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ホイットニー。 [Obama]

ホイットニーが急逝。
ショックでした。転載です。

◇◇◇
(転載始め)

ふきのとう半額。とうがたっても、天ぷら等やらない私には好都合。
山村部落で暮らした人はおなじみの苦菜+味噌+油炒め。蕗味噌ですね。

私がその系統で一番好きなのは、アケビの油炒めです。
庄内パラディーソエリア以外ではやらないのかもしれませんが、アケビといっても実の方ではありませんで、透き通ったバナナチックなはんなりした甘さの実は結構なものですが、ぱっと食って終わり。大人にとってはおまけ。

用事のあるのは分厚い皮の方。茗荷と味噌、ひき肉(無くてもいい)等のスタッフを入れて爪楊枝で閉じて油炒め。輪切りにして堪えられない酒の友と相成ります。
欧州、イタフラあたりのグルマンも嫉妬しそうな素敵な苦み。

今や滅多にアケビなんて手に入らないのですが、実は昔、横浜近隣でもたまに取れた。今工業地の撤退跡地がムサコとして住宅地域になってますがその西の横浜の上の方の高級住宅街は、昔は森と田んぼと畑、畜産、後は産廃業など、不思議と光の当たらないプチ野生の王国でした。そっちに遠征して虫や淡水魚取りに行く時、運がいいとツルを見つけた物です。子供は実を食べて、親は酒の肴と。


 全く関係ない和食のマクラになってしまいましたが、グラミー直前にショックなホイットニーの急逝。少しばかり仕事も対応に追われた。「The Voice」と言われるに至るその声はホントに凄かった。血筋もサラブレッド。容姿端麗。

後から考えれば、すでに少し麻薬に溺れかけている頃ですが、フェイバリットの1曲です↓

http://www.youtube.com/watch?v=QN_8TRawEZY

声も素晴らしい上に、ベストの節回しを個々のフレーズで自在に出し切ってしまえる、天性の才能があった。エモーションをそのまま歌としてアウトプット出来る生きるトランスデューサー、そんな感じの人だった。

ボディーガードで、姉の後ろから現れ、やはり見事な歌い回しでJesus loves meを歌って舞い降りる。このシーンにホントにヤラレましたが、youtubeだと結構このシーンがUpされていて、やはりアメリカ人もこのホイットニーの演技と歌に随分シビレたんだなと思います。
最後の歌声として出回っている痛々しい携帯ビデオも、Jesus loves me。
映画のボディーガードでは、グラミーをネタにしていた訳で、余りに辛いタイミングだった。グラミー後の各種ランキングでは6部門を制覇したアデルよりホイットニーが上に来ました。

 大分前に、猿谷要氏のアメリカ黒人解放史を引きながら、オバマの大統領選に至る道を書いた物があります。奴隷船で家畜以下の扱いで「輸入」される存在だったアフリカ人から、大統領に至るまで。転載したblogでも結構ビューありました。

このあたり↓
http://zutsuki.blog.so-net.ne.jp/2009-10-01
http://zutsuki.blog.so-net.ne.jp/2009-08-18

ホイットニーの存在もまた、そこに至る長い過程のメルクマールの一つを満たす物だった様に思う。
社会派のスパイク・リーとか、黒人向けの映画でなく、王道のメインストリームのエンタメ映画でシンデレラを演じ、相手は押しも押されもせぬケビン・コスナー。
彼は意外にアメリカ先住民ものとか、JFKとかトリッキーな仕事をやるハリウッド人では有る訳ですが、実際あの映画がことさらに黒人である事の属性をモチーフとしない初めてのメジャーな映画であった様に思います。

そして同じく80年代後半からそれまでと異なる意味合いのR&Bとしてダンストラックをヒットさせたボビー・ブラウンと結婚。その後の映画のWaiting to exhale。これは前作の様にはヒットしませんでしたが、黒人女性メインのグラフィティで、メジャーなエンタメ興行では初めてだった様に思います。アメリカ属国の極東島国の私にとっては、情報が変わった!と新鮮な気がしました。
この映画のサントラはもう美メロのベイビーフェイスの曲に、実力派シンガー目白押しの名作で、もう15年近く愛聴盤です。

 やはり、誰も得ていないものを得た人は、誰かの様には生きる事が出来ない。共有も出来ない。切り開いたと言う事は、今までの場所にもそのままでは居難い。まさに”exhale”(ため息という訳違うと思うのですが)できる場所がないのです。

初めて黒人として世界を席巻したPopを実現したマイケル・ジャクソンもそうでしたが、人種の問題など関係なく、最初のブレイクスルーを果たしたアイコンというのは、上に書いたような意味でなかなか常人の幸福を得る事は、難しいのかもしれません。

写真は刻んだふきのとうと、ちょっと残りの豚バラも刻んで炒めた肉味噌です。不用意に飯を炊くと肥満の恐れのある味わい(笑

(転載終了)

◇◇◇

最近読んで、もう面白すぎて死にそうな(笑)「中国化する日本」を踏まえると、宋代に出来ていた事が、アメリカでは随分後の建国であるのに、オバマまでかかったのだ、と言う事になるようです。この本についていずれ書いてみたい。

ともかく、ホイットニー、R.I.P.
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