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will [日記]

先月いくつかの記事にリンクを頂いた様で、アクセスを結構頂いたのですが、どうも、前の記事から、「ページ有りません」へのアクセスが急増してる。一体なんなのだろう。。。いんぼうか(笑
オッサンはアイティー詳しく無いので困ります。

もとい、日記です。
やはり変わり目という事もあって、飲み会増えて先週は続いた。

忙しい中、下との飲みも増えたけど、資源も財布も肝臓処理能力も有限。
一人で飲まない、休みも飲まないをなんとか続けて凌いでいます。

最近、人間らしくちゃんとやっている、小さい企業の社長や、要石となっている人を心から尊敬するようになりました。人の扱いをしながら、事業、売り上げ、財務、業務量、投資、規制、株主意向、提携先、これらのパラメーターを見ながら運転し、かつ顔も世間に向けていないと行けない。
こういうのは言葉じゃ判っていても実感として判らなかった。バイクの知識を持ってても、乗らないと何も判らないのと同じ。

人を雇うというのは大変な事だと思うこの頃ですが、
新自由主義はNoとは言え、受託とか、派遣とかで構造的に開かれてしまった起業のあり方というのは、多分そうそう戻らない。
派遣と言っても竹中みたいな所ばかりじゃなくて、ちょっと芸能事務所の社長みたいな所とか、女同士の互助会のような雰囲気の所とか。中抜き金額レベルも様々。面白いです。
結局長年やってると、新自由主義の象徴の業態さえ日本型になっている、ちょっと希望を感じます。
実際うちみたいな所も彼らがいないと仕事にならない。経験もしないでものを言ってはいかんと反省。

今、会社が苦しくなって、どこも派遣と契約をバンバン切ってますが、企業モラルとか、元々そういう契約だ、という話は置いて別の観点で思う事がある。

大企業の中を見ると、自分の居場所確保に奔走するマネジメント、下はその言う事を聞く内部統制の潰し合いの中で立ち回る人が大半で、自分がど真ん中にいた時代から考えると、既存の商売の事業ユニット内は、極端に言えば、内部統制orISOコンサルタント集団みたいに変質。
業務もかなりそういう事を整える方に振れて、むしろレベルは落ちたなあと思う。

10数年前、アメリカの要望により、経団連とか官僚の言いなりで、社員取らずにムダに派遣と契約を取り始め、会社に拠ってはフロアの半分くらいを占める様になった。
企業側は、何時でも切れるyo!長期雇用より安いyo! 世界はダウンロード型よりサブスクリプションだyo!と言われて(笑)経営が判らない、欧米礼賛のサラリーマンマネジメントが、そう言う物らしいyo!と社員の手取りより多い対価を払った。

つまり、企業はいつでも人をカット出来る権利を手にし、その代わり、人件費の予算の半分を、政府主導で作る新しいマネキン業態に注ぐ。

うーん官僚の夏、日本の夏。

その収入を半分ピンハネするモデルの、外資仕込みの派遣業者をにわか仕立てで作るため、怪しい所から拾われて六本木方面で据えられた社長達を、マスコミがヒーロー化し、激しい狂乱バブルが起きた。
この頃評価の体制も大きく変わり、キャリアや適性等が実業と全くマッチしない不思議な人事が増え、マイクロソフトとか、アウトソース系文系職の契約社員等が大量に要職につく。

前からいる人は、新しい事業のシーズと育つ環境を自らの手で潰し、現業をコンプライアンスと内部統制で誰でも仕事が成り立つ様に組み替える。それが仕事の大きい部分になり、個々人の評価の対象となります。そして契約と派遣社員に効率悪い分業をする。
仕事が、能力を適性に使い利益を生み出すというより、配置を欧米モデル通りに完璧に行う事へ変わった。

今その外注と派遣を単にバッサリ切ると言う事は、自分等が作った縛りに自分が統制されて、足りない工数の中、さらに仕事の効率が落ちるウロボロス状態に陥るでしょう。そして事業が傾いて事業ごと切られ売られる。大きな会社だと自社の不動産等も二束三文で手放す。

面白いですね。

こうしてスレートの様に企業のエトス、文化をとことんまで削り、ステークホルダーの手が奥底まで入って、いかようにもコントロール出来る状態になると、出汁ガラ見たいな内実で倒産や売却がちらついても、株式市場では評価される(笑
結局会計と、派遣法と企業統治で、こうして長期に旨い事吸い取られて行く。

最早、魚の習性を利用したおもしろい民間漁法を見ているかのように最近は感じます。

実際、良く知った会社を覗いても顔も表情も悪いです。ホント。
新しくビジネスを考える環境とマインドセットが戻る訳も無く、バカ高いコンサルが出す客観ネタを、偉い人が落とす。社内総出で取り合う連中と必死で蜘蛛の糸にぶら下がる金魚のフン。社内から奇跡的にネタでも出よう物なら、育つ前に弄られ過ぎるか、無視されるかで死ぬ。

現業のちょっとでも良い事は自分の成果とし、調子悪けりゃ責任の押しつけ先を探す。全員がインターナルアフェア調査員みたいになってしまうのでしょうね。

なんというか、ここに至ると、警察国家ならぬ警察企業とでも言う感じです。これを世界で最も徹底した一つが、そうです。IBMス。

立て直したと言われた後、実際あそこ何やってるか良く判らないんですよね。
殆どコンサル会社。ソリューションというよりは受託が主力かな。全員監査人の会社と思えば判る気もする。基幹システム、サーバーと、コンプライアンス、リスク管理で売ってる。

