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育児介護等。 [日記]

暑いですね。

母をデイサービスに送り出してつかの間ホッとする時間です。
ケアワーカーや病院と相談、、身の回りのこと、会社への報告等、その後を段取りしなければいけない。
今日もなかなかキツイ日です。

父が入院し、仕事を休み、実家に戻り認知症の母の面倒を見ています。

一日大過なく生活を保持しても、終わりが見えない同じ事の繰り返しですが、これまできちんとわかっていなかった、子育てのや介護の社会問題や事件の理由もだんだん分かるようになりました。

認知症介護の方は、本質的な状況そのものが改善される事は無い。

子供の様にいずれ何かを覚えて自立する訳ではないし、感謝をされる訳でも無く、むしろ会話があまり成り立たない中での共感の失敗で、罵詈雑言を浴びせられたりする事もあり、少しづつ手のかかる領域が増える。偶に戻って喜んでも、それが続くのは難しい。

幼児でも、認知症の老人であっても同じなのは、こちらの睡眠は不足し、込み入った作業は難しくなり、頭は靄がかかったようになる。気の利いた事をするヒマもないし、神経が回らない。

間に合わせの物は間に合わせで済ませ、自分の頭も、面倒見ている人に引きずられるかのように、社会の表層で語られているような事については精緻に考えることが困難になってくる。子育てマンガなんかで良くある、大人と喋りたいというやつですね。

 一方、ミクロな目の前の生活を成り立たせる事、食事や掃除、健康に必要な事にはぐっと精緻になる。
これはかなり女性目線という事になるでしょうか。おおざっぱな男の家事の時と異なって、買う量等も、飯を出す所まで、なんとなく把握できてくる。一品と副菜が菜物で大方成り立つように工夫する。それがなんとなく出来てくる。これも、少しでもいいから自宅で火を入れた物でないと、心が荒んでくる。

なにを買い置いて置かなければならないか、おさんどんが早いか、洗濯が楽か、清潔に保てるか、そろそろ何が足りないか、等勘が効いてくる。自分の物もミニマムになるし、無理の無い形を選び、これまで自分の人生というのは、どれだけ意味の無い無駄で覆われていたのかと思うようになる。いったい何で埋めていたのかと。

煩雑な手続きを経ますが、結果保育園、デイサービスに上手く預けられればそれでも随分いい。
送り出して、次の用事までのほんのひと時、暑い日に冷たいアイスコーヒー、それがインスタントを溶かした物であっても、一人で飲むそれは、小さな命の洗濯になる。

このあたり、お金を出すならむしろチェーンのコーヒーより、もう少なくなりましたが、喫茶店の本格的なコーヒーが飲みたい。
得られる経験という事には、むしろ感覚が鋭くなる。

その他にいろいろ気づく。
軽自動車に乗れるか、免許があるかは、地方だけでなく郊外のニュータウンの様な場所であっても、ライフライン並みの重要度と痛感する。無いと有るとで暮らしのレベルが全く変わってしまう。

「ゴミ屋敷」と良く話題になりますが、認知症気味の独居老人等は多いだろうし、昭和のおっさんなど自分で飯さえ作れない人が大勢いたし、また生活保護を受けていれば移り住む事も多いから、分別ルール等配慮しがたくなって、使えそうな物を取っておく性癖と併せてなんとなく貯めこむ所から始まるのだろうか、等と思う。

漸く慣れて、それでもまだ、自分が家で面倒を見る事が出来る様な、時間的、経済的に余裕のある立場ならいいのです。
この辺正直適性があるから、出来る人と出来ない人がいるのも分かる。

自分は男ですが、このままやっていく事はできるだろうと思う。父が戻ってそちらの介助が増えてもやりおおせる自信がある。そこに自分の子供が加わっても、できるかもしれない。

 しかし、大きな問題はお金だろうと思います。働かなければいけない。

大きな企業では、メイン事業の中核人材であれば、逝去と弔辞等でせいぜい1~2週間程度が限界。
それ以上の離脱でも重要な局面の仕事である場合は外されるだろうし配置転換もある。長期に渡れば無給の休職。

スキルワーカー系であれば、テレワークなどの制度に合致しやすいかもしれない。しかしながらそれは、コンプラ等にコンシャスで、ダイバーシティの対応がプロモーションになると判断しているキレイな企業のお話で、今日日大抵はクビになるでしょう。

大黒柱がそうせざるを得ない場合、なんとか得た保育園やサービスに金を払いながら、その短い時間の間で出来る仕事しか選べない事になる。主導権をとられる。
今は基本の暮らしはそのレベルの賃金では賄えないから貧困に落ちてゆくと。
多くの社会問題は、こういった流れの中で起きてくる事を、自分も入口に身を置いて、身に染みて感じています。

散漫な話になってしまった。
この辺で。
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