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メキシコに関する5月頃のメモ2。 [メキシコ]

2009年05月09日00:12
「メキシコに関するメモ2。」
の転載です。

今回は、時系列で2国間のニュースを並べたもの。
我が国のインフルエンザですが、不思議な広まり方をしますね。

それこそ陸の孤島のような場所でも罹患者が出たりしている。
なにか普通でない媒介者が存在する様に見えます。

◇◇◇
(転載始め)

まず、基本線。

前回までのナオミさん関連を読んで頂いた方には言わずもがなですが、
ここしばらくアメリカ(の中の人)の経済支配に反旗を翻して民主社会主義政権に南米は転換。
独自経済圏も試みている訳で、USと関係は悪い。昨年、南北アメリカサミットはUS抜きでやろうぜという話も出ていた。そこから今年に入ってからの流れ。

1月時点、
オバマが就任して状況は代わりました。ブッシュと違って戦争より外交、覇権国家の崩壊にあたり、社会主義的政策寄りの大統領ですから、南米は態度を変える。

US大統領の就任後最初の会談の相手は、この何代か伝統的にメキシコ大統領だそうで、オバマも例に漏れずカルデロン大統領だった。そこでオバマはカルデロンの対麻薬の活動を賞賛。

メキシコはこの何年か経済激しく上げ下げしてますが、大企業の工場だらけです。NYTも今年に入ってから、メキシコの資本家の出資で破綻免れたりしてる。

でもリセッションで景気は最悪、08年の海外からの投資は一気に32%マイナス。一方で年間2300万人も旅行者が来る立派な観光地というのは変わらず、こちらは5.9%増という状況だった。

2月20日時点、
そのメキシコに、国務省の「行くな令」が出た。冒頭のジョークで皮肉られた話しです。目下の情勢として、理由は麻薬絡みで治安は最悪だという事であった。

2月26日時点、
カルデロン大統領がそれに反応してか、これまでの麻薬組織撲滅運動を更にハッキリさせて、任期中の12年までに麻薬、暴力の撲滅を宣言した。で、南米指導者連合としては4月のサミットにオバマ呼んで、米国の協力を依頼すると。

同時にAP通信が、今年に入って8週間で麻薬絡みを含む暴力沙汰の死者が1000人越えており、昨年暴力事件や、麻薬関連の抗争で年6000人近くの死者が出るというニュースが出る。

3月25日時点、
クリントンばあさん=国務省長官が、確かに米国側にも問題はあるんで、協力したいと声明。

4月1日時点、
Naomiさんでおなじみ、例の対テロで出来たペンタゴン級の国土安全保障省、ネオコンHomeland security産業の受け皿組織の長官(この人もイタリア系おばちゃんなんですが)、オバマのメキシコ訪問に先んじて声明。


実際抜け道はいくつもあり、一日23万台のクルマの通行に対し10%位しかチェックできていないと。今後警備を強化すると宣った。警備、機器、監視システムで300億円入れるわよんと。

そして4月末、
16日のメキシコ訪問時は、オバマやはり人心掌握凄いなと思うんですが、カルデロンの子供がすっかりオバマに懐くくらいの親密さとなって、麻薬組織撲滅作戦の全面支援を約束。
南北米サミットにオバマが行って会談し、キューバと国交回復か、チャベスも握手というミラクルがあって、パンアメリカは不況の中にも、光が見えたかという南北米サミットが終わった。

その直後です。
メキシコの豚インフルエンザ報道がはじまったのは。日を待たず、M6の地震が襲った。

実はその後、

5月1日、
日本は報道皆無なんですが、少量の麻薬の所持を合法とする法案が国会通過。??
なんですが、カルデロンもサインをする模様と。

とまあ、こんな感じです。

結構インフルに隠れてしまったけど、麻薬関連の流れが中心だった。それを軸に反USの南米各国と民主オバマがかなり近づいて、蜜月に入って来る流れがあった事。

その昔南米が個別に親USに見えた時は、その南米の政府(の中の人)はUSグロウンの傀儡で、自国のリソースをMulti national企業に受け渡し、それを独占して自分らだけ儲ける連中だった訳ですが、今回は違う。

マスコミ上で単に親米という場合、このように政治的、経済的、モラル的に真逆の意味を示す事も有る訳だから実に気をつけなければいけないと思いますね。

脱線した。おいといて、

今年に入ってからの流れに対して、USの共和党からオバマにいちゃもんが付いた。南米の反US指導者達、あろう事かチャベスやカストロの兄弟と、軽々しくコミュ二ケートするなと批判が出た。様は、それ位友好ムードが高まっていたという事ですね。

南北アメリカ大陸中が、おお、これは結構変わるのではないかと期待したその時に、オインクオインク!! 豚インフル爆弾ドーンと炸裂(中田風。でもホントそんな印象)。地震はオマケ。

メキシコのインフルエンザの影響は大きいでしょう。
疾病の被害ではない。毒が薄いらしいすから。死人もそんな出ない。景気悪化で、観光産業大事にしたい時に、甚大な風評被害。大資本の工場群も相次いで停止。世界に輸出されているメキシコポークもアウト。
それどころか、政治的ならまだしも、エンガチョで防疫的、物理的に国交が絞られる国も。麻薬戦争も一旦休戦。罹患者でなく、風評で一大危機に陥った。

一旦メキシコから離れると、これもう、笑えるくらい、Naomiさんのショックドクトリンその物になってます。
書くのも疲れる。誰か書け(笑)このところの日記組み直すだけで書けるから!世界中できっとナオミを引用している筈。

各国、特に我が国は、ホントに無能なのかわざとなのか、マスコミもWHOの発表も聞かずに死者、感染者間違いまくりで右往左往。タミフル備蓄がーとか、パンデミックじゃー、厚労相は無い髪振り乱して金に糸目はつけないとか、このニュースばっかり。BBC等は、当初からWHOのまま数人レベルから報道。タミフル効かないよとか冷静な物だったそうです。

各国、物資、システム獲得に躍起にさせられている。
防疫系のHomeland security産業、タミフル、リレンザの製薬、ライセンス会社、検疫、水際セキュリティの各企業が、史上空前の受注に、バク転しながら喜んでいる筈。ラムズフェルドも孫全員に、ポルシェケイマンのSでも買ってやってんじゃないだろうか。WHOはアメリカのCDCのいいなり、パンデミックor NOTの戦いが人知れず繰り広げられているでしょう。ラミーおじちゃん、ぼくもケイマンだったら欲しい(笑

おっと下品になりました。

テロ戦争よりむしろ、遥かに多くの国を巻き込むHome land security産業の真の幕開けにメキシコの件は明らかに利用されています。俺が刑事コロンボだったら、発生地をとことんまで突き詰めますが、ウイルスには国境は無い。状況が関係ない。偏在する見えない危険を商売のネタとする彼らにとって、最もある種望ましい動きをしてくれるのが、ウイルスという事にはなります。

これはデカイ山ですが、ただ、今回書きたいのは、それでは無い。
メキシコがターゲットになっている蓋然性。Why Mexico?
麻薬の流れに戻りましょうか。

長いよな相変わらず。次回へ。

(転載終わり)
◇◇◇
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