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あたらしくも古い保守的な何か。 [選挙]

明日選挙です。

少し前の民主党には、国民を代表する政党、リベラルの2面があった。
小沢率いる「国民の生活が第一(官僚はそのしもべ。そして属国ではあるけども巻き上げられっぱなしはやめよう)」のリベラル大政党が出来、戦後ずっと続いた保守党が崩壊した。
この保守党の保守は戦後属国体制の保守だった。

しかしながら、先日の官僚、民主非国民政党派のクーデターで、民主党の、国民政党の部分は連立含め消え去った。保守かリベラルかという事と、副島理論の属国、宗主国関係の中で、国民政党として頑張ると言う事は、結局まったく別軸の事。

なので、今民主党は、自民党時代レベルの属国体制を容認するリベラル政党と言う事になります。そうするとじり貧で、属国として宗主国にミカジメを言われるまま払い続け、国家予算は減るので、増税し、所謂リベラルならではのソーシャリズム的なコーポラティズム推進をすると言う事になる。
宗主国、官僚相手に言いなりでは永遠に金を増やせないから、そのうち切り捨て始めます。

自民が引き続き取れば、さらなる自由競争、ネオリベラル型政策の推進で、格差拡大でそれはそれで死屍累々という事だった訳ですが。シンプルな話です。

 このリベラルというのもよく分からない物のひとつ。リベラルと言っても自由主義ではなくて、大抵社会自由主義の事ですね。

wiki読むと、政府の介入も居るんだよ、というのがニューリベラルで、リベラルからソーシャリズムに傾いた事を示している。それに対して、ケインズぽいのはリベラルの敵だ!とさらにハイエク的に反対するのが、ネオリベラルらしい。
その、ネオリべを脅かす輩は積極的に介入して潰せとソ連からの脱出組が唱えたのがネオコン。共産主義政権の転覆を、南米皮切りに次々にナオミ・クラインの言うショックドクトリンで仕掛け、グローバリズムを謳歌した。この裏打ち理論みたいなのが、「歴史の終わり」ですね。確かに進化論で考えれば新しいものはない。進化論的に無理に位置づければね。
フクヤマは幌馬車にのってまだ次を探しているのかい(笑

この良く聞く連中の上に、何にもしてくれるな、他のやつも構わねえよ。ただ俺の土地も家族も俺が守る、とライフルをガシャッとリロードみたいな、超個人リベラル徹底イーストウッド親父みたいな、真のアメリカ人は、これは別にあって、リバータリアニズムというらしいです。

アメリカでもリベラルといえば、ニューが消えて左派、社会政策派を指す事が多いらしいんですが、前提としてあちらはリベラルが建国の基本。日本の「君が代続け!」が「我らの自由の為にそのライフルを放て!」です。ソーシャリズムというと絶対に人気がなくなるので、今のリベラルは俺ね!ともぎ取ったようです。

日本で左翼が「リベラル」なのは、マルクス的に、労働者階級の人権と富の分配、社会的公正を作って行かないとリベラルが実現出来無いなんてあたりの理由で、自らにリベラルとつけたのでしょうか。実際、自由って、ほんとは私有財産を自由に持つ権利みたいなもんらしいですから、大きく政府にプレイロールさせて再配分という日本の左翼が「リベラル」と称されるのは、本質的にはポカーンという感じですが。

英語で党名見てみると、

The People's New Party 人々の党 イイすね。今の日本にぴたっと来る
Liberal Democratic Party 自由と民主政体の党
The Democratic Party of Japan 日本の民主政体の党
Social Democratic Party 社会政策と民主政体の党 
Your Party あなたがたの党 間口広すぎ(笑 
New Clean government Party 新しいきれいな政府(政権運営)の党 ? 
The Happiness Realization Party 幸福を実現する党 まんまですね
Japanese Communist Party  日本の共産主義者の党 英語にするとキツい(笑

実際リベラルだと最も言われない自民党にだけリベラルがついてる。

これはニューリベでは無いと言う本来の意味では正しい。だからネオリべの代表であった、というよりネオリべに食われるままの受け皿であった。でも誰もリベラル等は実はわからんから消えてしまった(笑
こんなねじれは、そのへんのおっさんの自分等には良く調べないと分からない。でも英語力以前に、こういう事ちゃんと理解して海外とまともに喋れる日本人は本当にいるんでしょうか。

 菅さんの演説に関して前書きましたが、菅さんはきっちりニューリベラル王道のスタンスですね。不幸の原因は政府で取り除くと。それ自体は野党としては悪くないし、左翼の菅さんの真骨頂。しかし、ニューリベってのは、やはり左翼らしく国内の社会問題の枠内からしか始める事が出来ない。外交はかなり苦手なはずです。日本の今起きている本質的な殆どの問題は、宗主国とそれに従う官僚によって起こる。マスコミが官僚と相談してキャッチーな「7奉行」とプロモートしている連中、他要職の人間はすべて官僚、宗主国の側。

所謂菅さんのニューリベラルは持たざる者の要求だから、埋蔵金掘りどころか、主計局を言いくるめる力も無ければ、要求される側にたって立ち往生。こりゃもう俺だったら鬱で引きこもります。引き受けざるを得なかった中間管理職の憂鬱。なにも出来ない。ちょっと優しすぎますかね。

一方、保守は持てる者達です。本物の保守とは誰なのか。
持っているのはなんなのか。当然「戦後体制」ではない。それは7奉行が自民党から引き継いだ。読売から朝日が引き継いだ。かといって、戦前の「国体」そのものでも無いように思う。

9ヶ月しか主権者をしていない我々にそうそう命名できる物でもないかもしれないけれども、実存的なものです。「我々の存在理由」です。我々は別に宗主国の家畜として種付けされた訳ではない。この国が続いている時間の流れの中でいろいろ経て今有る。その自分はなんの外からの紐付きでなく確かにいて、そう自覚できなければ宗主国と官僚にはとても勝てない。

自分で無くなってしまわない力、そういう物です。
曖昧です。すいません(笑

そんな、ずっと表向きには眠らされていた古くて新しいもの、
それを持っていて、また代表してくれる政治家はどこにいるか、
それは火を見るよりも明らかな事。

頑張ったが最後に破れた小沢、鳩山、亀井、福島、それに準じる人々、そういう事です。
福島さんに保守と言ったらえっと戸惑うかもしれないけども、アメリカと戦って負けたのだから、立派な物。鳩山の引き金を引いたという話もあるけども、今のクーデター状況を見たら、あのときあれ以上の事が出来たとも思えない。

再編がどうなるかは、分かりません。ただ、生かしたいと思う。
さて誰に入れますか。
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