験ていくらかかるんだろう?
ググると、正しい資料かわかりませんが、経産省の新薬創薬のイメージと言う事で、以下当たらずとも遠からずなのかと思いますが、
https://www8.cao.go.jp/cstp/kyogikai/life/4kai/siryo3-1-2.pdf

治験のイメージのところに、2〜3億と書いてある。モデルは1症例500万で50例と言うことで結構少ない。手続きにさらに倍の費用と書いてある。この前に臨床初期で1億円だそうです。これが有効証明のプロセスとコストと言うことでしょうか。

海外のジェネリックは1錠100円くらいとすると、その薬の独占的な特許でも持っていない限り、誰がこのコストを出すのかな?ということにはなりますよね。600万錠分が、治験コストで消えちゃう。また、ワクチン出している製薬会社間の上下の軋轢もあって、余計なことはするなよと言う様な話もあるでしょう。

なので、
”今まで得をする人がいないので、何億もかけて、自分のリソースを使って有効性の証明をする人がいなかった”
と言う事なのかなと。

国民としては、税金を毎年1兆2兆使われて免責のものに払ってるんであれば、安全な薬が効きそうな可能性を、払ってちゃんと証明してよ公僕よ、何億くらい誤差だろうと。そう思う人もいるでしょう。でも、政府、政治家公務員は今の所そうでは無い。理由は不明です。買っちゃったから?(笑

いや、他の薬に効果が証明されず、ワクチンは効果があることになっていて、そうでなければその証明がいる、と言うことになるのでしょうかね。

その意味では、北里大とコーワは、これは世の為を考えての努力があったのかとも思えるわけです。
もしそうなら、色々渦巻く業界内で、それが出来るポジションにいた、等の理由もきっとあるのでしょうね。全ては個人の想像ですが。

この辺で。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

脳内民族の自決。 [The Shock Doctrine]

大分更新滞りました。

自分のみならず、何処までも知りたいと思う欲求は果てしがなく、それはなんの為かと思う事もありますが、その考える自分は、ヒトという生き物です。

その思考は大脳新皮質に多く依っている。そもそもホメオスタシスに従って、補食、性、痛いよヤバイよと逃げたりする為の体のコントロールシステムが初歩的な神経や脳と体のサイバネティクスで行われていて、動物は事実そうなっているのは、誰しも納得している所でしょう。

所が、そのサイバネティクスで体の運動を伴わずに、肥大した皮質でシュミレーションを回せる様になった=これぞ思考の始まりだという説があります。脳の研究で有名な池谷先生の本を読んでそれを知り、うおおーそうか!と。
それは殆ど正解なのではないかと直感しました。

それを前提とすると、自分を振り返っても現代人の思考とされている総量の殆どは妄想、また、それぞれでいっちょまえな思想めいて思っている事も、大方ホメオスタシスの言い訳と自己強化なんではないか(笑)と思えてきますが、実際、それの集合が文化と言えるのではないかと思います。

正しいか知りませんが、民族ってのは、同じ文化の歴史を持っているとされる集合だと思ってますが、上の事を考えると多分に自己強化入っていて、そこに外部から正誤を判断する視点は無い。

例えば、そんな様々な文化圏の民族自決をアメリカは、サポートしていますが、
彼ら自身は先住民を消し去った後に移住して来た移民の集合体だから自国はそのテーマに関わるタスクは無い。民族自決と行っても、世界中で、実際の居住エリアや国境はパワーのぶつかりあい、つまりフィジカルコンタクトで決まっており、脳内文化圏とは一致しない事は容易に想像できる。

とすれば、民族自決のサポートはフィジカルコンタクトを再燃させる為のサポート、ということになってしまう。

最近の日本の政権では、その脳内文化の自己強化を煽りまくっていますから、ドツボだなと思う訳ですね。

 逆に、まさにここに書いた様な事を思考して研ぎすまし、意図的、科学的にフィジカルに適用しているとしたら、これは大変に怜悧なものですね。
例えば、この民族自決案件に、この脳内民族と実国境の矛盾+アローのジレンマを組み合わせて適用するとすれば、その地域の混乱を継続させる事が出来てしまう。

それが正に合理、ratioに基づくサイエンスなのでしょう。
恐ろしいですね。でもそこに到達していないと、カモにされる。

ICBMの弾道計算をサイバネティクスで行って、それを動物に応用したベイトソンというヒトがいます。「茹でガエル」でも有名な人。
日本民族のサイバネティクスマップであった「菊と刀」を書いたベネディクトと女性同士で恋仲の、著名な文化人類学者のミードの旦那です。相当研ぎすましたんでしょうね(笑

大衆への入力方=マスメディアのプロパガンダに乗って、民族自決=自決に成らない様に、気をつけたい物です。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

