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ユーロの父、の母ミツコ。

鳩山論文にいちゃもんつきました。

が、結局オバマから直電来てお祝いと会談の件だったと云う事で誰もなにも書かなくなった。
「あめりかのえらいひとからおこられた!おこられちゃった!」て書いただけでは、最早国内何も起こらないんだってば(笑

それは小沢失脚に失敗して、ジョセフ・ナイが日本の大使を断った時までの話し。臆病ラインダンサーはしょうがないね。失業だぞみんな。

今中田さんの、アメリカパワーエリート解体新書を読んでいるんですが、
少しは勘は有る物の、改めて重層的な厚さと、その頂点になる事の激しさというか凄さというか、没落しつつもあの国は並でないなと思います。

ちょっと脱線すると、中田さんは凄い。
こういう本は、有るようで一冊も無かった。多分ネットワーク論から切り込んだので、視点の膠着やバイアスが無くて、情報に溢れインタイムで、プラクティカルでリアルです。副島先生が手刀や頭突きでヒビをいれたいろんな穴から、本当に素晴しい弟子が何人か育ち始めた。
これを千円ちょいで書店で買って、いきなりふむふむとさらっと読んで、自らの見識と出来るなんて、本当に偉い贅沢で幸せな話なんですよ!

江藤淳さんなら草葉の影できっと泣いている筈。官僚でさえ待ち望んで飛びついて読んでいるでしょう。所詮私は傍観者でラインダンサーながら言いたい。大変だったんだよここまで来るには!(笑

良く判るのは、〜「主義」〜「ロビー」タイプで、安保のフリーライダーだ。貢献しろ(金だせ)と今まで通り覇権アメリカの中の人が、属国オマエナマコイテンジャネエゾと、ピンポイントで記載をあげつらって親米保守を脅す人もいつつ、おまえ代理人の自民ぼろ負けじゃねええか。それじゃダメだよね、ともう少しリアリスティック且つ至極冷徹な中の人もいる訳ですね。
オバマ電話は、後者の人が貸しを作りつつの電話という事と言われてます。

論文読んでみましたが結構面白かった。かなりキッチリ作ってあるなあという感じ。ちょっと突っ込み過ぎで展開に少しムリも有る感も持ちました。

アメリカで、チャベスみたいだと書いた人がいるらしいですが、それに対して極端だと云う意見もあるけど、まったくそう思いません。
私、似てると言っても何もおかしくないと思いますね。そのアメリカの人正しいと思いますよ。

アメリカ発の市場原理主義グローバリズムにやられた。人の暮らしが壊れた。経済はそこの歴史から長年かけて成り立っているもので、人は人件費ではないと。地域主権国家を作りたい、後にユーロみたいなアジア共同体を作りたいと。ショック・ドクトリンを読んで頂いた方判ると思いますが、チャベスと同じですね。

で、そういう所だけ抜いて、60年飼ってやったのに犬がデカイ顔してナマコイテンジャネエゾとマスメディア使って脅した。

一方チャベスと云うのは、発言が暴力寅さんみたいな感じで、振る舞いもソフィストケートされていないから、イメージ的に使われているだけで、結構相互扶助で立派な物です。

だから、原理主義的勢力はムカつく訳です。特にそれは日本のこの所の親米保守を牛耳っていた勢力だから、いきなり党首がナオミ・クラインみたいな事書いて、なんじゃという訳ですね。

へえーと思ったのは、枕にクーデンホーフ・カレルギーを引いている。
これもきっとムカつく訳ですね。全体主義とファシズムに抵抗して「博愛(友愛)」を出して、ヨーロッパ共同体の父と云われる。まあ結果的にドルの敵を作ったきっかけの奴。鳩山の爺さんは共鳴して、邦訳まで出していて、戦後の暗黒の妖怪岸あたりに抑えられつつ、頑張った。

