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オバマ就任式のMCのおばちゃんに教わった(転載) [Obama]

2009年01月23日01:07
「就任式のMCのおばちゃんに教わった。」
の転載です。

今日は衆院選挙の公示日。
オバマ就任式の時、非常に日本との違いを感じて驚いたので、Naomiさんの合間に転載しておきたく。
民主が全部いいとは言いませんが、もし政権交代があれば、戦後始めての選択を、人々が成し遂げた事になるのではないかと思っております。
一方大統領選でも、オバマがベストと言う事もないのですが。
アングロアメリカエリートでないアフリカ系の大統領登場に関して書いた物もありますので、またいつか転載します。

◇◇◇
(転載始め)

〜冒頭マクラ略〜

ところで就任式を見ました。
ワシントンD.C.の人、人、人。凄い。

ちょっと順番間違えながら、正式な宣誓なのかリアクションなのか判らないSo help me Godで締めたミドルネームがフセインのオバマ大統領は、練られた就任演説を行う。

移民の国だよ、出自は問わん。おまえ、うちの一家は大変だったんだよ。でも俺今大統領だし。金融危機だが公共事業を行い、生活コストを下げる。エコを事業とするよ。軍事は捨てられない。でも使う相手は微妙な核保有国中心。崇高なDIYマインドで皆が合意して作って来た国なんだから、皆自覚もって頑張ろうぜと。

良いなと思う所、入れさせられたんだろうなと言う所等諸々ありました。

株、金融、先物下がりました。
政策が、主導力が問われますとか、紋切り型の評論してる人がいるけども、大統領が誰だろうが関係ない。もっとシステム的な前提条件の部分で、為替、金融、先物、株式市場等の仕組みは、超自由経済主義のシカゴ連中が長年コントロールしてるのだから、それに反してソーシャリズム的方向に揺り戻す宣言をすれば、意識的にも無意識的にも単に下げられ、また下がるんだろうなと今は思います。

そんな事も思いつつ、
目からウロコが落ちる様に、ああそうか、と思った事があるので書きます。いや書きたい(笑

オバマのスピーチではなくて、MCつってもホントのマスターオブセレモニーを今回任命された、下院か上院か判らないけどカワイイおばちゃんが就任式冒頭に言った。

平和な公正な方法で、ついに44回目のプレジデンシーの交代を迎えたよみんなーと。クーデターも内戦も無く、うちら44回も頭領の交代を公正にやったんだよ。まったく本当にうれしいじゃないのと。

偉くいい加減な訳ですが(笑)観衆ワーッと。

はっとしました。

そんな事絶対に言わないですよね。うちら。想像もつかない。

出自の違う、独立時には戦争もした殆ど国みたいな50州と、奴隷で来た人、移民で来た人が、内戦、クーデターも行わず、何とかかんとかこの44回目も、酷い事おこらず分裂も無く、おいら達のアメリカの頭領を決めた事だよなあ。くたびれたけんどもマンズエガッター。
と、いうことですよね。きっと共感を呼んで、皆感慨深く思うから、おばちゃんはそうスピーチし、人もindeed...と反応するんでしょうね。

なるほどあんたら、そうかね!と思いました。

散々知識では判って、勉強もしているものの、
選挙権持って暮らしてみれば、「いやーうちらの頭領を決めるのはまったくまとまらないから偉い大変だ。なんとか落としどころを見つけて国を保ってるよ!」みたいな感慨を持つのだなあ。うーん成る程!確かにそうかもしれんと、今回ばかりは驚きました。

そしてこれが建国以来のアメリカの根本なんだろうなと。
我々日本人は、同じ状況の場合、そんな事みなと共感して喜ぶなんて図ないですよね。なってみれば、陛下に任命される。元々有ったものに組み込まれる。

このオバマの就任式まで全く思いつかなかった。
頭から就任式を副音声で見たのが良かったのかも。初めてそういう事に気付きました。主音声の日本語訳の方は、さらっと時候の挨拶(笑)程度に流してたんではないでしょうか。

建国の意志だけは共有して、なんとか決めようぜと。
時に、今回は妙に偏った方面に決まってしまったが、それは俺がこの国にJoinしている限りしょうがねえべ、戦争も有る程度しょうがねえ。それが国を纏める為であればおまえしょうがねえと。でも次は良い奴を推そうよと言う事もある。
国つくろうよと集まった人達は、決めたルールに従い、生存が脅かされれば、武力で戦う。使わないですませば、なんとか我々やったねと喜ぶ。建国以来の志で、この国はまだ分裂しないでいられるんだと喜ぶ。

「なんとか我々やってきたわよ!こんかいは黒人のオバマよ!」「全くだぜ!なんとか乗り切ったよなマム!」と大統領就任式の頭でいう国から、はてさてこの日本なんて見た時には、これは本当に謎のスーパー近代ブータン、ネパールみたいな物でしょうね。もう絶対間違いない(笑

我々日本人が思う個人や違いという物はハナクソくらいにしか見えないでしょう。上から下まで整列して、あるのが当たり前だと何故か全員思っている不思議の国だと。日本は分類するとすれば、世界中から見て、完全なる王制ですよね。

昔日記に書いたの思い出しました。

子供の頃、歌詞も知らずにカッコいいなあと思い、ホイットニーヒューストンが歌ったのを鳥肌立てて聞いてたりしたアメリカ国歌を、ある日気になって訳してみたら、
”独立戦争の時に、砦に伏せて、頭の上を飛んでく敵のロケット弾の火花が照らしたぼろぼろのスターズ&ストライプスが閃いたのを見た事を、まさかお前忘れてはいないよな〜ゴルア!”みたいな、とんでもない軍事革命政府みたいな歌で、本当に故松田優作以上に、ナンじゃコリャー!!と驚愕した事があります。これスーパーボウルでマジで歌ってんのかいなと。

いまや実に良く判ります。

そして、

君が代は、千代に八千代に、石になりかけの砂礫がマジで石になってしまうまで〜〜(続くんだよゴルア!)見たいな国歌の我が日本(笑
もう最初っから有る事にして、それがホントかどうかは見ない事にしてるんですね。うちら日本は。

なんとか今回も成り立たせているぞうちらは!
と、
元々これこれこういう理由で、2千年前からある事になってますがナニカ?
て感じで、その「なってる」事を無理矢理成り立たせようとする我々。

MCのおばちゃんのおかげで、えらい硬くデカイ、バカの壁がふっと消えたような気がします。結構簡単な話の様で、ちょっと演繹すると殆どの事に関係して来る、実はとんでもなく基本的な、重要な事なのかもしれません。
(転載おわり)

◇◇◇

このMCおばちゃんは、後で調べたら、共和党の大物。
意外にも、南京や慰安婦関連で日本の戦争責任を問うている議員さんでした。MCに抜擢されてる所みると、マイノリティに理解有るというジャンルの人なのかも知れません。

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