SSブログ

消費税の実インパクトを考える。 [日記]

また更新が滞っているうちに、あれよあれよと消費税が8%に。

つらつらレジ前で考えていくうちに、これはコーポラティズムになっていくなと思いましたのでそのあたりを一くさり。

前のエントリのような世の企業の状況の中では、一部の局面の数値を上げる為に、是非も無くいきなりタスクとスケジュール設定を強制し、プロセスの尻を叩く事ばかり多くなるので、さすがに草臥れてしまって、本日休んだりしている訳なのですが(笑)

決まったものを進めている人は評価が取れ、失敗しても上のマネジメントに免責できていればいい。
中期的には会社を潰す愚行です。でもとっても不思議な事に、これまでいろいろ見た中でのざっくりした印象として、こういう人は結構重宝されて長く居る。
なんとなく、言いつけ通りに愚直に一生懸命やって、ダメでしたあーと息も絶え絶えに報告する人は上は可愛いとかそういう事もあるのかもしれませんね。

成立に対して実感持てない人は、幾ら戦略学んでもうまく行かないし、たまたまうまくいってもビビッドな成果につながらない。まさに実感がないから当然のことですが。仕事するなら、ヘタな身内より見知らぬプロがいいですね。
変な言い方しますが、成立させる実感を持てる事が、ほぼ正しい戦略と戦術を立てられる事とイコールなのではないかと思います。

このところ、官僚が雇った国民のCS担当者でしか無くなってる感のある一部政治家、特に消費の実感等感じた事がない暮らしをされて来たと思われる方の、消費税周辺パフォーマンスの実感レスな感じから、その点頷いて頂けるのではないか、

とマクラが大分長くなりました(笑

 だいたい商売的に、ライセンスを商品に使ったりする場合、3%くらいですが、あんまり取り過ぎると使ってもらえないからそのくらいになってます。もしくは想定するビジネス規模のリクープ金額の、ミニマム想定の金額で設定されている。部品に乗って売られていたり、商品にかかったりします。
数パーセントの利益の争いで切った張ったのビジネスでは、取られっぱなしじゃたまらないので、特許戦争というのがある訳ですね。クロスで互いにゼロにして痛まない様な交渉もする。

材料、部品に加工、組み合わせてモジュール、モジュール使って基本のプラットフォーム、それ使って商品、加えて周辺の梱包から何からあって、最終消費者に届く訳ですが、各取引が生じる毎に数パーセントピンハネするヤツがいたとすれば、全員で吊るし上げて市中引き回しの上獄門晒し首です。

財務官僚がそれやっていて、それが8%になったんだよおい、という論調はあまり見ない。

あえて解りやすく極端かつ適当にそろばん弾きますが、

消費税の無い国で、
部品屋100円、工場200円、商社250円、店300円、消費者500円
というそれぞれの仕入れ価格の商品があるとして、

8%の国で、かつ、同じ取り分をそれぞれ確保しないと成り立たないとすれば、
消費者にしわ寄せると、
部品屋108円、工場225円、商社297円、店375円、消費者621円
こうなります。

同じ物を買うコストは「8%でなくて24%」です。

で8%の国で、逆に消費者コストの限界点が500円で、価格上げられないとすれば、
マージン変えずに、部品屋にしわ寄せると、
部品屋19円、工場128円、商社193円、店263円、消費者500円
こうなります。

部品屋は「100円→19円分の仕入れ」です。

実際は、各レイヤーでこんな愚直な結果を避けようとする訳ですが、8%の消費税は、このぐらいのインパクトがあるという事です。

ちまたのメディアでは、1世帯で5万円だ10万円だという話しは見ますが、上の様に、消費者は消費税導入前から考えると、同じ金額で数分の一の価値の物しか買えなくなるかもしれないとか、同じ物を買う為に、8%でなく、24%払わないと行けないかもしれない、という単なる事実を書いているメディアは見ない様に思います。

当たり前ですがまず景気は冷え、税収が下がる。

ま、この時点で既に愚策ですが、easy to guessな事として、

・部品屋の仕入れが1/5に減れば、事業規模が縮みすぎて潰れるかもしれない。
・621円だったら誰も買わずに、商品が無くなるかもしれない。
・中間業者もマージンを削るので潰れるかもしれない。

景気が冷えると、成り立たないポジションが消え、潰れる業界がでる。そこで生んでいた付加価値、効果、文化は消えてしまって二度と戻らないという次の波がくる。

仲買、卸の様ないろいろ1次生産者にとって、個別に融通していた業者が潰れれば、あるタイプの原材料が全く出回らなくなるとか、高騰するとか、彼らが買わない物は金にならず、文化としても忘れられて、鉄腕DASHか左翼の機関誌あたりでしか見なくなるかもしれません。

第2波として、消費税率が事業構造を変えてしまう訳ですが、次の波。

税収も下がる中、例外として各分野で、政府と組んで融通を受けながら逆に伸びさえする大きな企業&傘下の企業群がハッキリしてくる。上の例で言えば、グローバル的な商社が一手に一次産品を牛耳ったりと。
その昔、給与分の18兆円が、内部留保と役員賞与、配当等と奇麗にスイッチした様なもっと極端なことが起こる。我々の目減りした分が投入され、その周辺の富裕層は、逆に恩恵を受けるかもしれない。

つまりこれは、コーポラティズムに、強く傾いていくということだろうかと。

マクラに書いた、企業で言えば「実感の無い連中の、当座のムリクリやろうとする感じ」と、重なって見えてしょうがない。もしくは買収しかけてる敵対企業の工作員のスピンか。
ま、外れてもおらず、大きくは両方当てはまりますよね。

つくづく、「国民の(官僚でなく)生活が第一」というのは、いいマニフェストだったのに、とレジ待ちの間に間に思う、今日この頃です。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

4:6の構え。商売繁盛が第一。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。