ファシズム、全体主義に対抗した友愛で、ユーロ、グローバリズムに対抗して、友愛でアジア共同体と書く。でも、成長途中のアメリカを越えそうな超大国を近隣に抱えるというのに、同じじゃ語れないだろうよと。あやふやっと勝共に重なる宗教団体チックに書いてたらダメだねと思ってたんですが、
”覇権国家でありつづけようと奮闘するアメリカと、覇権国家たらんと企図する中国の狭間で、日本は、いかにして政治的経済的自立を維持し、国益を守っていくのか。”とは書いてる。

まあ世界で普通に言われている正直な所。

移民で暴動の嵐のユーロですが、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、各国飛び抜けていない。しかしアメリカ見たいな巨大覇権国と共同体を組めば我々は属国になるように、中国と共同体を組めばまたやはりそうなるかもしれないから、単純な座組は組めない。
そこで次の論理展開としては、2国間でやっても決して旨くはいかない。ウチと同じ様にそう言う問題に困ってる周辺国と合わせて手段として共同体だと。

まあねえ。
実際は、言うは易し、行うは難し。その駆け引きってのは理想と異なって手練手管の世界。難しいですよ。

ただ。

「マイナスを含め、リアリスティックな状況をワールドスタンダードで理解していますよ。歴史文脈を踏まえて自らの地域の理想があります。
そのコアのフィロソフィーがあり、実はユーロ成立のきっかけと同じ物です。
提唱者に共感して翻訳もし、政治の中心にいた祖父がいて、私はグローバリズムと組み替えてやはり同じコアを持ち東アジア共同体の理想を思うと。
政権交代した私は、その継承者、有資格者です。」

アングロアメリカ以外だと、かなり扱うのが難しいベーシックな「フラタニティ」で、旨く論にして、政権交代した党首から発信する事は、多分戦後では初めてでしょう。

そして、隠し味がある。
鳩山一郎が共鳴した、「友愛」でファシズムやコーポラティズムと戦ったクーデンホーフ・カレルギー。ユーロの父。オーストリアの貴族出身。

ウチのお袋がロクに海外旅行にも行った事ないのに、果敢にも去年貯金叩いて婆さんコーラスで唐突にウイーンに行って、現地の方の耳を撹乱して来た様ですが(笑)今経済学もアメリカの良心派はFRBイカサマ新自由主義を見直して、ハイエクに戻しつつ有ります。

当時ウイーンは百花繚乱。クリムト、シーレ、シュトラウス、ブラームス、ブルックナー、マーラー、カフカ、ツヴァイク、フロイト、アドラー、ウイトゲンシュタイン、ノイマン、マッハ、メンデル、シュタイナー、シュンペーター、マックスウエーバー、オーストリア学派のちょっと後のアインシュタイン、ハイエクも含め、全ての芸術学問領域の頂点であった所がある。

そのオーストリアのフランツ・フェルディナンドが暗殺されて、第一次大戦が起きた訳ですが、カレルギーは、ヒトラーの全体主義に対して、「友愛」掲げて抵抗する。オーストリーも併合されて、彼と奥さんは逃避行して最終的にはアメリカに亡命する。
それを描いたのが、映画のカサブランカと言われてます。ナチス抵抗運動の指導者のビクター・ラズロが、カレルギー。

ボガードにイングリット・バーグマン取られそうになってんじゃねえよ(笑、
で、割と象徴的なのは、ボガードが殺したの知ってるのに、署長は「容疑者を探せ」というセリフが超有名で、単純な我々男はシビレル訳ですが、その後が、
"Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship."
な友愛な訳です。ハリウッドって、昔から変わんないスネ。やってる事が。

実際カレルギーはドイツ女優と駆け落ちして母にこのバカ息子!と勘当されているんですが、その厳しい貴族の母、それは実は日本人なんですね。
クーデンホーフ・ミツコ。昔ちょっと調べたんですが、カレルギー(父)が日本で落馬したかなんだったか、世話して、クーデンホーフは正妻とする。苦労して、世界の頂点のウイーンの伯爵夫人を張る訳です。

つまり、ユーロの父の、その母は日本人の光子。香水のミツコのモデルと言われている人です。

欧州共同体の父、ユーロの父は日本名「栄次郎」であった。
そのへんもきっと含んでの鳩山論文。

うーんやっぱり欲張り過ぎなんじゃないか(笑
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