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ドリフトの遍歴5。 [日記]

新学期に全く間に合わなかった(笑

オリンピック騒ぎの中、アメリカ内は次の戦争どうするかの綱引中でしょうか。戦争と言えば、原著買ってしまったのでいつい後回しになってたチャルマーズ・ジョンソンのDismantling the empireを先日読んで、腹落ちした事がありました。

アメリカの商売は、金融一番ですが崩壊中の虚業で、実業と言えば一つは軍需周辺産業ですね。軍産複合体とは昔から言われていますけども、ナオミさんの本等読むと細かいとこまで民間委託して、IT,security等広範囲に渡り、ぶら下がる業界も広がって(ウオールマートまで!)、それぞれ戦争、テロ景気、インフル災害等各国の税金の集積で一山もうけた。
実際考えてみると、それと農畜産以外はアメリカはショービジネスと小さなローカルで回っているビジネスしかなさそうに見えます。

全部、戦争、紛争、災害、その為の保険的施策という部分が根幹の商売ばかりで、マッチポンプ売りの少女め!と、言うのは良く聞く所ですが、
一方で、そういうマッチポンプ可能な階層の人ではなく、アメリカはユニオン系の組織はとても強い。強すぎて実業傾くと破綻する。デトロイトはついに財政破綻し見る影も無いスラム街になりました。
巨大な軍需産業も下請けの広大な裾野とその労働者とユニオンがあり、労働条件、雇用を守る為には爆撃はグリーンライト。そして選挙も候補者もその受け皿が勝つと。
F35のプロジェクト等も、前のプロジェクトが頓挫してしてしまったので、日本他売り先巻き込んで巨大プロジェクトにしちゃって予算吸い上げ、業界を食わせる為実現性薄かろうがなんだろうが再度ぶち上げたと言う面もあるんだなあ、とそんな感じの腹落ちです。

労組&戦争OKのマリアージュは、日本「市民」な人々の間ではあり得ないですが、主体が誰でなんの権利をどう守るのか、よく考えないと左派も再度力を持つ事はできないだろうなと。電力総連が何処に入れるのかというのと同じか。

もとい。

そんな状況の今のアメリカに、最近若者が憧れるポイントがあるとすればどこだろうか等と思う訳ですが、マクラに書いたような事を、日常でさらさら考える様になったのも、二人目の導師のおかげです。

アメリカと日本の政治に関し、ネットでいろいろと玉石混淆をかき分けていると、きっと多くの人がたどり着くのが、「副島隆彦の学問道場」ですね。すでに先に学問道場を盗み見して驚いていたりした頃、副島先生の「人類の月面着陸は、無かったろう論」を本屋で見つけ買って読んだ訳なんですよ。

所謂トンデモ本学会で1位を取ったらしいのですが、普通に証拠を集め反駁している理路整然としたもの。本来トンデモ本は911は宇宙人の仕業だとか、国際金融は爬虫類人という奴ですが、そんなのでは全く無い普通の本です。

読終わった時、頭の中の地平線の向こうに日が差しましたね。
そうか、そう考えても当然いいんだよなと思った時に、ふっと心が軽くなった。アポロは、アメリカを心にある位置で固定している自分のくさびだったんですね。シンプルなソフトパワーですが、シンプルかつ子供の頃に受けた物であるので抜き難かった。本当に子供の憧れでしたから。一杯本やマンガも読み、宇宙博も行きと。

出版意図ど真ん中の読者であったわけで、バイアスが外れて物事を平場に置ける様になると、頭の中はリストラクチャリングが進んでいく。その昔河合隼雄先生の時の様に、副島先生の本を読みあさる様になります。

自衛隊も寄れない震災直後の福島第一原発の正門に行ってしまう行動力や、一見極端な言動等や、自らを「金買え評論家」と言ったりで、ネット等ではそれはそれで人気の先生ですが、なにもエクストリームでエキセントリックではなく、タブーはおおよそ無視する物の、世界レベルのスタンダードに照らし、考え行動し発信しているだけ。

決めた範囲で目的不明で閉じて食ってるその辺の日本の大学教授等は、束になっても敵わない広い守備範囲で、政治学、政治思想は勿論、経済学や、私が大学の頃ふらついた社会学、法律学、地政学、サイエンスと文献学の違いやサイエンスになろうとして失敗した学問、そういった物の骨子と歴史をを踏まえて分かりやすく教えてくれる。この項2で書いた様な、大学の頃の疑問等をズバッと明晰に回答し、切って捨ててくれます。

こうした凄い人は、もしかしたら他にもいるのかもしれませんが、少なくとも町場の私のようなのが、たった1500円程度の書籍で、まるで熱血予備校教師に教わるかの様に、世界レベルの価値感、ポイントと知るべき書籍や人物等を教わることが出来る、そんな先生まずいません。素晴らしい事です。

副島さんの先生の一人、小室直樹先生の本も改めて今出ている物は読みました。これも、日本に学問を教える場があるとすれば、まずこのような概論になるのではないかという、はやく読んどきゃ良かったと思う一連の著作でありました。

終わらなかった(笑)一旦切ります。
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