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原因は2ndポジションにある。 [日記]

某社のトップ交代が話題になってます。

it is saidで、ホントのとこは判りませんが、具備しなければ行けないとされるグローバルスタンダードのガバナンス、コンプライアンス体制が形だけでも強制的に浸透させられて久しい。

執行役以外が殆ど社外で、規制緩和の流れで伸した財界人達で占められる。トップが外人の所はその外人部隊も含め、この連中が出来レースで互いに高額報酬を決めたりしているじゃないかと、国民生活vs企業減税&内部留保と取締役賞与の文脈で小泉以降メインストリーム以外で言われ始め、このblogでも書き、昨今改めて企業の不振の理由として普通のマスメディアで今更ながら批判を浴びる。

ある企業を見てみれば、トップの報酬と経費で、優秀なバリバリの中堅の現役が200人は雇える計算になる。互いに報酬を決め合う集団の報酬も入れると大変な事になって、それだけで数社出来る(笑

実質、そんな高給取りの方々は、実業に対しては何もしない訳ですから批判が集まるのも当然。まるで、社外取締役インダストリーが出来て、名前貸しだけ、年数回来て莫大なミカジメ料を取っている様な印象ですね。
無意味なそれはもちろん有害。しかし、正直これが一番大きい停滞の要因かというと実はそうも言えないとも思う。

私、どちらかと言えば、自分で企画して立ち上げて運営と言うタイプですから、こういう事言うとエッ、裏切り者(笑)と言われそうなのですが、創業者でもなく、ビジョナリーでもない人間が世界トップのインサイダー枠に入って振る舞う場合何が必要かと考えると、特に実業を知らない上、株主の手前もあるから意外とまず諸々グローバリズムのプロトコルのセットを揃えるでしょう。
ビジネス社交界のカバーボーイ的要素、一流のコンプライアンスの体制とスタッフ、漏れが無いように作らせたコンサルの戦略、そんなグローバル嫁入り道具なのではないかと思います。

ある組が仕切っているシマで何かやるなら、最低それなりにおしぼり、造花にラッセンの絵、イオン水を買わないといけない。必要な体制を取るなら取る、それを活用して、母屋を取られる様な事無く一丸でやって行かないといけないと正直思う。あくまでこれは「環境変化」なので、それを織り込んで商売して食ってかないと行けない。

所が、この間、必要かつポイントになる人間は切られ、いじましくもその首切りの介添えをしながら、新たな体制の変更で生じた齟齬の隙間を、縮小させる事無く保持、拡大する事で、ここぞとばかりに生存圏として、巣食う人々がまた湧いた訳です。

多くはマーケ畑、またはスキル系の、間接を渡り歩きながら自らのコンピタンシーが無い、ビジネススクール的な言葉で実業を包含した物言いをする、実業と経営の専任ミドルマンみたいな人材です。

グローバリズムへの、白無垢と嫁入り道具揃えて貰って、まさにトップ下(笑)からゴール狙うのかと思いきや、ただ新プロトコルで言い直したり、ポーズをまねてみたり、グローバリズム研修でもするかの様に資産と人材切り崩してムダ飯食っている。うまく行かないと、理由を作り、戦犯が必要なら実業側から引いて来て犠牲にする。自分等はぞろぞろと道具立ての係になりすましてああだこうだ言ってるだけ。

何の事は無い。直接停滞を引き起こしているのは、こういうガバナンスの執行側の金魚の糞、ラインダンサーです。官僚的人間。

さきほど、商売して食ってるんだから、どうであろうとやってかんとあかんと書きましたが、この人々の行動規範は軸が違っていて、事業をコンサル会社やビジネス研修のトレーナーみたいに社内で語る事で地位と給料を得る。基本自己実現のみなので、実業を食いつぶしつづける。

つまりゴールへの意識の高い低いではなく、フィールドに立って、監督のつもりでプレーを邪魔する評論家と審判がぞろぞろという感じ。
うまく行った事を自分の成果としようとする意識はとても高い。その間、ホントの監督はサッカー知らないし興味ないので、家でアメフト見ている訳ですけど(笑

アホクサ、と出たプレーヤーや、追い出された人は、少なく無い人々が他国の競合企業に嫁に行って、古巣でやる筈だった事をどんどんやって、今やひっくり返した。本家の方では、知らないうちになかなか追いつかない競合他社として戦略上にいつしか乗ってるという笑い話(笑

仕事で製造業の企業を多く程見てきましたが、茹でガエルで破綻したり、プロトコル不備で破綻したりもあるものの、こういうトップ下の問題もまたある訳です。
つまり、メディア他で、元凶として吊るし上げられる存在が消えても、不調の直接原因はまんま残り、当然その連中にfitする様に中途半端に最適化され、それを維持しようとするダイナミズムが今後も働く。

そのコミュニティはオペレーションをコンサル視点で見る人材なので、その言語では、本来成すべきイノベーションや成果物を生めないし表現出来ない。
これだけ自己啓発セミナー的なモデルの、ビジネス書籍、教育業界がでかくなると、皆流行のコンセプトにとらわれて、何らかの言葉を使わなければいけない気になる。
しかし自分のつたない経験上ですが、ベタに言えば、実際の商いは飽きない棚から。イノベーションは必要に迫られる中での組み合わせの変化からうまれます。結構それだけの気もしています。
ああいう知識というのは、その上での反省や、道具として役立つもので、事例を分析して、演繹、帰納的に表現するだけの物であって、どんなにそこで優秀な人でも、現場の勘が悪ければジャーナリストは出来ても、実業の商売人としては役に立たない。そんな連中だらけ、それに基づいた水平分業組織になってしまっては当然オペレーションも回らない。

ダラダラ書きましたが、つまり、ヘッドカウントが重すぎ、かつ機能的に要らないコストセンターなんです。でもそういう人がトップ下に沢山居て、免責と椅子取りゲームにだけ強みを持っている。
一方それを悪として抵抗するのもまた、戻れもしない良かった時期へのノスタルジーのみ、打って出た事の無いネトウヨ的連中だと、もうじり貧です。結果縮小しながら同じ事繰り返すダメスパイラルになってしまう。

自分で書いてて、前と同じ様な事書いてるなと思ったのですが、日本の政治状況、その他諸々と全く同じだと思いませんか?

最近思うのですが、これは少なくとも日本人の精神構造に結構深く根ざした行動パターンなんだと思う。

そんな具合で、メディアがいうようには、何一つ進む事は無いですが、環境が変わる事は、断捨離ではないけど物事が動くきっかけにはなり、ま、悪い事ではないだろうと思います。

この辺で。
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