SSブログ

菅首相の演説に滲む中間管理職の悲哀。 [政治]

日曜日に買い物や用事で、横浜西口に出ると、国賓か皇室かといった物々しい警備。

選挙カーがある。という事は菅直人かなとおもったらその通り。首相です。
街頭演説なんて生まれてこの方ちゃんと聞いた事が無いけども、今回ばかりは聞いておこうかと。

基本金子洋一氏の応援という形。
先の参院選では、小沢民主に投じるつもりでこの人入れました。ツイッターもたまに見てますが、今の所消費税増税は反対、嫌いなものはコーポラティズムと言う具合で、コーポラティズムに走りかけている菅政権とは真逆です。

ただ、官僚の200兆円、普天間問題、などタッチーな事に大しては深く彫り下げず対応している印象もあり、生き残りのポーズかそうでないのか解りません。ただ、立ち並んだ人の中で首相も含め一番貫禄がある。この人、間違えなければ偉くなるように思う。7奉行なんかよりよっぽど立派(笑

チャラい印象の先輩議員のトーク、法務大臣のお題目だけ延々と続くトークで、少し観客も苛ついてる。その中で、菅総理の前に、今上げたらどうなりますか!消費税は無駄を省き、経済が上向くまでは絶対上げさせない。順番は間違えないと叫んでいた。それで頼みます。

しばらくして首相が来る。確かこの前が大宮だったらしく少し遅れた。結構エネルギッシュなアジという風情で、なるほど元左翼らしい味わい。ただ、首相という貫禄とは違うものがあります。
空港を九十幾つも作った無駄使いの昔の自民政権。そして変えると言って、リストラばかりをしまくって国を疲弊させた新自由主義の小泉竹中への激しい批判。
この辺、へえと思いました。

なぜなら、横浜市、神奈川県は、小泉、松沢、中田市長と、べったりですが、あの悪名高い中田市長が、今首相が叫んでる真横のシェラトンで植草氏の講演仕込んで、今彼を警備しているこの警察に情報を流し、横浜品川と追いまくって例のミラーマン騒ぎをマスコミと仕掛けて、植草氏を社会的に葬った。警備に携わっている警察幹部もこの演説聞けば苦々しく思うはず。

しかも、上のお3方がそろい踏みで出演したEVの発表会をやった企業、日産。横浜のお膝元ですが、これが今業績戻しているのも、売り上げ変わらず、ゴーンがリストラして利益が上がっただけだと言い切り、小泉竹中と同等の批判対象の文脈。
首相が、こういう事を演説で言うのですね。多分マスコミには1行ものらないけど、お膝元でこれはなかなか勇気のいる事。かつ、小沢鳩山を見かけ裏切る形で、それこそ小泉路線の次に、アメリカと官僚と内部反乱分子の軍門に下った彼が、小泉竹中、日産を強く批判するのも意外でした。

おそらく、勝間かあさんも、アメリカ国債償還言ったりする所を見ると、小泉竹中は終わったという事なのかもしれません。

ただ、こっからはっきり言わないものの、日産のような一企業の話じゃないから、国はそうは行かないと。マンションの修繕積み立てを例にとる。十分用意しないとだめなんじゃないかと皆さん自身きっと思うと。ただ、増税とは言わない。

そこは、我々主権者が収入の1/4以上を払って食わせてやっている官僚、公務員が200兆円隠し持って、よろしくやっている事を知っている人々にはどうにもしらける話。
副島さんが大事だと良く言う、亀井が15兆引っ張ってきて、予算をたてた事を我々もう見てしまっている訳です。どのつら下げて増税というのか、という気になる。だから言葉をいくら叫んでも、少しむなしい。客の反応もイマイチ。

次に、少し気を取り直して、「最小不幸」と言う例の評判の良くないワードの説明をする。学生の頃の自分の思った事などを喋る。ヒトラー、スターリン等と違うと。懐かしい。こういう事を首相が言うんですね。
幸福はぞれぞれで、政治では作れない。政治は不幸の原因を除く方に注力するのだと。だから増税、とはやっぱり言わずじまいですが。

最後、菅が掛け値なしに自信を持って言った事がありました。
千葉も俺も10年で消えると。枝野とかあのクラスが今出てきているが、あの連中だって俺と似たようなもんだと。その連中のさらに下に、この金子みたいな本当に立派なやつが民主には集まっていると。それが我々の価値だ、だからサポートしてくださいと。ここはなにか実感がこもっていた。掛け値なしに喋っていると聞こえました。

ざっくり言うと、自民政権の無駄は排除。小泉竹中新自由主義も批判。無血革命をした小沢に言及しない、宗主国と我々主権者の下僕がクーデターで好き勝手税金プールししている事も不問、でも、クーデター政権の成り立ちから、アジェンダで増税を押し付けられているけど、金子氏の手前、選挙戦と言う事もあり、増税は言わない。そんな感じでした。

で、本人も恐らくやりたくはない。
そして、なにか、自分は長くないと思っている。ある意味終わりを見ている人間の発言の様に少し聞こえました。引退直前の人間が、後進を押しているかのような。
ただ、若い連中も、小沢が育てた連中もいれば、前原あたりにへいへいついてく足りない親衛隊みたいな連中もいますからね。

やはり話を直接聞くと、よく伝わる事がある。聞いてみるもんです。
仙石が親分クラスでアメリカと官僚のパイプであり、菅は言う様に動くしか無い状況と見ました。それを本人はよしとしていないけど、苛ついて切れる事も出来ないあきらめのような物があり、それでも新自由主義的連中は変わらず嫌いと。

きっと大変なんでしょうが、一国の重い決断を担う腰の座りを感じる事は出来なかった。むしろ、しみじみと「中間管理職の悲哀」に近い物を感じてしまいました。

もし、菅が自分の末路を描いてしまっているとすれば、最後の判断は意外とダークサイドのものでないかもしれない。焼き鳥屋で飲んだら良い人かも。そう思いつつも、帰りに副島、佐藤、2大知の巨頭の対談本「小沢革命政権で日本を救え」を買って帰りました(笑
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。