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ドリフトの遍歴4。 [日記]

世の中的には夏休みも終わり。書き切らなければ。
続きです。

社会人の初期に読んでいた本に戻ると、もうバラバラで、興味の赴くまま、サブカル系を渉猟したりしておりましたが、心理や概念からもう少し生物学的な方に興味が移ります。

ラマチャンドランの脳関連や、遺伝子系の書籍。マルグリスの「ミクロコスモス」、名著「植物と人間」等、後の養老さんや茂木さんに繋がる様な、身体やサイエンス物等を読んでいました。そんな中で、著名になる前の福岡伸一さんが訳された、「ヒューマンボディーショップ」や、エイズ細菌兵器説等々捨てずに残っております。

入社して幾つかいい仕事もさせて貰い、中堅に足がかかり始めた頃の事。
最初、2、3の企業が率先して、今のTPPではないですが企業統制、グローバル会計基準等や株主価値主体の経営の導入を始め、経済誌がそれを称揚した。

それはかなり唐突なもので、規制緩和と自由化の流れが日米間で進められる中で、プログラムとして進んだものでしょう。実際、その後経営の日本的ユルさをバンバン暴かれて、沢山の財務的、資産的に優良な企業が、外資の手に渡った。

大手企業内では、企業価値のメンテスタッフが増えて実業を圧迫して行く。
抵抗1本数銭コストダウンの世界の横で、株価対策のプロモーションの費用が巨大化する。不完全なネタをバンバカ打ち上げる事になり、開発は追いつかず、失敗で更に実際に手を動かす人材は切られ、お題に乗らない事業は切られと。
そのうち、イノベーションのプール部分も構造改革でダルマ落としの様に水平分業されて、コンサルから聞いた事をリソース調整し選択していく様な形に変容します。

 独自の強みを持つ”はず”の日本の企業神話、それとグローバル企業のコンプライアンス、企業価値、それに合わせた社内のタスクと評価上、両者は中々相容れない。
もともと企業は「意思」あって生まれた訳ですが、会社には寿命がありますし、後継者の育成や、事業の転換がうまく行かなければ、持ち主が国外の株主となる中で、これまでと同じ様にやって行く事は出来ない。形骸化した創業DNAの演技をし、業務はすべからくプロセスと免責のプロ化していきます。その組み合わせで生き残るタイプが、アローの背理的に、人事的な模範社員になってしまう。

これらの人々に、”茶髪の和装で、大和魂Yeah〜”的な物を感じてしまい、また例の「問い」が頭をもたげて来る。

世の中的にはその後、小泉竹中時代を経て、給与と役員報酬&留保配当が20兆円単位で入れ替わる社会構造改革が終わった。景気と懐がリンクしなくなり、会社のエンジンであった中堅サラリーマンが、主役からスレーブに変わる。

本質的には、ワールドアジェンダ上の避け難いコンディションだと思います。
一方で「トリモロス」のはナンセンスで、今の日本が日本であって、取り戻す日本などない。その上であまりに酷い事になる選択を避け、また立ちあがる方法を考えて行くことが大事だと思いますが、暖簾代しか無くなった企業に入って来る人々は、体験した事のないDNAをひとくさり語りながらも、何か積極的にする事自体がリスクになって来るのでそうならない。

コストとしての経験しかしていない人は、なかなかコストなりの形しかとれない様に思います。

 結局、当座都合で出来上がった、グローバルと日本のキメラのような奇形のスタンダードに、社会人になってからも遭遇する事に相成りました。この間、起した合弁企業に異動せず、社内にいたら初回に書いた子供の頃の様に少々おかしくなっていたかもしれません。

 近年のことは、このblogの中でも大分書いてるので、繰り返しませんが、アメリカと日本の関係で言えば、以前のライシャワー時代からの丁寧な関係性等が消えた。父の仕事はクリントン時代に終わってますが、その時すでに子供の目から見ていて、なんだか扱いが変わったなという実感がありました。冷戦も終わるし、お前等もう普通に扱うよと。対話も無くなって単なる指令になった時期だったのでしょう。

 ソ連崩壊から、戦争はならず者国家が悪役の西部劇に陳腐化しました。民主体制の資本主義代表保安官アメリカ。確かにフクヤマも最後幌馬車にのって行くだけだと言ってる(笑)その後、何とも不自然で、あり得ないボロが沢山出て来る9.11と、その後のテロとの戦争が起こる。

その辺りはもうブロードバンドで、ネットがある訳なので、年次改革要望書とか、りそなや植草さんの一件やら、郵政選挙やら、おかしいと思う事を調べる&本を読むという日々を過ごします。
いよいよおかしくなって来たアメリカに、言いなり且つ、相変わらず誤解と無意味な強制で自傷的に動いている日本というのはなんなのだと。

アメリカに対しては、もう憧れや幻想という物が殆ど無くなっていましたが、ただ、一つだけ極私的に、無条件に認めている事がありました。
なにかと言えば、アポロ計画。なんだかんだ、月行ったんだからな、凄いよなと。それだけは認めようと。

で、このblog読まれている方なら容易にご想像つくかもしれませんが(笑)河合先生に続く、新たな二人目の導師に出会う事になります。

続く。
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