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The Shock Doctrine 関連の転載5 [The Shock Doctrine]

2009年04月16日00:32
「The Shock Doctrineを読んでの続き。」
の転載です。

ヘタレ訳と周辺解説を読んで頂いている皆さん、ありがとうございます。
ホントはもう少し纏めると良いのですが、なかなか手間も取れないので、以前書いた物の転載になってしまっております。何卒ご容赦下さい。

◇◇◇
(転載はじめ)

マクラ無しで走ります。

ラミーが2割近くアウトソースしてしまって、開いたペンタゴンの一角に9.11で無人機つっこませたのかなという想像はおいときましょう。
それはまさに「テロとの戦争」をきっかけにして膨らんだバブル。

いままでの州単位、国家単位の安全保障体制と別に、FEMAという横串組織のような物を作り、実際に国境警備、警備関連その他数多くの役割を民営化する受け皿になった。(ごめんなさい。FEMAでなく、国土安全保障省DHSでした。災害の横串組織のFEMAはそれで弱められて、カトリーナで対応殆どできない状態になったという構図09/05/02)

日本で言えば、海上保安、空港警備や審査、刑務所その他すべてSECOMやSOKが請け負ったような物です。

このあたりを読んだ時は、思わずロボコップを懐かしく思い出しました。警察が民営化されて、オムニ社が受託していましたねえ。副島さんのいう通り、ハリウッドの映画にはいつもなんらかの思惑や政治状況がちょろっと含まれていますね。

ハリバートン、ブラックウオーター、ボーイング、ブラウン・ルート等々、あのウォルマート、7-11も、災害時の物資提供契約で、本業からすると桁の違う金額を政府から貰い大喜び。
カトリーナ後の警備も、バグダットの政府系の警備をやっている、ブラックウオーターが請け負う。仕掛けからテロまで戦争なんでもござれで、善玉アルカイダと言われている企業です。

ハリバートンに至っては、最初の兵士を迎え、最後の兵士を見送りますと。戦闘地域の米軍キャンプに、モールを作って、バーガーキングが開店している状況を政府の金で作る。
この連中はRed Zoneで、プールサイドドリンクを提供する、地獄の一丁目もオツな物ですよと武装した戦争ツアコン。

一方Green Zone。
戦闘や占領で追いやられた市民達は安全でもない一箇所に集められ、また別の民間会社が、借款の金を貰って、上のタープ1フィート$175みたいな中に留め置く。
これは津波や災害ののあとも同じです。高所得の白人地域向けには、天気予報に応じて、ハリケーン避難ゴルフツアーがあり、誰も居ない白刃高所得者向け病院がある一方、薬も電気も無い中で、負傷者を受け入れたCharity Hospitalは閉鎖、再開せず、学校も軒並閉鎖、バウチャースクールに転換。公務員は数千人解雇。移民して来たばかりの多くのヒスパニックは、働いて居たことその他を証明する契約書自体が無い。

市民の”直接”救済だけは決して行われない。全てを民営化している中では、企業が大枚を受けとり、上のブルーシートのタープだけの様なサポートが的外れに行われる。

復興時には歴史的な観光地域を再建する名目でアフリカ系住民を排除する。
同じように津波の後は、魚臭いと漁民達を船が出せない内陸に受託企業が建てたプレハブへ強制移住させ、大手のデベロッパーが海沿いにハリウッドスターが泊まるような水上コテージを作る。

水上の一泊数百ドルのコテージは、伝統的な漁民の住居をまねたもの。そこに泊まるラブラブの新婚カップルに罪はないのですが、最悪のブラックジョークです。
横で被災者は生きるために自分の腎臓を売る決意をする。

 ロシアですが、エリツィンのクーデターと連動し、資本主義への転換コンサルでどっとシカゴのフリードマン系が入り込み、経済の悪化と政情不安の中、全てが国営だった訳で売りまくる。その利権を初期のオリガーキーが掌握し、一方で毎年死亡人口が急増していくとんでもない暗黒の時代になります。

そのロシアから、ユダヤ人があの狭いイスラエルに60万人も逃げ込む。

イスラエルはパレスチナを経済的には労働力として必要としていて、持ちつ持たれつで和平を結んでいました。しかし技術立国目指して居るところにITバブルが弾け、最悪の経済となった。移民の流入で土地は足りず、パレスチナの人の仕事もなくなる。

これが9.11で外見に、驚異の復活を遂げる。
つまり、アラブ世界との戦いの経験、テロとの戦争の第一人者として伝説のセキュリティ国家という看板で、完全に軍事立国に転換する。
ミアシャイマーの本を昔紹介しましたが、アメリカのイスラエルロビーの肝入りで、軍事、セキュリティ、○サドの諜報のノウハウを民営化する=折り紙付きのHomeland security企業になる。

Fortune500の89%がイスラエル製のFirewallを採用、ヒースローからサンフラン、ボストン、アテネ等々、セキュリティシステム採用。
バッキンガムから、ロンドンの地下鉄監視、カナダの山岳警備、メキシコ国境等の監視システムからLAやNYPD、タイムワーナーの電話のモニターシステム、エクソンモービル、リーバイス、シェルテキサコ、ソニー、シティ、ピッツアハット、世界中のセキュリティインフラを受託する等々。

個人的に脱線すると、これがきっと彼の有名な組織の世界中の情報収集に役立っているんでしょうか。必ず商品にはバックドアがあるわけですから。

もとい、この間イスラエルといえども例に漏れない。儲かっているのはアメリカとの2重国籍みたいな連中だけ。オリガーキーみたいな奴らのみで、国内格差はとんでもない状況に。
24.4%は貧困ライン以下子供は35.2%。和平の頃は8%だったのです。 対するパレスチナは10~15%だったのが、70%に。
某NYの一件では2重国籍の人だけ、特別な状況になった。タブーの様で人が亡くなっているので書きませんが。

シカゴ派が手を入れるのに成功した場合、歴史上その国は、実に25%~60%の永久下層民が生まれる。

その後、余りの状況にバックラッシュが起きるわけです。

やはり終わらん。次回へ。

◇◇◇
(転載おわり)
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