TPPでもやっぱり世銀。「ISDS条項」。 [The Shock Doctrine]

どじょう首相、ニョロニョロと。

国内向けには「参加前提では無い、全分野ではない」なんて大見得切ってますね。
参加前提、全分野だと聞いたぞと言っている当のアメリカには、なんと、誤解は解けたとして問い合わせない事とする(キリッ
もう、落語の長屋の熊さん八っつあんですね。

でもまぎれも無く等身大の日本の姿。毎度の属国の諦めを持ちつつも、少し違う物も感じています。今回の推進は結構余裕が無いなあと。

小泉元首相の様な劇場型B層プロパガンダもなく、理由の提示も出来ないどじょう氏のただ無理矢理な進行。そしてアメリカの方も、いよいよ直接統治?というくらいの日米安保マフィアのオールスターキャスト&すっかり縮んだキッシンジャーまでも一挙来日。大変な勢い。

本件、左翼、プロ市民が反対なのは当然ですが、本来親米保守の露払いで使われちゃってるネトウヨ達の愛国心にも火をつけてしまった。美しい国を破壊する悪の条約だと。犬猿の仲が大同団結。イイネ(笑
そして政治外交まったくコンシャスじゃない人や旧B層も、TPP、TPPってうるさいなあ。。なんなのよ?と御用番組見てもロクなスピン解説も無い(少しあるけど)。
ちょっとちょっとなんなのーという事になっている。

そのように国論が100%反対、いや反対というより、何も言わないでコソコソ勝手になにやってんの?止めてよ、という状況なのを踏まえてか、御用メディアは、国民の議論を2分しています、なんてシレッと言う。

お前等何も情報出さないから議論なんか出来てないっての。
お前等何も情報出してないのに、どこかで国の議論がしっかりと2分出来て成立してるなら、それはあんたら要らない存在だと自分で認めてるのと同じだっての(笑)

下手すると古の原水禁並みに、ハンドラーズさえコントロール出来ない左右上げての国論になる可能性がある。だからガス抜きしてるんでしょうかね。首相は。

原水禁の時は、一方でナベツネの親分だった正力みたいな人が出て来て、アメリカに、世論形成するよ、だから私の首相になりたい要望他をバックアップしてよね、と頼み、国産技術を潰して、まさに福島原発の事故を導いたGEの原発を導入、原発推進した訳ですね。国民もホイホイ乗った。

今TPPの積極利用に賛同するのは竹中氏の残り香みたいな、都市部浮動票と重なる中途半端に知的を装う自分のコアの無い新B層の一部。後は何でもいいから陽に当たりたい人かな。

 前回に書いた様に、我々にも戦略を立てて国政外交をやっていく自由は本来的にはある。でも宗主国のジャパンいきものがかりに締め上げられて出来ない。話しも出来ず、交渉は締め切り、ただ参加ってのはやはり無いですよ。

ネットで見た記事で、元通産の中野剛志さんという方の文章に良いもん見つけました。

引用ここから-------------------------------------------------------------------------

投資家保護を目的とした「ISDS条項」。
これは、例えば日本への参入を図ったアメリカの投資企業が、国家政策によってなんらかの被害を受けた場合に日本を訴えることができるというもの。訴える先は日本の裁判所ではなく、世界銀行傘下のICSID(国際投資紛争解決センター)という仲裁所です。ここでの審理は原則非公開で行なわれ、下された判定に不服があっても日本政府は控訴できません。
 さらに怖いのが、審理の基準が投資家の損害だけに絞られる点。日本の政策が、国民の安全や健康、環境のためであったとしても、一切審理の材料にならないんです。

引用ここまで--------------------------------------------------------------------------

もう、前回のエントリ後半ガチンコの内容ですね。
http://zutsuki.blog.so-net.ne.jp/2011-11-06

もしこのblogずっと読んで頂いている方がいるとすれば、世銀てのが見事にドツボにハマる筈。ショックの後緊縮財政で破綻して、また南アやロシアみたいに民主化独立させて財源が無い状態にして、投資に対してストレートにリターンをさせない障壁を除かないと融資しないぞと迫る世銀、IMF。
しょうがなく飲んだら最後、バンバカとインサイダー民営化で食われて終わり。
TPPも、ショックならぬ、地政的な宗主国の簒奪ドクトリンの文脈にある訳なのです。

逆にここ使って訴える力なんぞ政権、官僚持ってないんだから、
盲目的に参加なんて、や・め・な・さ・い・よ。全く。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

(当然なんですが)激しくオススメ!「ショック・ドクトリン(邦版)」 [The Shock Doctrine]

