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自民コーポラバージョンか。 [政治]

日本の政局も政局なら、世界中で戦争が起きそうな感じもある。ヤバいです。

中東はイスラエル、極東、BPのオイルも変。凡夫なりに海外ニュース読みまくって書き散らす暇も無い。けど、最近忙しくてまずは食わねばならぬこの身なればという言い訳も、もはやそんな「政治談義扱い」する事自体、悪の領域かもしれない。
黙ってるとほんとに食えなくなるかもしれません。副島先生のとこ読んでください。

政局はこうやって政権転覆されるのだと唖然として見ています。ショックでしたが、自分の足で立ち始めている自分は、郵政選挙の時ほど解らない訳でもない。重要なマニフェスト、政策が覆されました。
今この増税新政権と官僚連中を、我々が食わせる必然性は欠片も無い。

公務員改革法案
子供手当
郵政改革

すべて一瞬のうちに崩されました。
例えば、象徴的なのは、鳩山時代に子供手当が難航しているときには「マニフェスト違反だ!どうしてくれんだよオイ!ヤメロ」とマスメディアは攻撃的に騒いだけども、
菅政権の今日、ヘッドラインを見れば、「民主公約、子供手当満額”断念” ああ、惜しい、苦渋の選択」、という印象の180度転換。やはり増税をと。
アホか。みんな見てるよ。

この転換が何を意味するかといえば、政権が完全に元の側へ寝返ったと言う事です。マスメディアはジャーナリズムとは別物で、前回に書いた通り最後まで官僚政府側なのはこれは永遠の構造ですから、逆にここに印が現れる。Double speakだけど、財源の変化は、埋蔵金→税金。

■Before
石井紘基が命がけで発表しようとして殺された、官僚がプールしている埋蔵金が200兆円あるから、取り崩して手当にしましょう。
    ↓
■After
埋蔵金などは無かった事に、手当はとても税収では賄えないから、増税しましょう。

こう一夜にして変わった。
Afterで利するのは、官僚で、喜びのあまりバク転しながら帰宅しかねない慶事。つまりそうなったのだ言う事です。

このbefore afterは、民主党政権としては矛盾というレベルではなく、間のステップがスコッと抜けてる。錯乱、破綻です。扶養控除廃止して、子供手当失敗して増税。
税率はあがり、一時金出てもも30%近く天引きされ、一方企業側は減税、利益をプールし、減収分がそのまま配当に周りそれを派遣労働者を作ってバッファして、下層民が固定化された十数年の延長がまたやってくる。

民主の中核でも捲土重来を期して苦渋で間にいる人もいるでしょうし、応援したいですが、一つだけ忘れて欲しくはない。

国民生活が第一と、小沢の頑張りで政権を取った。今回内部から、抵抗する官僚と宗主国側に通じて、小沢側をつぶしクーデターが行なわれた。「やっぱり宗主国と官僚が第一、国民は家畜で生かさず殺さず」に戻りつつある。
政権につけてもらった主権者を裏切り、200兆円の金を引き続きプールして、主権者に上の目線から増税するという絶対悪を遂行する事は、党として主権者に対して消えない罪状となるでしょう。

これまでの流れを考えると、新自由主義は、地政的、情報格差マージン=フロンティアとして、これを他の環境、要素を無視してぶんどっていいという理由付けであった。そして独占して支配的になった後、隙間が生まれないように管理しやすくするのが全体主義だろうかと、経済の素人には見えます。

前者の飼い犬となったのが小泉政権。
疲弊してショービニズムに走った人々にのった阿部、昔の日本のようにしなやかに返したけどサブプラ対策でやられた福田、直裁に反抗したけど中川という犠牲者が出て最後縮んだ麻生。そして小沢民主党で無血革命が起こった。
今菅民主党がクーデターを起こして、小沢を貶め、後者のコーポラティズム政権になりつつある。

これを「第3の道」と言っているように思うけど、前者の道のネクストステップなだけです。
全体主義の管理は、見事に安保左翼崩れの最小不幸チーム。もともと会社に寝返って労組押さえて出世するために、ユニオンで役職取る訳ですから、そういう連中はきっと適している。皮肉な笑い話です。
財布は明け渡して政権に座り残り金を均質に搾り取る。消費税が成功したら、空気税とか人頭税とか言って、竹中また出てくるでしょう。

国家間の経済の取り合いは、情報格差利用と武力装置に類するものしか無いように思います。今Ayn Randをひーひーいいながら原著で半分くらい読みましたが、これアメリカのネオリベラルに影響与えているらしいですが、弟子たちには巨大な嘘がある。

本では、意思と気概あふれる個人の努力と能力で勝ち得るものを、コーポラティズム的社会が倒していく事を書いてるけど、弟子筋の一部、ランドの本で言うワシントンの連中が、オトクなインサイダー情報と、禁じ手と暴力で世界の社会主義国をコーポラティズム呼ばわりして仕掛けてつぶしまくって、世界のローカルマージンをとりまくった。
取った後は兵站伸びるとやれないですから、借款で政権に巣食って受注、小銭で外注。現地貧民がコーポラティズムの中で生きる、もしくはローカル、ヘーゲル的なゲリラ戦へ進む。これは未だ翻訳が出ないナオミ・クラインをやはりひーひー言いながら読んだのと、自分の暮らしの20年の流れでよく分かりました。

