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The Shock Doctrine 関連の転載3 [The Shock Doctrine]

2009年02月28日22:00
「Lesser evil」
の転載です。

◇◇◇
(転載始め)

割と混乱期にはしれっとしてる人間ですが、これからいろいろありそうです。

日本語の本は速読なので、あまり時間はかからないんですが、5〜6冊読んでしまってその分ナオミさんの本は遅れてる。
まだ250ページくらいまでしか読めてない。小難しい本なんで、日本語になったらおそらく300ページ分くらいはあるでしょうが。飲んで帰った時はなかなか英語が頭に入って来ないんですよね。 第2外国語はどうも酒に弱い。

最近あまり書きませんでしたが、政局は個別のニュースとか追ってるヒマも無い程回ってるようです。第2外国語も酒に弱いですが、母国語も酒に弱いというのは、先日中川氏が証明しました(笑

会見の目の開かない写真を見て、横の篠原財務官の態度はどう考えてもおかしい。盛られたかなと思いました。酒で有名な大臣ですから、皆有りそうだと思うでしょうが、普通あの場所で”国として”出しませんよ。白川さんと財務官で対応可。

と思っていたら、意外にも早々にネットは越後屋騒ぎに(知ってますよね?)。すぐに副島さん一派の皆さんも分析をされていました。

もう少し頭悪く解題してみたい。
謀殺された疑いが濃いお父さんは純粋な保守だったそうですが、弔い合戦で立った彼もおそらくそう。前回のG7では日記に書いたと思いますが、一人憮然としていた。サブプラ救済騒ぎのポールソンの舞台に嵌め込まれたからです。

麻生中川、そして就任で小沢側の対抗でもめにもめた日銀総裁は、前二人は素行は悪いですが、悪い人間ではないでしょう。政治家の悪行はニュースに成らないだけできっとヤクザ以上の人沢山いますから。
実は今回しれっと保守の面目躍如と言える様な、相当の事をしているかもしれない。角栄に連なる様な事を行った可能性がある。

私IMF10兆円融資に関しては少し間違って考えていたかもしれないです。泥酔会見を見て思いました。

てのは、

あの3人は債権買い取り機構、基金、強調利下げ、G7で全部反対した。
麻生の前の福田ものらりくらり、おどおどうまくやっていた。そして中川は自主的にIMF(この連中もシカゴ学的管理をする限り極悪なのですが)に10兆円融資する約束をした。

シティは今や公的救済対象になりましたが、この間民間では、UFJはモルスタ補填させられ、バークレイズは三井住友が補填させられた。瑞穂はメリルリンチ。ノウハウを学ぶとか論評されましたが、苦しい中買わされた。

アメリカが何かに付けて取ろうとしていた外貨準備金ですが、当時国民に2兆円バラまいて、10兆円海外に出すのか?と思いましたが、実は旨い事出来ているのかもしれません。
円借款の国が焦げ付く際に、IMFのこの新融資で借り換えを狙えば、回収率はあがる。IMFは世界の極道街金なのでしっかり回収して来る。当座の金が入った方の国(の政府)は感謝する。
これは白川さん主導かもしれませんが、金融危機の対策として、中小国の融資はたっぷり出して、なおかつ見返り無しに先進国にただ差し出すのを避ける。

結果的に先進国この金使えないのです。
そりゃそう。サラ金から借りてるってことで、自国の通貨がた落ちで鬼インフレになるし、大体自分たちが中小国から搾取する為に作った様な機関の世話になる訳がない。

バラまき2兆円の時は、思わずアホかと、皆に呼びかけて給付金ファンドでも作ろうかとおもいましたが(笑)これグアム移転の昔のアメリカの言い値と同額らしいなんですよね。
倒れる前に、減税は通らないし政府内では幾らでも横取りされる。そうでなくて手の届かない国民単位に配っちまえという事はあるのかも知れないのです。

そしてG7で全世界のカメラの前で、外資エグゼグティブ転職の常道の地位に就けた人が左で腕組みして黙り、薬か泥酔かで目も空かないのに中川が引きずり出され醜態をさらし、右で白川総裁が困惑している。

直前に元アメリカ公使とその女の読売記者、日テレ、ブルンバーグ各女性記者と飲んで、その前に世銀総裁と会談。越後屋お前もワルよのう〜もあるとして、その前。
竹中に民営化を命令した男なんですよね。ゼーリックは。当時通商代表だった。親分と、玉木パペット、親米保守マスコミ、外資マスコミ。

これは蓋然性としてはどうにもガチ、鉄板かなあと思います。

植草さんの時もそうだったけど、我々のさらし者をあざけって喜ぶ国民性を良く掴んで、そういう姿勢のみで報道を行うマスコミ。
IMFの際、理事が中川氏に送った、一国として最大、史上でも最大の金額と讃えた言葉が過去記事から削除される。だいたい今回のG7の内容自体全く報道されない。

