実感。

ご無沙汰しております。
いろいろ身辺、公私大きく変わりまして、余裕もなく大分更新が途絶えました。まだ生き延びております。

あまり世の動きを追う事も出来ず、実感だけの話しですが、トントンツーと、生存確認のモールス信号的に書いておきます。

　小泉時代に景気がいいという話しがあった。今阿部政権が５０兆取っ払い、日銀も政策に組み込まれました。それで景気がいいんだそうです。
その小泉政権時代は誰も景気がいいと思わなかった訳ですが、それは年間１８兆円がきれいに、給与→役員報酬、配当、留保にシフトしたので当然の事。昔、紺野さんか、植草さんのレポートかで読みました。

その構造が別になにも変わってないので、
国民資産を原資に、買い替え以外償還もされ無い某国債を買い、日本の相対的な資産価値を低下させる事で、陰に陽に円安株高誘導をする事で生まれる効率の悪い一部利益、これは１８兆円移動した方の役員報酬、株主特に海外、留保へ行っているのでしょう。

企業増税はせず、物価的意味のデフレで成り立っていた低賃金の国民の生活は物価が上がり逼迫するので、さらに国民を微分積分して増税する。さらに絞られるだけの大半の国民は、景気がいいなど思う筈はない。

これは単純な足し算引き算、怖い人に指示されたギャンブルの胴元とサクラとそれに騙される人くらいの事でしかないように思う。

この４月に入ってから、首都圏の通勤電車は毎朝隔日くらいで人身事故の影響を受ける。追い込みリストラは普通の光景。官民上げて表に出さないんでしょうが、過労死や疾病、鬱がポンと右肩上がりで増えているのではないか。

　コーポラティズム的な枠組みに入ってる企業以外は、海外株主やファンドされてのグローバルな状態で、短期利益を得る戦略か、後は資産売却益出せくらいの状態です。
必然、事業戦略は株主の認めるものはコンサル的視点でしかなく、今あるアセットからの競争戦略の中の執行しかないので、社内の仕事のメインストリームにいる人は、進む進まない別にして、それが正しいプロセスで回されているかの討議がメインになる。

そして、同時に役割、階級としてそれを遂行しているか否かが、リストラの正当な基準とする事が出来る、とされて、首を切ってくことになっている。

イノベーションが良いコンサルを受けて、効率よく成功することはあるのですが、コンサルはイノベーションは生まない。イノベーティブな事を行う設定で囲われたお稚児さん組織みたいなのちょっと作って、内部は社内の戦略の「執行」人員のみになっていく。

実際のイノベーションは、特に日本型のそれは、経験上必然的に現場から立ち上がるものの様に思います。
その層はもう基本的に居なくなっているか、大抵「成立させる」プロでもあるので、社外との乖離を埋めてすり潰される役目となっている。揺籃期が無いと、子供も育つ事はありません。どんな人もある環境で母から生まれる個別の事実から立ち上がり、生きようとする本能と意思で行きている。法人もホントは一緒。最初から腑分けされて人工培養は出来ない。

つらつら書いてきましたが、大変なようで、日常の風景となりました。

こういうことの結果として、内部は椅子取ゲームに勝ってきた面子が多い訳で、爬虫類の様なlast man か 家族や自分を守るボトムラインで、後はとにかくうまく行こうが行くまいが、人が死のうが死ぬまいが見ない様にしている、大きな事は出来ないHandy manタイプが意外にも残る。


で、これは解消可能でしょうか？

政府は、TPPや、属国外交の中で、経済政策等全く出来ないでしょう。　株主が去る様な方針もとれないし、企業側もそう。ユニオンの皆さんは、互助会以外は難しいでしょう。富を生み出さない。そこで権利を主張していくと、どんどん減り行くパイの中から企業側を削るか増税となる。メディアの皆さんは、単にスポンサー次第。

江戸の農民扱いのサラリーマンとしては、窮鼠となった政府がリセット手段として、”コンサル”に提案された恐慌や戦争を選択肢として考えても、最早おかしいと思わない昨今。

諸々備えながら、違う方法、考え方を模索していくしか無さそうです。

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