経済の主義なんてものは、所詮ステイタスとステップの言い訳にしか使われていない。状況に合わせて進める物で、逆に我々が生半可な理解で主義を最初から取るなんて、借金や重しを背負わされているような物です。言い訳と、相手をスピンさせる為のもの。

この間の事象を3行で言うと、
おい官僚!200兆円お前らいいから持っとけ。小沢、鳩山つぶして、三下に仙石とか枝野とか取り込ませて、連中に菅連れて来させて含めてやるから。そのかわり郵貯絶対あけろよ(マイケル)といわれた官僚とマスコミはアイアイサー!喜んで!と。
単にそういう事なのではないか。鳩山は戦争もちらつかされたのではないか。

金庫の扉は全部アメリカ側にしか開いてない。だから増税する。
ドル崩壊の道連れで、800兆円分がデフォルト。そして国は疲弊。怒りとエゴ、貧困を利用されて戦争の駒になるのは歴史の流れ。

 さて、ここで我々の事を考える。

実際、メインの戦場は、実は人の頭の中とも言える。
デスクが修正するらしい世論調査などは笑止ですが、それでも実際に街場でそういうスタンスのおっさんとか話してるのを耳にする。
論理性、是々非々などない、ホメオスタシスと幼稚なプライドみたいなものしか無いのかなと絶望したりしてると、某民放のトップが「大衆は馬鹿だから、我々がリードしなければいけないんだよ」と言い放つ。それに100%は反論できない自分もいますが、一つ大きく違う。ここにもアイン・ランドをモチーフにして嘘ついた新自由主義の連中が言う様なタイプの嘘がある。

単に「大衆」と言う物があってその連中が馬鹿なのでは無い。人間は認識する際に依拠している物の動きに合わせて頭が修正されるものです。
人間の目は、実は見てないものを勝手に加えて像を作り上げているのはよく知られている事です。目の錯覚だけでなくて、苫米地さんの本ではないけど、普段から錯覚だらけなのです。

日本の人が、自分のスタンスを持つのが苦手なのは、依拠している物が多くて、前提を考えなくていいからだと思います。特に戦後。だから、共通点、共感、名詞的な物の羅列の会話になりがちになる。論理的な人もいるようでいて、殆どは相手とコミュニケーションをしているというより、理屈を披露しあっているだけだったりする。

何しろ神代からある事になっている最長のDynastyの国だから、しょうがないのです。だいぶ前に、オバマの就任式のMCのおばちゃんの事を書いた際にアングロアメリカ諸国とは相当違うという事を対比して少し書きました。

暗黙のうちに依拠しているものが多い人の内部では、以下のような事が起こるのかもしれません。

お上がなんとかしてくれると思って裏切られて、これはおかしいと思った人が主体で、歴史上初めて選挙民が主権者になったけど、そうでなくて、やはり改革だーのかけ声と同じで投票した人もいる。
暮らしは政権交代の為に悪くなった訳でもないけど、上向かない。そして考えなくてよかった事を考えなくてはいけないし、かつ自分もなにか言いたくても言えない。そうやって気概の発散場所もなく悶々とストレスを貯め、漠然とした、でも身に迫る大きな不安に襲われている人に、解らない隙間を最高に気持ちよく埋めてくれる存在が出てくる。

それがマスメディア情報と、それを補完してショービニズムマインドを埋めてくれるネトウヨ仕込み情報です。解らないもの=汚いもの、何らかの手先として貶めてくれる。それでブリッジが出来てスッキリしてしまう訳です。Big brother。

自尊心を満たし、かつ考えなくていい理由を権威的に提供してくれる。
実際、北朝鮮の踏ん張ってしゃべって国威発揚に勤しむ立派なおばちゃんキャスターがいる訳ですが、あれを笑う事はマスメディアの誰一人として出来ない。
シンプルか手が込んでいるかの違いでメディアは装置なんです。その中でマスの物は、最初から洗脳用の装置なんです。バーネイズ、フロイト、ベイトソン、もう戦前にすべて論理なんて出来てる。でそれを効果的に運用し続けて人々をしむける装置の中に入れ続けておく。
そこに入り続けて出られない人々が、またはそれで頭が作り上げられてしまって変更できない人がマスメディアのトップが家畜の用に言う「大衆」なのです。
アメリカの薫陶を受けて、戦後の日本のマスメディアは出来ている。だからマスメディアが彼のいう「大衆」を作っている。

だから、かのマスメディアトップが言う「大衆」である事を止めましょう。一度止めたら、あほらしくて戻れない事うけあい(笑)止めてみたって、実は2本の足でちゃんと自分は立っているから心配ないです。

もとい、民主の枠がもう自民コーポラバージョンとして完全に腐るなら、主権者として、正しく機能してくれる別の枠組みを探す、とういう選択も出来ると言う事を政治家に言えばよい。そういう事だと思います。

そういや、アカピーとよく言われた朝日も船橋洋一がついて、親米左翼新聞という不思議な感じになったよな。コーポラティズムにはリベラル要素が欠かせないんでしょうね。

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