 地味なほったらかし当blogですが、先週恐縮ながらコメントを頂いたりして、PVもあり、はてさてと。管理画面を見ると、twからのリンクが一杯。

リンク元踏んでみたら、辻井さんと言う方がショック・ドクトリンをプロモートする意味で拙blog紹介して下さっていた。真意を汲んで下さってのリンクで有難き事。何度書いたかしれませんが、皆さん是非!「ショックド・ドクトリン」お読み下さい。

と言う訳で、私もショック・ドクトリンの邦訳読んでみました。
どう訳されるのかという興味と、勧めまくっていた自分が内容大間違いしてたらチョー恥ずかしい(笑)ので確認と、後はご祝儀的な心情もあって発売日に上下巻買いました(チョット高い。。)。
まだ一回ぱっと通し読みをしただけですが、かなり詰めて誤謬の無い様に進められた翻訳プロのお仕事と感じました。

私の様なTOEIC強制受験に悩む中年サラリーマンが偉そうにいう話でもないのですが、ネイティブの人がこう読むのだろうと思う原著の印象と、正確に訳そうとするとどうしても解説、評論本の様にならざるを得ず、邦訳との印象の違いは出る。

アングロアメリカ人が生きている常識、使う言語の動詞名詞のズレだけでなく、あちらの文化、筆者や版元が想定してる、向こうの読書人が持つリベラルアートに基礎をおいたリテラシー、その人々が触れているであろう生活と、時代感、頭の中の関心事と言うもの。これは全く同じ時期の日本人とは違う。
特にこういったテーマになると、日本人がかなり苦手な部分で、外交関係に大きく左右されるリアルな政治経済の状況を、ある程度絶対的な基準の学問的知見を持って見る事ができないと、大変な作業になるだろうと思う。

それらを一つ一つシーケンシャルに確認していかないといけない状態で翻訳するとすれば、膨大な作業。世界のベストセラーになって何年経ってんだー版元あっためてんじゃネエゾゴルア(笑)とか3年騒いできた訳ですが、まっさらな状態で進めるには大変な事。
ここに出ている題材の一つ一つでさえ理解し、意味を知るには大変ですが、それを通史として、ドクトリンの糸を抽出する訳ですから。

このあたり、そういう視点を今最も日本で養われている副島先生や弟子筋の方が監修されたら、スムーズに進み、+αに力を割けて面白かったのではと思いますが、こればっかりは版元に依る。それをおいても立派な邦訳です。

邦訳では除かれていたようですが、
謝辞には、テーマや専門領域での協力者、フィールドでの協力者の膨大な名前が7ページに渡って続いています。こんな本をモノする事が出来たのは、これらの膨大な協力者達の世界的な共同謀議、陰謀(笑)だと書いてました。
ナオミさん自身経済等門外漢だし、膨大な「本の為の村」状態の協力者のおかげでやれたと。

訳者の幾島幸子さん、村上由見子さんにおかれては、まさにそんなナオミ・クラインが、専門家で無い立場で著作を物にして行った過程を、他言語で追体験されたことになり、大変な翻訳作業だったろうと思います。拍手を送りたいと思います。

と言う訳で是非読んで頂きたく。
結構日本語の本としては固いので、大部の通読に疲れるかもしれません。同じ版の本の平均より値段が高い事もあって、上巻でお腹いっぱいという状況も想定される(笑)

そんな時に、当blog、翻訳がなくてヒイヒイ言いながらも、その内容の重要ささに読み通さざるを得なかった日本のさえないオッサンの原著の印象や、肝心の我々日本でどう言う事になるのかつらつら考えた事等のエントリでも、箸休めにご笑覧下さい。

と言う訳で、当然オススメ!です。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

マッチポンプ。 [The Shock Doctrine]

マッチポンプ、という言葉があります。
マッチポンプ売りの少女って本も確かあった(笑)
wikiによれば、

「問題や騒動について、自身でわざわざ作り出しておきながら、あるいは自身の存在がその根源であるにもかかわらず、そ知らぬ顔で巧妙に立ち回り、その解決・収拾の立役者役も自ら担って賞賛や利益を得ようとする、その様な行為を指して用いられる表現である。」

という事で、当然否定的に使われる。
自作自演という事ですね。

自ら恐れを引き起こす噂、事故等を起こし、その対策を売りつけるという場合の、セキュリティ、テロ対策、保険、薬品ビジネスや、言わずもがなのショックドクトリン型の経済政策にも通じる。おヤクザさんのシノギ、美人局、援交、痴漢冤罪もそうか。というか、金融自体がそうでもあるけど。

需要を喚起するという意味では、一般企業として普通のミッション。
代理店、プロモーター、マスメディアに至っては、客に合わせてマッチポンプをアレンジするのが本業そのもの。

一方で、細かに見れば、実生活上で、子供同士、ママ達の関係、職場と、日々の人間関係の相克の中にも常に存在しますね。いじめにしろ健康な競争にしろ、そういう部分はある。

