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1mm vs 100mm議論で復興を遅らせない為には。 [日記]

タイミングとしてフジヤマのトビウオ、東洋の魔女か。
女子日本代表は、占領国に勝った。おめでとう!

日本選手の姿勢には、他国のアマゾネス支配競技みたいな感じでなく、鄙びた町場の小学校のグランドから育って来たような、おなじみの「サッカー小僧」的センス激しくあるんですよねえ(笑
彼女達はまごう方なき日本のサッカー文化の蓄積の上の申し子。それがとても嬉しい。

 さて。どんどん人気無くなる話を続けるとします(笑

広瀬隆さんが、「危険なのに安全だと言って福島の人を避難させずに被曝させている」という事で何人か告訴するらしい。この方らしい。

若い頃から特殊な情報を随分と独占的に貰っている方で、背景が無い人間と見るのは難しい。原発本も人脈本もある一方向。語り口は「この立場を取る」という姿勢をとらないもので、職業的市民運動家の様に自分の発言が正でありかつ前提として一方的に話す。対話ゼロでショックドクトリンを受け入れる人、自分で考えない層をオルグする。

つまり事故責任の追求より先に、1ミリか20ミリかの論争で相手を潰す為に勝ちに行く訴訟に出る、と言う事です。
3月書きましたが、情報が優れている方なのでポイントをお聞きして、最悪想定に使うと良いと思う。主訴はあまり聞く必要はない。EUと、結んだ内政方面の批判だけでなく、GEの責任の告発の先頭に立つ事があり、日本の原子力とアメリカの話を語るのであれば、また違った聞き方をしたい。

 原発の議論で隠れている物があって、山崎行太郎さんだったと記憶してるんですが、原発は核武装の話無しに語っても結局議論が欠けてしまうという趣旨のツイートがあって、そうだよなと思いました。

実際、IAEAの最大のターゲットはイランや北朝鮮でもなく日本だそうで、それは精度のいい素晴らしいミサイル(ロケット)と、激しい量の使い道の無いプルトニウムを貯めている事、すぐに核爆弾を作る技術と体制を持っている事等、客観的に見れば100%の疑い。核融合のアプリケーションは発電と兵器しかない訳ですから。

基本常任理事国のみ、今はアメリカの中東出先のイスラエルvsイラン、そして印パ、花火の北朝鮮が核を持っている。持ってない中では、最も日本が一番良いもの素早く作れて、たっぷりプルトニウムを貯め込んでいる。

先日、いわゆるお父さん的観点で人気だった武田邦彦さんのblog読んでいた際にもそれを思い出しました。
「科学者は提示するだけで、電気がどうしても欲しい人が続けたいならこうして欲しい」というエントリがあって、あれを読んで、小出、広瀬、武田各氏を頼りにしていた主婦層が一番とまどったのではないでしょうか。

電気の足りる足りないは、それこそ事故以前から書いたけど、その他の発電の稼働を下げているだけで嘘。最近「電気余るから関西に売る」と東電の偉い人が言ったの聞いて、怒るというより唖然とした方も多いでしょう。

副島先生新刊によると、イラク戦争の際、中東諸国の協力代金でアメリカに要求された5000億円分の天然ガスを日本が肩代わりさせられた。
しょうがなく東電の原発「全部」止めて一生懸命夏含めて半年消費したそうなんです。2003年時という直近ではまったく問題無かったわけですね。
アメリカの戦費を税金で良く負担してますが、東電と我々が直接肩代わりした。

戻ると、
武田さんの、「電気が欲しいのは社会(みなさん)である。そんなに電気が欲しいなら」という発言は、原発&スマートグリッド&EV構想、中国インドへの輸出等、そういった事を言っている様にも思えず、なんとなく文明社会に慣れきった我々への変な腰の入らない警鐘を書いて、続けたいならこうしなさいで締められてしまって戸惑う。
主にblogの読者は止めたい人。かつ電力十分供給できる事も結構な人は知っている。武田さんはいったい誰に対して何を書いているんだろうか?と思うはずですね。

「電気が欲しい人」では判らない。
「原子力がないと食いつめてしまう沢山の人」であれば少し判る。
「原子力を研究したい人」であればもう少し判る。
「核武装の為の技術保持をしたい人」が加わるともっと判る。

ここからは外れたら失礼な話ではあるとお断りしつつ書きますが、武田さんはかなり嫌中発言もあり、所謂愛国のマインドをお持ちのようです。
もしかすると、核武装の為の一定の原子力技術の保持の為に、原発は一定割合継続という自分のスタンスがにじみ出てしまった発言かもしれないと思いました。

