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体と心。 [日記]

 世は荒れつつも、お気楽な話題、いやそんなに気楽な物でもないのですが、体と心についてのお話。昨日起った事なのですが、5年間聴きたくなかった音楽が、突然聴ける様になったというお話です。

 昨日は、ジーンズにペラの秋のジャケット着ただけでバイクで箱根に上がってしまいまして、峠は昼でも3度でしたからこれが大変で、攻めてアドレナリンが出ている区間以外、ガタガタ震えがきます。

震えというのは、体が筋肉動かして勝手に温度上げようとしているそうなのですが、無理矢理走ってるとしばらくして、別のモードに入る事に気付きます。
熱い風呂にしばらく入っていると血圧下がるとか、深くまで潜ると大切な部分優先で酸素回すというような事がありますね。似たような事かと思います。

走行用に、センサーやら判断やら対応が出来る部分は確保しつつ、一部鈍感にして一方で燃焼多めにするような感じ。そのモードに入れば、そこから日が暮れて後100キロみたいな状況にもなんとか耐えうる。これ寒い時だけでなくて、暑いとき、疲れている時等もそれぞれであるのですが、危険なく走り続ける為のモードに脳が調整をしているのだと思います。猛烈に懐かしい感覚でした。

若い頃は半ヘルのアメリカンでカッコ優先、装備も金ない中、冬でもガリガリ走ったので良く有ったものですが、最近はオッサンでそれなりに装備もあり、年に数回しか乗らないのですっかり忘れてました。昨日は軽装&バッテリ切れの急速充電で走り出し、オヤジの友グリップヒーターも使えず、ビシッと一発ケツバット的に呼び覚まされた次第。
ロングライドは、震災の年の6月か7月、福島原発周辺まで日帰り往復をしたくらいで、それを除くともう5年以上前の事になる。なのでこのような事も本当に久々でした。

 それでですが、体の記憶が呼ばれたせいなのか、晩酌時、理由も無くどうしても昔の写真を遡って見ないとすまない気分になりました。

震災前から昨日まで、人生の大事がこの間に集中していて、まあよくこなした物だと全部送りながら見てしまったのですが、時系列が自分の頭と結構ズレがあったり、何故か頭から抜いている事等があったり、いろいろ気付きがありました。
そして面白い事に、見ている間、あまり聴かなくなっていた、HDDの中にある膨大な昔の音楽のコレクションをお任せでかけていたのですが、失っていた音楽に対する感動が、これが白黒からテクニカラーになった様にパアーッと一気に蘇ってきたのでした。

 震災当時は、音楽配信の仕事をしていたのですが、もう、この世の終わり、切り替わり、敗戦みたいな物だった。あの時から音楽、特に過去の物を聞く事が全く楽しく無くなっていたのです。

もう無くなってしまった、二度と戻らない時代を歌った音楽をかけても、喪失感を呼び覚ますだけ。そんな音楽をかけて何の意味があるのかと思っていました。
お店の編成も、当時は応援歌的な物やチャリティで過去ものをバンドルしてのリリースが多くありましたが、過去の物を並べない様にしたものです。

それから仕事も変わって、家族も出来、5年近くの時間が過ぎたのですが、昨日突然、音楽を昔の様に聴く事が出来たのでした。

思うに、この5年間は、昨日のライドではないけど、なんとか走り着く事を優先して、頭のどこかを完全に閉じていたのかなと。実際いろいろありすぎて、医者に行ったら多分、向精神薬処方されるだろうなと思った時期も多かったですから。

物理的な体そのものへのインパクトは、これはとても強いもんだなと。体と心は一体だと改めて強く思った次第です。昔懐かしい状態に体を持ってくと、脳や心が蘇る部分があるかもしれません。

この辺で。
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