もうしばらく見てませんが、国営放送(にハッキリしてほしい)のサラリーマンneo等は、そのへん面白く描く訳です。

他の対抗組織のプロジェクトを自分で潰した入江部長が、「そうですか専務!判りました、私が立て直してみせます!オイみんな!これは会社にとって大事なミッションだ。我々ご指名だぞ。皆期待されてるぞ!頑張ろう!さて今日は壮行会だ!○○くん店お願い」「ハイッ!」
と、最高度に白々しく展開される茶番を、目と口大きく開けて唖然と見てる横取りされた生瀬課長、て立場は誰しも少しは経験している事でしょう(笑)

あの人いい役者さんですよねえ。

縁起を意図的に扱って、因果から外れた存在がそれを収拾する立場をとって、金や名誉の対価を刈り取る。経済活動ですね。

一方、例えばその事件の被害者が持っているはずの、主張する権利を関係ない人間が乗っ取って、具体的に結実しないデモ等の場を作る。
これも、当事者の責任やリスクを負わずに、当事者の権利を実現するのでなく、当事者の正義を周囲に向かって叫ぶ立場をかすめ取って自分の自尊心を満たすカタルシスを得る事に使う訳で、経済活動でなく、精神活動におけるディザスターキャピタリズム(笑)マッチポンプ利用と言えるでしょうか。

その後、前述の部長を批判したおかげでリストラ部屋に押し込められている生瀬さん。
ケセラセラな中越OLちゃんと、以前リストラされた平泉先輩が居酒屋で彼の涙ながらの話を聞いて、「よしっ正門前でデモやろう!」と言う事になって、「労働条件を改善しろー」とやる。

中越ちゃんの「あー大きい声で会社に文句言えるなんて、すっとしますねー」「じゃ、デモもした事だし、ビールのみに行きましょうよー」で再び唖然としかけた成瀬サンの前に当の入江部長が。

成瀬氏をちらちら見ながら、「あー中越ちゃんなにやってんのー?へーそうなんだー優しいんだね。いやプロジェクトがうまく行ってさ、皆でカニ食いにいくんだといかない?」
「エーッ!カニ行きます行きます!じゃ生瀬先輩また!」

もう生瀬サンの顔ときたら、異なる文化地域のそれぞれの人々が見て瞬時に各国語で「唖然」にあたる言葉を発するくらいのネオ歌舞伎状態。後ろで平泉さんまでイイ顔に(笑

という感じですね。
自尊心を満たしたいけど、しがらんだ実生活上で鬱屈して肥大したそれを満たす機会が無い。別に実効の無いガス抜き市民運動だけではなくて、その辺の居酒屋政談でもよくある。

自分の心の詐欺に目をつぶって、精神活動マッチポンプに耽る人が多いとなれば、やはり利用されるでしょう。
集団オナニー祭りの環境整備役の政治組織もありますね。そこは、「ネバーランド」実現不可の目標を掲げ、永遠に途上の存在である事で社会問題全てに正義側について恥はかき捨てのお墨付きを参加者に与える。
具体性の無い名詞が運動の目的になり、多くは批判のガス抜きをして矛先をかわして沈静化する。

これは実のところ、ウヨサヨ別にして、きっと社会学的にも「祭り」そのものであって、その設えをする方も、お題目から運営、進行まで同じなのではないか。
多分、企業のイベントSP部と、左翼のデモ後援、村祭り本部、学祭実行委員、みな要素おなじでしょう。お題目はなんでもOKで受託するのが代理店とかメディアのSP部。

「お題目」の設定にかなりマッチポンプの極意が込められているような気がします。

人口に膾炙して、問題意識喚起に役立つ面があるけども、煮るも焼くもマスメディア100%まかせという大矛盾がある。
まかせたメディアはそれこそ、委託元のマッチポンププランに従ってそれを利用する業務なので、世論の作成方針に従って使われる。そこに、ジャーナリズムの淡い期待を持つ人も居るけども、個人の資質でありメディアは関係ない。

 こうしてマッチポンプ題材に書いてみましたが、世紀の大悪人フリードマンしかり、国の成り立ちでさえそういう事は有る訳で、人間の代表的な生存手法の一つなんだろうなあとしみじみ思います。

分解すると、適当な茶飲み話ですが、ナチュラルローか、ポジティブローか、くらいの所に行く気がします。人が、そう「なっている」と思う仕組みを、人意で利用してしまう。

散々、唖然としてきた生瀬さんである我々としては、目くらましになるお題目や、それによるニューマは無視して、マッチとポンプが誰なのか、最後に利するのは誰か、そこに集中する事が肝要でしょうか。

ではこの辺で。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感
前の5件 | - The Shock Doctrine ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。