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激しくオススメの「日銀 円の王権」。 [本]

やすみです。

いい年なのに労災じみたシゴキ飲み会で体調崩され(笑)寝て、家の事して、食材買いに行って、飯作って、本読んで、寝る。そんな感じです。

今朝起きたらようやく体から緊張が抜けている。
こういう時は、まだ体の弾力性が残ってるなとホッとします。

今日は曇り。
美しい晴れの2日間をムダにしましたが、病み上がったときは、曇りが結構いい。我に帰るような所がある。

涼しい曇りの日はコーヒーがおいしい。
一眼レフで撮ってる人は、良く判ると思いますが、曇りの日は偏向フィルター無くいい色が出る。光が弱くて一方向に強く無いので、物の色とクオリアがとても良く判る。

まあ、体調悪いのもありますが、混んでるのが兎に角嫌いなので、どうせ出かけない。これも良しです。

そんなこんなで、積ん読本を整理してパラパラ読んでましたが、
副島系統の本を1冊ご紹介したい。
人に拠って、読んで楽しい本ではないかも知れませんが、

「日銀 円の王権」吉田祐二

私とか、身の丈に合わない随分小難しい物読んで、欲している情報なのでインパクト凄かった。超弩級。そう言う人でなくても凄いと思います。
多分、長く歴史に残る本になる。

新刊なのに、すでにアマゾンで買いにくくなっている。
恐らく初版あっという間に切れてますね。その割に全然パブや評判が無い。少し常識を壊してしまうような本で良くある、隠して置きたい、読みたいが混ざったような動き。

私みたいなのにとって、本という物はいくつかに系統立っています。
まず、自分があぶり出そうとしているヒストリーのミッシングリンクを補ってくれる物。「情報と、スケール、意図(これが大事)」の3つの領域において。

もう一つは、これも大事なんですが、そしてこれは人生のうちで早い時期に身につけるべき物で、私劣等生だったからダメなのですが、方法や概念に関して示唆を与えてくれる、見識を育ててくれるもの。学問の系統やあらすじ、方法、成り立ち、宗教、地域的な的な観点等です。「考え方」ですね。

そして、この本の様に、上2つの結果でもあるのですが、歴史その物を骨太にドーンと見せるものです。「歴史書」その物。

「日銀 円の王権」は素晴しい歴史書です。しかも、日本人の我々にとって激しく破壊力の有るもの。多分日本の一部の人、歴史、経済学者も含みますが、かき集めて焚書したい欲望にかられているのでは。
恐らく海外で翻訳されるのでは無いでしょうか。

信用創造、中央銀行のあり方と信用統制。これが核になっている。それで歴史を振り返った時に、長年に渡るアホダラ経が吹っ飛ぶのです。

信用創造と中央銀行で言えば、2年前くらいに、youtube見てて、アメリカかカナダのアニメ風の動画で、銀行の信用創造等を旨く表した物があって、見入りました。アーロン・ルッソ周辺の物だったか。。。

アホですからもうビックリして、日記で下手な筆で書きました。
恥ずかしながら転載(笑

2007年10月23日00:56
「クマッパチの経済よもやま話」
の転載です。

◇◇◇
(転載始め)

飲み屋で熊さんハッつあんがTVを見ています。

TVではなんかすっかりあやつり人形の様になってしまった古館がシカメ面しくサブプライム等の問題を語ってます。株価下落。実経済から離れたマネー経済が襲っています。十分な警戒が必要ですと。

だから、いつまで経っても判らないままなんだクソマスコミがと熊さんは言う。
金融機関は預金の9割貸し出していいらしいぜと。それに加えて、実は、銀行設立時に中央銀行に預けたぶんの、9倍貸し出して良いという取り決めがあるらしいぜハッつあんよ。このハイパワードなんとかが全くのくせ者よ。

借りた金も、支払われた金も結局預金になるだろ。と、言う事は、貸し出した金の9割がまた貸し出される。その連続でひーふーみーよーと数えると、結局おまえ90倍になるぞ。り○なが振り出し、U○Jに預金される。逆もあれば別パターンもある。預かった方はその9割貸して、貸した方はそれに全て利子が付く、いったい元本の何倍だよ。とんだ守銭奴だねえ。
要は金ってのはお上が発行してる訳じゃねえ。お上は流通に必要なゲンナマ刷ってるだけだよと。金ってのは、銀行の制服来た良家の子女が、ローンの口座にペペッとタイプして振り出してるのが正解だと。

熊さんは酔っぱらいながら考える。てっぺんはげのザビエルが来た頃にはそれもいいさと。ジパングとやらの辺境の地に行く奴に大枚貸しても、土人(水木しげる用法)騙して根こそぎかっさらったり、メキシコよりデカイ岩見の鉱脈見つけりゃ全く誰も持ってなかった新しい金が入るんだからさ。
でもよ。うちのオババがハワイだローマだなんて時代になってみれと。フアネスとかいうヨーロッパの貴公子だかなんだか色男のライブに行ってパンツ投げてる時代だぞと。そんな隙間がどこに有る。

どっかが振り出したかねの90倍が支払いを求めて飛び回る。その元本と利子の支払いでまた誰かに金を貸す。お前サラ金じゃねえけど、誰か嵌め込んで多重債務者でっち上げ続けるしかねえじゃんかと。

ハッつあんは、おめえウソ付けそんな筈があるかと。日銀様がいるじゃねえかと。
なにか旨い事東大出のみなさんはやってらっしゃるんだ。
残念でしたと熊は言う。おめえこの国だって1割預けりゃいいんだよと。日銀の半分の株主は民間だよ。過半数だって政府だというがわかりゃしねえ。アメリカ様に至ってはお前、最初の金を預ける先も民間ならFRBとかいうなんだか公定歩合だかアメリカ債の利子決めてるのも民間だぜと。ハッつあんここでウソコケ!と厠へ。