実際東電や官僚、財閥、政治家にかなりの割合そういうスタンスの人は居るようです。

 武田さんの言う、コンセンサスで決めた法令の基準をいきなり20倍に「します」ってのは許せない官僚の仕業である事は賛成します。私も何度もそう書いてきました。しかしそれはプロセスの問題で、実際、現実に福島以外でも年間2〜4mmくらいの被曝を相当広い範囲で受ける可能性があるので現実的ではない。
これも5月1日に書いてますが、昨日ようやく武田さんもそう書く様になった。

健康への影響を示すデータは、250mmくらいから出始めるという物しか無い。一方で世界各地の高線量地域住民のむしろ健康であるデータや、1000年単位での民間のホルミシス効果利用がある訳で、原爆や第五福竜丸での健康調査もむしろそう出ている。
これを言う事を言う事自体が日本人として非難される。それは大変な物、悪として60年以上歴史を積み上げてしまったからです。これは後で書きます。

ナチス扱いさえされてる被曝2世の山下氏が言ってる事は、データ上正しい様に思います。そこになると、武田さんも含めての、様々な原子力ギルド関係者で作った「コンセンサス」そのものの否定になるので、おそらくこれを認めることは難しい。武田さんの山下さんへの批判は、コンセンサス側に身を置いていたのではないか、という物です。
ここに現在の武田さんとしての限界がある。そこからは出られない。
でもおそらく心根は悪く無い方です。

 話を進めると、そういった放射能卒倒派と沿っているIAEAが、レベル7にして、史上最悪の放射能事故ダアーっといろいろやってる訳ですが、それは原子力発電撤退に繋がりません。

なぜかと言えば、彼らは国連常任理事国ベースの、「原子力、核武装ビジネスを勝手にやるなよ、管理団体」の派遣したリットン調査団とか、GHQです。ビジネスチャンスとばかりに来ている。

完全に政府官僚はグズグズで役に立たないのは我々が見ていて判る所で、そこに助け舟を出す。危機を手札に官邸に入り込み、影響力を発揮する。
日本の核武装計画を完全に調査把握、潰すかコントロール下において、一方で原子力発電関連ビジネスを続ける為の奇貨として使う。

上から水を流して下に落ちる様に普通の事です。ステップ1が終わったとかステップ2とか言う工程表は当然日本の崩壊官僚体制で組める物ではなく、彼らが組んでます。管氏の発言の虚しさは小沢氏のオウム返し時代となにも変わっていません。

政局は面倒なので管、枝野両氏には、一番良い情報を与えて指示をし変えずに使う。で、毎週機先を制してサプライズ記者会見等を行う感じでしょうか。ストレステストと噛まずに言えたな、なーんていう状況だと聞いております。

 電気と全然関係ない軍事的推進理由が一定割合ある事は、皆口に出さないから表にでないまま、こうして闇の中に再び葬られ、危険を煽って人を追い出して、原子力を継続する為の、廃炉ビジネスや処分場を作られて、固定化していくと言う訳でしょう。

つまり、敗戦の構図、GHQ占領、安保上の基地問題と同じです。そう思いませんか。
これは早くから敗戦だと言っていた中田安彦さんが、こんな私のヘタレblogでなく、素晴らしい筆致で8月の新刊であきらかにしてくれると思います。早く読みたい。

金融もIMF直接管理は無かったですが、BIS、ファーム+竹中、ゼーリックあたりか。同じ様に、今回は原子力敗戦。IAEAの直接管理。その間の日本のパペット首長は管で決定と。並べると激しく判りやすい。

乗せられて始めた戦争と同じ様に、乗せられた原子力で、財界メディア全て巻き込んだ異様な日本原子力教を作り上げて、自分でリスク管理出来ずに、地震、津波と併せて戦争以上とも言える状況の中で大事故を起こし破綻して収拾出来ない。

アメリカとしちゃ、借金の保証人としてクスリで嵌め込んだ女が、嵌っておかしくなった訳で、やれやれという気持ちと共に、アメリカの自己破産を少しのばせるチャンスとして、さらなる返済延期を織り込んで介抱しに来たという感じでしょう。皆そのくらいに考えた方がいい。

