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NYC 雑感。 [日記]

最近読書人の責務を果たしておりません。ダメですね。
久々の更新です。たらたらした文で申し訳ないのですが、北米に久々に行った印象等を。

猛吹雪で前日まで到着便が全て欠航だったNYCに行って来ましたが、今まで3度くらい行ってるのですが、それもなにしろ911以前の事。結構変わっておりました。

最初に違和感あったのは、凄く妙な話ですが、人の背丈が小さくなった事。
人種比率が変わったということかもしれません。後、日本人は凄く少ない印象。不景気でツーリストも赴任者もきっと減っている。

タバコは室内では吸えないだけで、そこら中の街角で吸ってて、室外はまったく寛容。昔よりむしろ喫煙者が多い印象。
幼少期親の都合で行った以外に、初めて行った外国も仕事でニューヨークだったのですが、その時、もう我慢出来ん!とがっちりした黒人のオジサンが早足に近づいて来て、うわあやられる!と思いきや、タバコ売ってくれと(笑)。喫煙者の方は経験おありだと思います。
今は知的な風貌の学生から、大企業が並ぶアベニューのサラリーマン風から、夜郊外から皆で週末のパーティに来てる兄ちゃんから、様々な人種がいろいろとやって来ます。

勿論私は免税物を吸っているので、お約束の$1貰うと儲かっちゃうのですが、Cityでは買えば一箱$15はする。それでこういう局面も増えるんでしょう。ホームレスの人は一人だけで、サルベージの団体に世話になって、暖かい食事等も貰えるとのことで、大変だと思うのですが、日本とは大分違う。

街並そのものの印象ですが、近年のビルの建材がぺたっとしているからなのか、路面店ではこりゃ敷居高いわと気後れするような店というのも減った。
アメリカンマインドの終焉からはや幾年。90年代に残っていた60~70年代の鷹揚で大味な味わいは殆ど街に残っていない。コンドラチェフの波の中の最後のジュグラーの波が過ぎてしまった様なタイミングなのかもしれません。古いレンガの建物はある物の、味が出ているのをもう通り越して、微妙に枯山水入ってます。もう現役として踏ん張ってない感じがしました。

交通ですが、昔地下鉄は、時間やエリアによって危ない所もありわざわざ使う気がせず、タクシーばかり使っていました。今や安全で、深夜まで動いている便利でちょっとボロッちい銀座線くらいのイメージ。今回移動の殆どはメトロ。
メトロが判っていればイーストリバーの向こう側、ブルックリンやクイーンズまで何の問題もありません。川向こうに行く路線ではBoomBox鳴らしてる人はいたけど子供で、精密に手すりや椅子の距離を計算し、くるくる踊っておひねりを強請るという手慣れた職人技。
乗客は嫌悪感を顔にだしてましたが、日本のおばちゃんならあら上手とおひねりあげるなりしてそうな感じです。むしろ嬌声上げて乗客の顔を顰めさせているのは、郊外から週末楽しみに来たYoung bloodな連中のようです。

Brooklyn側の橋あたりは、今やマンハッタンに勝るとも劣らない家賃だそうで、なんだかオサレなワイナリーがあったりと高級化している。
車の橋が無い、地下鉄でしか行けない少し北のBedforedあたりも、危ないどころか、かなり牧歌的でアーティな感じです。人気の無い倉庫街、日本で言えばワークマンとか水道屋倉庫みたいな物が続いているあたりも、女子が一人で犬の散歩していても全然問題無い。実際の所、今アナログブームなのですが、新規のレコード屋の開店はこの辺に集中している。

グリニッジビレッジあたりも歩きましたが、NYUはざっくり町中の明治大学みたいな印象。あんまり尖ったものは感じません。

今やブルーノートの横もラーメン屋でその横がセブンイレブンだったりして、なんだかSpecialな感じはしない。ラーメン屋は凄く多くて、ブランド店でない店に入ったのですが、安くもないし、失礼ながらそれほど旨くも無いのに結構客が入る。
皆ビールでもつけてサイド頼めば3000円くらいは行く訳で、エスニックな料理屋にディナーレベルで来ているのと変わらないという事になる。普通の日本人がそのまま入って東洋人店員を使っている様な店に、買物の帰りがけの風情も無く、飯を食いに来ている様子のいろんな人種の方を見ると不思議です。
もちろんstrictlyカウンターラーメンみたいな求道タイプの店もある様でしたが。

スタバは、セブンカフェというか自販機代わりの印象。そこら中にあって、日本と違うのは居抜きで、小さい看板が一つでガラスに店名ペイントと言った様な一見スタバなんだか判らない店も沢山ある。マックは掃除がちゃんと出来ていないレベル。そのような客層。

私は昔から、めんどくさい人含め(笑)いろんな人に声をかけられやすいのですが、そういう中でもこっちが年食ったというのもあるとは思いますが、総じて皆コミュニケーションが丁寧。おそらく文化圏のバリエーションが増えたんだろうと思います。

今をときめくIT系某社のMBAを3個くらい持ってそうな人と打ち合わせ、夜は接待飯と言う事で、東アジアは昨年行っている物の、なにせアングロアメリカは10年以上行っていないし、最近まで英語を殆ど使っていない。
彼の奥さんはジャーナリストでpoliticの担当もしているというコトで、こりゃ難儀だと憂鬱な気分でテーブルについたんですが、共和党の話など持ち出すので、Ron Paulの息子は今どうしているかとかLibertarianというのだろ、あの連中はあなたからするとどういうポジションなのか?と聞いたりすると、自分で話題出した割には、お前の方が詳しそうだとか、案外頼りなかったりします。その後は結構いろんな話出来て面白かったです。
別の業界のとても偉い人とも、話をしましたが、アメリカの強さ、特徴と言う物が昔より薄まっているからか、標準的でグローバル、そして真面目な印象でした。

イタ飯はそこそこいい店を予約したのですが、彼は結構話題の店には食べに行ってる様で、この店も知っていた。ただサラダ代わりに生野菜のバーニャカウダでいいか聞いても全然知らなかったり、確かにアメリカにしては良い野菜とソースだったのですが、お気に入りの様でこりゃ最高だ!と言うので、知らないのかと思い、これはガーリックをミルクで煮たソースだというと驚いてみたりするのですが、結構日本のイタ飯を食べる人にはおなじみの物でも知らなかったりします。

その昔、居酒屋の天狗に連れて行ったら、よんどころない外人さん方がビックリするぐらい大喜びして、再来日した時に、何処行く?と聞いたら数人が同時にコッチ向いてTengu!と行って面白かったんですが、かなりのエリートの彼とサイゼリアとかラパウザに行っても、コスパと言う意味で同じ事が起るのではないかと思いました。我々が思っているよりも、かなりゼネラルに物事見ている。逆に我々はマニアックなんだろうと思います。

最後の晩、マジソンスクエアガーデンで、昨年アナログ1位だったJack Whiteのライブに行ってみると、少し業界の端っこにいたわりには私寡聞にして名前しか知らず、実際の所U.S.のローカルアーティストなのですが、地場の盛り上がりを見て、そうかと思う所がありました。

総じて、神通力が消え、基本ローカルで、外に対してはなんだか謙虚になってしまった様で、普通の国化した印象のNYCでした。

そこから見て、我が国の印象は、グローバル風味でカルト化している珍走団という雰囲気でしょうかね。

この辺で。
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