この人達、強制労働炭坑経営者の子孫と、なんらかの理由で犠牲になった良心的保守のアル中息子ですが、多分善玉なんです。アルカイダの友人は、あれは困り者ですが(笑)。おそらく愛国者なんですね。正しい部分は攻めずにこっそり味方する小沢側が居る。連立の根というのはこの辺にあるんでしょう。

残りの連中何者かって話ですね。
自民叩きに乗じて、しゃしゃり出てマスコミの舞台で年寄り学芸会の様に目立っている連中がいますよね。アル中じゃなくてカバとか元テレ東おばさんとか。しゃべくりやムードには何も真実は無い。過去からの軌跡で炙り出て来る事実にのみ真実はある。

で、もう少しこの流れで我慢して頂いてナオミさんの本について。

半分とはいえ随分読み進んだんですが、ボリビア、アルゼンチン、サッチャーのイギリス、スハルトのインドネシア、レーガノミクス、天安門時の中国、東欧、ワレサのポーランド、マンデラの南ア、そしてソ連。

基本変わらないのは、経済破綻が起こり、また作る場合もある。
それは最初はクーデターだったり、共産主義からの「解放」だったり、過剰な民主化の逆コースだったり、振って湧いた紛争だったり、様々です。
国体が変化する様な政変のショックもあれば、政権に押さえが効いている場合はソロスみたいな連中が為替の暴落を仕掛けたりする場合もある。

経済がショックでガッと悪くなった所に、緊縮財政を引く。
操作による経済悪化、利率や税制等政策で落とす。すると、軍事政権であれば、政策丸抱えの顧問、大抵は経済顧問とそれと併せてバークレー、シカゴ、ハーバード辺りに行って帰って来たフリードマンの子供達が財務官僚について、「一時的な痛み」、「苦い薬」と言いながら一気に民営化を進める。小さい政府でレッセフェールに向かう。
極端な民営化が行われて外資が買う。
特に破綻した国の場合、世銀やIMFのお世話になると、その返済プランでまたシカゴ学派の連中がコンサルで入る。全部2束3文で売った上に、返済と利息がのしかかる。それがガツッと税金に乗る。
法人税はレッセフェールですから軽いもの。ただ人には人頭税寄りで重くかかって来る。

外資が鉱山、油田、優良インフラを一気に買い、または出戻りシカゴ学派ボーイズが、インサイダー的民営化の受け皿となったり財務系の官僚として調整したりする。外から見れば、投資先として凄い利率を短期で上げるので、「○○の奇跡」と「不死鳥」とか経済誌に載ったりする。

その後引き続き基幹産業、資源産業は外資経営、またはパペットの太子党やオリガーキーが牛耳る。
そう言ったごく一部の勝ち組をよそに、民主化、自由主義化に「改革だ!」と盛り上がった現地の人々の、失業率その他暮らしの指数は改革以前よりロケット的に悪化し、何が起こったのか判らないまま、なんの景気が良くなったのか判らないまま、昔リベラルな盛り上がりを見せて、「これから変わるんだ!」と民主化を実現したと信じたあの時の輝かしい記憶を呼び起こしながら、なぜ?と貧困に喘ぐ。デモをすれば捕まり国に依り命の危険。

この流れは、本当に最初に書いた国々で、全部同じなんです。

そうです。おわかりの通り。

どこぞの国の10年、いや20年に、ちょっと嫌になる位当てはまりませんか。それどころか、それぞれの役割を担った人の顔まで浮かびませんか。だから早く邦訳が出て一等地に積まれて欲しい。

ただ、数日前からこういう話がネットに回っている。
郵政の金は金融商品を経由して、200兆円がすでに米債に回っていて、民営化の実行者二人の見返りは3兆円分の米国債。民営化完了後換金出来る様に、中東の銀行に期限付き実行証書で入ってると、でどうやら焦ってると。

こういう事が話題に上ると、我が国では、見ない様に聞かない様になってしまう人が出るという不思議な事が起こります。
しかし、世界の他の国の話だったらまあ、正に読んで来た様なお話で、そうなんだねえ、悪いねえ、そう言う奴一杯居たよ、政権転換後裁判かかってるよと(笑)なーんにも不思議はない事のようです。

思惑がらみとは思いますが、こう言った事がちょろちょろ書かれてはいましたが、人口に膾炙するのは、一年前ではちょっとあり得なかった。

そろそろ彼女の本の日本語訳が出る日も近いかもしれません。俺でもなんとか読めるんだから、訳なんてすでに出来上がっている筈。

中川さんには、身の安全にだけは気をつけて、少し政界の真ん中離れてゆっくりして欲しいですね。

今日書いた様な流れをもし皆が前提として持って行動すれば、我々もなんとか世界の価値標準の端くれの人間として立てる筈。
だいたい、物事見えなくてもこれだけ仕掛けられて、我々まだなんとかやれてんですから。たいした国だ(笑

良いに越した事はないんですが、贅沢は言いません。
少しでもlesser evilなものを選びたい。

さて、旧約もトンデモも乗せてない。かかなきゃ(笑
でも今日はさすがにこの辺で。

(転載終わり)
◇◇◇


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