 こういう所で、ぽっと注目されるのが、嫌われ者でありつつ再選してしまう都知事。再軍備の問題だから、徴兵制とか核武装とかやるべきだ、東京湾に原発だとか言って物議を醸す。ある意味なかなかやり方旨いと思う。

反対も推進側も避けて語ろうとしない本質論の一つをいきなり言う事で、きれいな面しか言わない「反」だけの左翼勢力にいきなり先んじて、かつ推進にすり寄られるポジションに入る。小室先生の項で書いたアローの背理のような状況を作って渡る術を経験則で一部判っているんでしょう。

アメリカの様に積極的にそれさえ織り込んで理論化した上でマニュアルもあるような凄さではなくとも、属国人間としてパッシブにそのジレンマの間に生きる場所がある事を自覚している。

 このあたり主体(責任)を避ける左翼運動アプローチが勝てない理由でもあるように思う。面倒見て稼いで資産も守りクソもし、もめ事起きれば収拾もするのが自立的人間ですが、最終的にそういった主体(的観点)が無い発言は最終的な信頼を勝ち得ない。

若い頃は不思議でしょうがなかった事ですが、自分等の権利を守り、融通を利かす為の互助会、組合までは至極正当なのに、その上に行くと主体性を繰り込むことが禁止されているような組織立てばかりになっていく。
切る為のカッターでしかない事が多い。

生きている中で、正しい責任追及と、当事者同士の現実から導き出せる妥協が必要となりますが、でも彼らはカッターでしか無いですから、切ったものを直す、飯も金もクソの話も出来ない。
どっかから取る、やってもらう。つまり2ch的に言えば「謝罪と賠償」請求代理人組織になってしまう。結果無制限に金と責任を押しつけられる存在、国=税金を前提に生きている寄生者という構図になる。

妥協点を見いだすことをしない人間は、宗教者か、問題がその人が生きていく上でさほど関係ない人間です。だから、祭りが終わって現実面に直面した際に、現場は自動的に破綻してしまう。

長く見て来て思うのは、やはり、そういう組織は、特性を利用されての状況固定化装置として動く側面が大きいんだろうなと思います。

都知事なんて失政と批判だらけ。もう出てくんなと表では言われても、保守のオッサンオバサン達は、そう言う事が判っていて、結局他の連中は腰が据わってない。信頼出来ねえな、と投票するんで再選続いてるような気がしてしょうがない。実際の施政はおいといての話ですよ。もちろん。
わかって貰えるでしょうか。

今も、結果として状況固定化装置として、謝罪と賠償を引き出す一方で福島をアンタッチャブルエリアにする事に邁進してしまっている。
大半の人はそうしたい訳ではないでしょう。でも対策、賠償は「代わりに」貰うものですから運動として自動的にそうなる。折り合いをつけて住もうとする人は、「スト破り」の扱いをされる。

結果、「危機」で占領された後、安保問題管理上、沖縄に基地が出来る様に、後戻りの効かない原子力管理(IAEA)上、福島の「基地」が出来てしまいかねない。
そうして、基地を同じく、賃貸料を住人に国が払って、管理側からも管理代金を取られる。原子力戦後賠償か、思いやり予算か。ショック・ドクトリンの方程式。

これまで書かなかった小池さんは、告発する為に原子炉の仕事で生活しているという人生を生きている人ですね。最も所謂「左翼的」な生き方でもある。

人間はその土地と生きている。
事故責任の追求とその状況を醸成した土壌、原因をハッキリさせる事。
福島のアンタッチャブルエリアを減らし、どう塗りもどすか。
これは全く別個の事で、それぞれ解決しなければならない。

今この2つの問題をさらに前の問題の「前提」に国中湧いている。1mm vs 20mm(or100mm)の戦いに集中してしまう事は、上の2つにたどり着かない様にさせ、状況変えず、固定化させようとしているのと変わりません。

どうでしょうか。最後折り合いをつける為にどうしたらいいかと考えたのですが、

●まず、居住地域の線量測定を綿密に行う。
●原子力の連中や評論家でなく、放射線の技師、医療関係者で、各土壌その他の線量の扱い、緊急時の対応の教育プログラムを作る。
●そのプログラムを前提に計算された年間被曝量までの地域を出入り自由とする。
●福島で生活する住人と、復興人材に関してはそれを受ける。

実際知識を持って線量を扱うライセンスがある訳ですから、
福島関係者自身がそうなればいい。不安も減る。

ちゃんと調べたわけでなく、思いつきですが、こんなのは成り立つでしょうかね?
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