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The Shock Doctrine 関連の転載4 [The Shock Doctrine]

2009年04月15日08:28
「The Shock Doctrineを読んで。(とちょっと出羽燦々」
の転載です。
本格的にあらすじに入って行きます。

◇◇◇
(転載始め)

3人で出羽燦々記念酒一升空けちゃいました。
相変わらず恐ろしい酒だ(笑

久々に行った大井町の居酒屋は禁煙、プリフィクス化してました。なにか客層も変わって入った時はカウンタ全員女性でビックリしました。相変わらず繁盛してます。

ここのお店は、かなり通向きの珍しい酒をいつも仕入れているんですが、俺が出羽燦々好きなの知っていて、自分が店に行く事が店主にばれると、勝手に注文して酒屋にもって来させてしまうので、ま、飲まなくてもいいんですが、ついつい飲んでしまう訳です。

この酒は、割と近年に山形で開発された専用の酒米なんですが、米なのにどうしてここまで瑞々しいのか、本当に不思議で、たまにちょっと自分を甘やかす時に、石井においてあるんで買って帰ります。

庄内米を現地で炊きたてで食うと、他のどんなうまい米にもない瑞々しさがある(と思う)んですが、やはり水を含めて土地の力でしょうね。庄内の果物、野菜、米は本当に他所に真似出来ない物が有る。で、酒もいい。蕎麦も山形のが一番うまいと思う。長野と張る。加えてここは魚も凄い。

子供の頃は、”ぼくの夏休み”状態で、この近辺の親戚を点々としたので、海遊びはここで覚えた。砂地をガザミが走り、キスが群れる。磯にはタコに石鯛、トコブシ、そのすぐ傍の山ではイワナ。
小規模のトスカーナとか、そんな感じでしょうか。これ以上壊されないで欲しいです。

必ずしも通やマニアに受ける酒でもないんですが、多分生もとの熟成した酸味のあたりや味わいと同じ様に、このフレッシュさは、ワールドワイドの説得力があると思います。

さて本題。

ドメスティック中年オサンの英語力&未翻訳著作なので文責甘めで。

 確か、ボリビア、チリ、アルゼンチン、イギリス、インドネシア、この辺まで読んだと先々月くらい書きましたか。
その後は、レーガノミクス、南アフリカ、天安門、東欧諸国、ポーランド、そしてソ連崩壊。

共産主義がドミノ状態で倒れた際、ネオコンのフランシス・フクヤマが、「世界の終わり」を書いた。グローバルな自由資本主義経済で、民主政体が今の所歴史の最上位形体だと。人間が合理的オートマチック餓鬼たる、ラスト・マンになって、その先は誰も判らん。幌馬車に乗って行くだけだと。
西洋哲学を駆使した立派な本で、行動は狭い右翼だけど知識と各種リテラシーの凄い渡辺昇一の完璧な翻訳でした。

今時代の変遷を注視しつつ思うのは、ナオミ本に提示されている、レジームチェンジと政体の変遷、戦争に、positiveに通底している「意図」や動きをごっそり無視したまま、結局勝者を礼賛する高等な知的遊びによって自らを歴史上に位置づけてみるという、まあ言ってみれば、高等な”勝ってうれしいハナイチモンメ”みたいな本であったかと思います。

そしてそれは、まさにNaomiさんのあぶり出そうとした存在が、自分らの歴史的正当性を打ち出す為に使った。今、The Shock Doctrineを読んだ後、インパクトは3割減といった所です。ただ、覇権国の当世一代の学者が書いた本はやはりここまで素晴しいんだなという価値はあります。

 本にもどると、湾岸のイラク、津波の後にSecond Tunamiが襲ったスリランカ、タイ、再びインドネシア、モルジブ、カトリーナのアメリカNew Orleans、イスラエルとパレスチナ、そして9 ・11のアメリカ、バグダット、レバノンと、ルポと証言、当時の経済政策、それに関わった企業や人物、その国に起こった事の検証が延々と続いて行きます。

災害、クーデター、戦争といった、人々がShockで思考停止してしまう状況を利用、もしくは覇権国の思惑で入力された地域や国で、レジームチェンジや、非常時の体制へ変更が発生するわけですが、そこで、立て直しにフリードマン的実証主義で経済を改造された地域の殆どで、失業、犯罪、貯蓄、自殺、諸々、市民生活はそれ以前のレシオからダブルで悪くなる。

典型としては、まず第一に経済危機を救わない。破綻寸前に追い込み、時には破綻させてIMFで借金国家とする。借金国家は金が使えないから小さな政府ということで、国営企業は元より、公共サービスも片端から民営化され対外的な投機対象とする。実務だけ、2足3文で現地に孫受けのような形で出す。

そのうちライフラインは回らず停電断水が当たり前になり、失業は増え、医療は破綻。一握りの民営化に絡んだ富裕層と多くの貧困層に分かれる。

民営化の徹底は、災害や戦争において、緩衝地帯に集められた人々の救済にも及びます。

死体一体の処理いくら、屋根の補修1平方フィート$175、プレハブの建設幾らと言う様に請け負い、実際はそれをやはり数十分の1で仕事の無い現地人にやらせる。孫の孫受けに出す。
補修どころか、$2のブルーシート引くだけが精一杯。

予算は$175で作られている。そして政府のビューロクラットやセクレタリーが取締役で入っている企業が受託する。そして現地で数十円のブルーシートとただ同然の工数の差額、$173を1フィート平方あたり丸取りする。

それはその国の借款で賄われ、裸足の孫受け達の肩に結果、重税としてのしかかる。アメリカ国内の災害、カトリーナさえでも数千人の公務員が解雇された挙げ句、そういう事が起こる。

 遂に軍事と国家安全保障まで民営化したのが、誰有ろう、湾岸後、ITバブルの頃、すでに功成り遂げて、なお国防総省に入って、今更なにするのかねと訝られたラムズフェルド。
彼は毎年フリードマンのバースデイパーティをした位の南米60年代からの弟子です。サザンコーンや、南米の各国の様々な動きに関わって来た。最後、当時郵政民営化の軍事、安全保障バーションを行ったんですね。ペンタゴンの解体だった。

それをドンドン広げていく。防疫、衛生、各分野のセキュリティまでそれこそ囚人の収監設備、運営まで民営化の裾野を広げ、それぞれ薬品会社やセキュリティ会社の取締役を歴任する訳です。タミフルやSSIR系も彼が関連した企業であるのは有名です。

それまでは、軍需や兵器、運輸、原料、建設、と言った所を、歴代の長官、次官が歴任し、くるくるとリボルビングドアで官民を行き来し、戦争や紛争でベタなマッチポンプを行う図はあったのですが、フリードマンの弟子たるラミーは、軍事作戦や補給そのもの、安全保障、上の様な市民の生活に関わるサービスの隅々まで民営化した。

これ凡夫の身には、なんか警備会社やら、セキュリティなんやらで、経済誌でてたなあと言う程度の印象なんですが、ITにとって変わるバブルがアメリカでは起こっていたようで、homeland securityバブルという物だそうです。いちいち金額が凄いんですね。

なぜこんなに盛り上がったかと言えば、そうです。
当然9.11。

そろそろ切らねば。次回へ。
朝7時前からこんなもの書いていられるってことはやはりあの酒は素性がいいね。

◇◇◇
(転載おわり)

マクラの庄内の作物、山海物の復活、保護で頑張られている方として、アル・ケッチャーノの奥田さんと言う方が有名ですね。全国各地で篤農家の知恵と奥田さんの様に引っ張る方、そして農政が変われば、大きく変わって行くかもしれません。
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