ベルトをギュギュッとあげつつハッつあんがそんな訳ネエだろうと戻ってくると、熊さんはいう。お前ワシントンでも行って電話帳で見てみなと。フェデックスの次がFRBだぜ(笑

行かねえよ。なんでそんなとこ行くんだよ(笑)それでも俺もお前もこんな所で松輪の鯖〆たのつついてそこそこいい酒食らってんだと。何とか食えてるじゃねえかとハッつあんはいう。

おめえ今騙す土人(水木しげる用法ね)も居なくなって、実経済がマネー経済の3%なんだぞと。てことはだよ、利払いさえ事欠くじゃねえかと聞くと、何となくハッつあんも冷や水を浴びたようになる。
だから銀行の与信も通らねえ奴(サブプライム)にまで貸し付けて家建たせて利払い分を商品にして売ってんじゃねえかと。それがついに焦げ付いたんだと。
御愁傷様〜。おれは関係ねえよハッつあん。

違うんだよこのタコ八!お前対して稼ぎもネエのに担保無しでこの前新車でワゴン買ったじゃねえかと。ああ買ったよ。ガキが菓子こぼしてもささっと拭けるシートにしたんだ。滅法いいぜとハッつあん。
焦げ付いたら、振り出した金は担保取るしか無くなるんだぞと。金借りるのに、お前担保がいって、信用貸しが無くなっちまうんだぞ、お前世の中信用貸しが無くなったらどれだけ貸し出しが減るよ!

どうなるんだよとハッつあん。お前そりゃ恐慌だよと熊さん。金回らなくて首吊る奴が引きも切らずよ。
判った熊さん。女房の実家から送って来る米で払うからウチの修繕だけは頼むぜと寝入るハッつあん。

ばかおめえ一番金をドカンと貸して計画的に貸して帰ってくるのは戦争だぞブツブツ.....。郵貯簡保は借金の最後の天井だぞ....。グリーンスパンがバーナンキにFRB渡して最後日本に技ワザワザ来て郵貯を渡す様な馬鹿な事するなと言ったのは日本を考えてじゃなくて、この金で破綻を更に引き延ばすとお前それで結局イラン.....。借金本位制をBtoBの二酸化炭素本位制に少し軌道修正させて裏で原発何百基の利権で郵貯と同じ位....だからノーベル平和賞をアル・ゴアが云々.....熊さん撃沈(笑

すいません(笑)俺も書きつつ泥酔してるんでこの辺で。ま、そういう事だと思います。だから日本は今重要なんだと思う次第。

〜以下略〜

◇◇◇
(転載終わり)

熊さんが、借金先行型の信用創造のカラクリと、中央銀行が民間だという事を知った際の驚き。
一部間違ったり、説明臭くて恥ずかしい(笑

日本でも当然目をつけている人がいて、いわゆる陰謀論のレッテルを張られていたのですが、あべよしひろさんのサイトを発見しました。
この日記の半年前くらいに立ち上げたもの。その前もずっとblogで活動されているのはたまに覗いてました。この辺の仕組みが凄く良く書いてあり、資料も満載。その動画もありました。

で1年後くらいに、陰謀系もOK牧場書店から、あべさんの「金融の仕組みは全部ロスチャイルドが作った」が出る訳ですね。隠れたベストセラー。
最近も、遅まきながら読んだ同僚が、私の所に「これほんと?」と聞いてくる。
何故私に聞くのか(笑

この人は、西松は国策だねえと言うだけで、あ、陰謀、オカルト、みたいな感じで、世に意図は無く、全て偶然と是々非々で動いてる事にしている(けどそう思ってない)普通の人なので、へええと思いました。

銀行と、その仕組みと言うのは、近代史に置いて最重要の要素の一つでしょうね。アメリカの大ベストセラー「金融崩壊 メルトダウン」でも章を割いて説明しているし(動画と殆ど同じ流れだった!)この日銀本でも説明されています。

そう言う事を有る程度判った後に、我々はどうなの?と当然思う。
しかし非常にリファレンスが少ない。
銀行の仕組みと中央銀行の関係はきっと変わらないだろうけど、歴史の繋がりが全然判らない。主体が判らない。ずっとモヤモヤしていた。

まさに転載の日記に書いた、
「ハッつあんは、おめえウソ付けそんな筈があるかと。日銀様がいるじゃねえかと。
なにか旨い事東大出のみなさんはやってらっしゃるんだ。 」

の所が判らない。
本当は自分が学生であれば、ええと、松方の前の銀行ってどんなだったんだっけ、とかこの流れで高橋是清が金解禁したときは、海外どうだったんだっけととか一々追う所ですが、最早不可能。

で、この本です。
こういう視点+総量規制、信用統制の秘伝と伝達。

長くなるので詳細省きますが、
自力で何とか建てた、細い柱のすきま風だらけのバラックで読みはじめて、読み終わったら目の前に巨大な大黒柱が立っていて、全ての柱がきちんと繋がっていた、そんな感じ。

もう、歴史がプログラムコードで見えて、マトリックスのネオが悟りを開いた時に使われる、崇高なコーラスが後ろで鳴り響いてます(笑

あの人物、あの政変、あの事件、そうだったのかと腑に落ちる。

ご興味有れば、ですが、
日本の史観が、直角コーナーを200km/hで曲がった伝説の先輩、みたいな(笑)アホダラ経ばっかりでお嘆きのあなたに、激しくおすすめです。
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