ざっくり考えると、免責の一番先を行く我が社に全てお任せ下さいと言う事で、ある意味保険商品、金融商品みたいなもんなんです。保険付きコンプライアンス警備会社、とでも言ったらいいのか。

Naomi関連で書きましたが、ITと金融バブルの狭間の911のころ、テロに対するHome land securityビジネスにITが結びついて、凄かったんですよ。こういうIT、アウトソース、セキュリティ、コンサル、コンプライアンスとか全部一緒くたになった商売をやっているのが、IBMとアクセンチュアですが、日本だと知らない人もいるのではないでしょうか。
戦争から、日本の郊外の企業の総務のアウトソースまで、全部やっているんです。ホントですよ。ビジネスのグローバリズム化の頂点。

こんな事してどうなるんでしょう。そのまま頭走らせてみましょう。

会社の資産でgood willってのがある訳です。
潰れた某社の事ではないけど、もしかすると、アングロアメリカの財界が酷い冗談でつけたのかもしれない。ま、置いときまして、暖簾代の事です。ブランドプレミアですね。

それ以外は全部お任せ下さいというのが彼らの業態ですね。
IBMとかアクセンチュアとかは、巨大金融同士のような関係にあります。その様々なパーツとして、派遣やITやら様々な子企業があります。彼らの指示通りにすると、格付けや市場価値が上がるとされます。で企業は言う事を聞き、皆そうして来た。

内部統制とかコンプライアンスとか企業統治を規制撤廃の外交アイテムとして強制する。違反する事件がおきて、こういうコンサルが入って徹底させる。すると企業の業務が綺麗に分割される。それをコストダウンだと各段階の受託企業が奪い取って行く。
企業という物は、必要な人を雇ってその人達が仕事や文化を構成して、それでみな食っていた。それを全部横にナイフを入れて達磨落としで抜いてかき集める。
そして、ワールド人事株式会社とか、世界勤務管理株式会社とか、ユニバーサル世界設計生産株式会社、インターナショナル財務はお任せ株式会社、そういった巨大な横板を作る。

各企業がそれぞれの成り立ちを持って、垂直方向に立っていた訳ですが、一回全部横になで切りにして、目的の無いスキルのみの横串の巨大企業にする。それを巨大ファームが束ねると。

だからリストラは当然すぎるくらい当たり前の結果で、リストラされた人は、そういう横串会社が受ける仕事を、人材派遣業者から派遣されて行うという形になる。ここで、内部統制ではなくて、誰かの考えた企業群統制だったのかとハタと気付く。

達磨の頭が残っていればいいけども、最早名前しか無く、名前を作って来た人間達はそこにはいない。人で文化を構成する事を不可能化しているので、今やブランド付いているだけで同じ様に見えてくる。
ビジネスモデルは細かく分析されて、他の会社が必要であればそのモデルを高く売る。ある日、暖簾代や資産を食いつぶして、突然破綻したりするという訳です。

ただ、私はこういう目的を持たないグローバル巨大企業は5年後は恐竜がぶっ倒れるみたいに潰れるのではないかという予感を持ってます。
アングロアメリカベースの人間は違いますが、人々は、所詮ローカルに生きている。彼らの需要というのは、絶対的に満たせる物と満たせない物に別れます。特に言葉。

一時期よく、こういうグローバル会社のアポのセンターから営業がかかって来ました。これがダメなんですよ(笑
インドか南米かの酷い訛りの英語で、アカウントマネージャーを出せと。
「いねえよ。ウチはローカルな会社だから、何のセールスか判らないけど、意味が無いからかけないでよと。お前のいうアカウントマネージャーというのはどういうタイプの人材を言ってるのかと、ウチは特定のアカウントに対してセールスしてないと」下手な英語で応対する。
「お前はどう言うマネージャーだ」と
「XXXXのXXXXXだよ。ソリューションなのか、アウトソースなのか、何を売りたいんだ」と
「ショウがあって、インビテーションを送りたい。アカウントマネージャー。。。」

彼女もきっとリストされた会社のアカウントマネージャーを調べて、なにか送るという仕事をbricsのテレアポセンターかなんかで請け負っているだけなんですが、これは極端な例ですが、海外アウトソースだとこういう感じです。役に立たないんです。グローバルだなあと思った。
総務系でアジアから日本語でかかって来た時も、こんな細かい事をこんな下手な日本語で、なぜこの人に頼まなければいけないのか不思議になりました。

大きい会社を食い物にするのはいいんだけど、これでガッチリ筋肉質になった筈の会社が、GMだったり、GEだったりするんですが、何れも本業割合なんて小さくなって結局最後は金融で食ってた訳です。でガツンと傾いた。GMなんて終わり切っている。それがコンサルの結果です。
最後の最後売り抜いて一時期の資産総額分を何らかの形で抜いた奴、それが最終勝者な訳で、きっと目的でもあるのでしょう。

結局、こいつらまったく兵器産業(戦争が必要)や、保険(リスクが必要)金融(借金先行型)と同じなんです。

だから超巨大総務、コンサル、セキュリティ会社の客はいずれいなくなる。
大型恐竜のくらいつく相手が、鼠しかいなければ、倒れますよね。そんな風にばったり行くだろうと思っています。形をかえざるを得ない。

厳しく軍隊的に訓練して行く彼らが、我々に決して教えないもの。それはなにかと問われれば、それは、切り刻まれて、good willとして数値化、計上されるものをそもそも生んだ力、willと主体ですね。

レシオで切ったら本来生まれない筈のwill。
元々手段を目的としてしまいがちな我々日本人が特に弱いもの。それを今、正しくもっていられる所に自分を置くのは、凄く大事だと思います。

ではこの辺で。

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